2013年5月29日水曜日

10インチタブレット「dtab」のすすめ

猛烈にタブレットPCが欲しくなり、ドコモタブレット「dtab」を購入することにしました。
ここでは、ただでさえ安い「dtab」を、更に安く手に入れる方法を考えます。





【タブレット購入を決意】

ネットを見ていて、異なるページを並列に操作したいときはありませんか。例えば、何かを設定するときの手順などです。

ブラウザのタブを切り替えて、これを実現するのが普通だと思います。
しかしこの動作は、案外煩わしく感じます。

タブが沢山開いている状態で、元のページがわからなくなったり、誤って閉じてしまったり・・・。

PCのマルチモニタ化や、スマホで目的のページを表示することなども考えたのですが、どれも現実的ではありませんでした。
マルチモニタはやり過ぎ感があり、しかもPC設定中に促される再起動で結局すべて消えてしまいます。
スマホで表示は物足りな過ぎです。これならPCで表示した方が良いぐらいです。

しばらく私の要求に合致するものを探していました。
そして、行き着いたところは「タブレットPC」でした。



【機種の選定】

以前、ドコモショップで触ったことのある「XPERIA Tablet Z」を購入しようと、価格を見てみたところ、絶望感で満たされました。(タブレットってこんな高いのですね。)

そこで何とか無料で手に入れる方法はないか、Google先生に聞いてみました。・・・が、そんな都合のいい話は先生でも知りませんでした。

無いものは仕方がありません。高かろうが買うしかありません。

求める性能はスムーズなWEBブラウジングだけです。毎日持ち歩くようなことはしません。

[タブレットに欲しいスペック]
  • サイズ:10インチ程度(※)
  • CPU:Quadコア
  • OS:Android4.0以上
  • その他:たまには持ち歩くので軽い方が良い。

    ※ 7インチサイズを除外した理由は、7インチを使うぐらいならスマホのが使い勝手が良いからです。

    この条件に合うタブレットから次の5種類を選びました。

    名称(※) CPU 重量 厚さ
    XPERIA Tablet Z (SO-03E)
    APQ8064(1.5GHz)  495g   7mm 
    ARROWS Tab (F-05E)
    AP37(1.7GHz)  589g   10mm 
    dtab
    K3V2T(1.2GHz)  633g   10mm 
    ICONIA TAB A700
    Tegra3(1.3GHz)  665g   11mm 
    MeMO Pad Smart
    Tegra3(1.3GHz)  580g   10mm 
    ※ アマゾンの商品ページにリンクしています。価格の参考にしてください。



    「XPERIA Tablet Z(SO-03E)」は、群を抜いてスタイリッシュかつ超軽量です。
    「ARROWS Tab(F-05E)」はハイスペックが売りです。
    「ICONIA TAB A700」と「MeMO Pad Smart」は低価格でそこそこの性能を持ち合わせています。

    「dtab」はこの中で一番低価格で、一番低スペックです。
    低スペックと言っても、「Quad:1.2GHz」これはこれで凄まじいスペックなのですが。

    そこで「dtab」についてより詳しく調べるために、ドコモの公式サイトを眺めていました。



    【ドコモのキャンペーン】

    なんだこれは!?



    注意書きが色々ありますが、要は「spモード」と「dビデオ」を7~8ヶ月分(※)契約すれば9975円で「dtab」を購入できるというものです。
    なお、「spモード」と「dビデオ」の登録は「dtab」ではなく、すでに持っているスマホで行います。

    ※毎月1日に契約すれば7ヶ月分、それ以外は8ヶ月分の料金がかかります。



    【実質価格の考察】

    ドコモユーザーならば「spモード」は、すでに契約しているでしょうから考えません。

    実質の支払総額は次のとおりです。
    dビデオを1日に契約した場合:13,650円
    2日以降に契約した場合:14,175円

    これは安すぎます。
    これだけの性能を持った「dtab」がこの価格で手に入るとは・・・。



    【更に安く買う】

    私は現在、ドコモを3回線所有しています。
    その回線の1つの月額料金は「-795円」です。マイナスです。795円分使っても0円と言うことです。

    (詳細は<ドコモ3台持のすすめ>を参照)

    ドコモの「dtabキャンペーン」をこの回線で適用します。

    [キャンペーン適用費(月額)]
    315円(spモード)+ 525円(dビデオ)=840円

    [マイナス運用回線に適用(月額)]
    840円 - 795円=45円

    [実質支払総額]
    (45円×7)+ 9,975円=10,290円



    【6/2追記】

    「dビデオ」に月サポのマイナス分は適用できません。
    コメントにて「dビデオは適用外」と教えていただきました。
    調べてみると月サポマイナス分は、dビデオなどの「コンテンツ」には適用できないことがわかりました。

    間違った情報を書いてしまい申し訳ありません。
    今後も何か間違いがありましたら、お教えいただけると助かります。

    なお、もう「dtab」は購入済みです (;・∀・)
    10,290円のつもりが13,650円になってしまいましたが、これでも十分満足です。




    【6月1日に買います】

    と言うことで、6月1日に「dtab」を購入しようと思います。
    購入後は簡単にレビューします。


    実際、この端末「dtab 01」は14,000円程度で買えるタブレットではありません。実は、この価格の裏にはドコモの戦略が隠れています。

    仮に「dマーケット戦略」と名付けます。
    この戦略のために、ドコモは赤字覚悟でタブレットをばらまいています。

    現在タブレットの購入を考えていて、しかもドコモユーザーであれば「dtab」は”絶対に買い”です。



    【余談:dマーケット戦略】

    ドコモの「dマーケット」を軸に、AUやソフトバンクにも「dビデオ」などのコンテンツを開放し、その売り上げを伸ばしていくオープンな戦略です。
    キャリアにとらわれないため利用者数は増加するでしょうが、ドコモの優位性を確立しないと、それがそのままドコモにとってリスクとなります。


    [追記:dtab買いました]
    ドコモタブレット「dtab」の普通ではないレビュー

  • 2013年5月25日土曜日

    Facebookで他人のアカウントにログインできるバグ発見

    タイトルのとおりなのですが、Facebookの携帯電話の認証で格闘していたら、私ではない他人のFacebookにログインしました。
    (仮称で田中さんとしておきます。)

    田中氏本人としてログインしているため、もちろんすべての情報を閲覧できますし編集もできます。

    最初、何が起こっているのか把握できませんでしたが、事態を把握した後は速やかにログアウトしました。
    (最初は自分が登録した情報のすべてが、勝手に書き換わってしまったと思いました。)

    ログアウト後は田中氏のパスワードがわからないため、もうアクセスできませんでしたが、ログアウトをするまではFacebookに繋げる度に田中氏のアカウントに接続されていました。

    (田中氏に悪いため)再現性などは確認せずに、即Facebookサポートに報告しました。

    なお、私の携帯のメールアドレスは田中氏の個人情報に登録され、削除ができない状態となりました。(田中氏のパスワードがわからないため、削除できない。)


    悪意を持って、このバグを利用すれば・・・と考えると恐ろしくなります。
    この不具合をFacebook社がしっかりと公表し、確実な対応をとることを切に願います。


    【5/28 追記】
    Facebookのサポートから一向に返事がありません。
    これは非常に深刻なバグだと思うのですが・・・。

    Facebook社は他人のアカウントにログインできることぐらい、大したこと無いと考えているのでしょうか。
    無料のサービスなのだから、そのぐらいいいだろうと言うことなのでしょうか。

    それとも私の報告が信用されていないのでしょうか。(スクリーンショットまで送ったのですが・・・。)

    ちょっと怒りモードです。

    私の携帯メールは田中さんに登録されてしまったため、もう使えないのです。これだけでも何とかして欲しいものです。

    とりあえずは、もう一度不具合報告をしてみることとします。


    【5/29 追記】

    以下をサポートに送りました。
    かなり怒りモードで書いた文章なので、これを読んで気を悪くされた方がいたら申し訳ありません。

    以前、他人のアカウントに意図せずログインした件でご連絡したのですが、一向に返事がありません。
    重篤なバグを報告しているにもかかわらず、それにとり合わないとはFacebook社の姿勢を疑います。
    
    せめて、経過を確認中などの返事を頂いてもよろしいかと思うのですが。
    
    もう一度経緯を記載しますので、真摯な対応をお願い致します。
    
    1.ユーザーネームを登録すべく、携帯電話の認証を行なっていた。
    2.[記載は控えます]
    3.[記載は控えます]
    4.約12時間後、認証コードが携帯電話(メール)に送られてきた。
    5.そのURLをPCから表示し、認証を行った。
    6.私のアカウントではなく、他人のアカウントにログインした。
    7.その際に私の携帯メールは他人のアカウントに登録された。
    8.登録された携帯メールは、ユーザの設定したパスワードが分からず消せなかった。
    
    私の要望は次のとおりです。
    ・他人のアカウントに登録されてしまった、私の携帯メールを削除して頂きたい。
    ・このような不具合が二度と起こらぬよう、システムの改善をして頂きたい。
    ・このことを公表し、同様の不具合が生じているユーザをサポートして頂きたい。
    
    ログイン先ユーザは下記のとおりです。
    ユーザ:田中
    



    【2014/9/15 追記】

    なんと!
    1年と4ヶ月経過した今、Facebookからメールが届きました。

    メールの内容は下記のとおり・・・。
    Facebookアカウントへのログインに問題が発生したというご連絡をいただいたため、このメールをお送りしています。以下よりアカウント再開を実行できます。
    [今すぐ利用再開]
    


    えっと・・・?ん??
    えっと・・・?ん??
    えっと・・・?ん??

    マズイマズイ!頭の中が無限ループに陥っている!!


    もう、この「今すぐ利用再開」ボタンすら押す気になれません。
    もういいです、この会社。

    私、あまり人のことを悪く言いません。(たぶん)

    しかし、Facebook社だけには言わせてください。
    「この会社ダメだわ・・・。」

    今更メールなんて送ってほしくなかったです。

    1年以上経過した内容に今更サポート(的外れなテンプレ)が必要と?
    誰がアカウントの再開を依頼しましたか?(そもそも私のアカウントは停止されていません!)
    この事象はテンプレ文で返していい内容ですか?

    と、他にも言いたいことは山ほどありますが、もういいです・・・。


    これで、このブログ唯一のネガティブ記事は終わりです。
    ま、ある意味スッキリしたかも?(・∀・)

    2013年5月24日金曜日

    今更ながらSNSとSMSとの違いを知った

     「SNS(エス・エヌ・エス)って何?」

     「ん?SNS?SMSの間違いでしょ?ショートメッセージサービスの略だよ。ショートメールと一緒ね。」

     「ふーん、今頃になってショートメールが流行ってるんだね。」

     「そうなの?Eメールでいいのにね。よくわかんない時代だな。」


    はい。よくわからないのは私の頭でした。ごめんよ、妻・・・。


    SNS(Social Networking Service)ソーシャルネットワーキングサービス

    -----<以下、wikiから引用>-----

    広義には、社会的ネットワークの構築の出来るサービスやウェブサイトであれば、ソーシャル・ネットワーキング・サービスまたはソーシャル・ネットワーキング・サイトと定義される。

    この為、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログや、2ちゃんねるのような電子掲示板も広義的にはソーシャル・ネットワーキング・サービスに含まれる。

    狭義には、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとは人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサービスと定義される。あるいはそういったサービスを提供するウェブサイトも含まれる。

    --------<ここまで引用>--------


    有名どころでは「Facebook」、「GREE」、「mixi」などがあります。
    その他、調べてみたところ、各ジャンルに特化したSNSが多数存在するようです。


    ブログについて色々と調べていると、このSNSという単語が頻繁に出てきます。
    「いいね!」や「ペタ」、「ツイッターで共有」等もSNS関係だと思います。

    私はブログを初めて2ヶ月ちょっとですが、それまで「ネットの世界に自分を存在させる」ことはしませんでした。
    しかし、折角ブログを始めたので、これを機にSNSデビューもしてみたいと思います。

    そこで、有名どころのTwitterとFacebookに登録してみることにしました。
    まずはこの2つに的を絞って、勉強してみようと思います。


    現在、2つのサービスに登録はしてみたものの、いまいち意味が分かりません。
    これらは一体何をするものなのでしょうか?

    Twitterは何となくわかります。
    よく「呟く」と言われていますので、多分そのまま「呟く」のでしょう。

    例えば「今、山手線が事故で止まってる。」とか。
    確かにこれなら今、まさに山手線を使おうとしている人には有用な情報となります。

    「なるほど」とちょっと納得です。

    しかし、「Facebook」の意味が理解できません。これは何のために存在するのでしょうか。

    色々調べていると、「友人同士のコミュニケーションツール」がメインのようですが、何かが違います。
    他人に自分を押し付けるような…?自分の存在をアピールするような…?
    そのようなイメージを持ちました。

    Twitterにはすんなり入れそうですが、Facebookは敷居が高そうです。
    ですが、何事もやってみなければわからないので、まずはTwitterとFacebookを並列に考えて使って行きたいと思います。

    2013年5月20日月曜日

    スマホで無料通話「LINE/Skype/Viber」の音質比較

    スマホネタは一段落したつもりだったのですが、我慢できずやってしまいました。
    スマホで実用的なVoIPサービスの通話品質(音質と遅延)を比較しました。
  • LINE
  • Skype
  • Viber
  • ドコモ携帯電話(参考)



    通常の音声発信・着信は、通話録音アプリで録音できます。
    しかし、VoIPを使った通話は録音アプリで録音することができません。詳しい理由はわかりませんが、VoIPアプリ側で音声を掴み続ける仕様になっているようです。

    そこで、スマホのイヤホンジャックから音声を取り出し、それをPCで録音しました。

    PCで録音した場合と録音アプリで記録した場合との違いは、「D/A変換」と「A/D変換」がそれぞれ1度余分に行われるか否かです。
    電話の音声データ程度では、この「○/○変換」が行われても、音質にはほぼ影響ありません。

    ということは、録音アプリを用いた場合も、PCで録音した場合も、それを意識せずに比較が可能と言うことです。


    次から具体的な方法についてです。

    基本的には<スマホでIP電話「各社の音質比較」編>と同じ方法です。
    (2台のスマホを通話状態とし、PCスピーカからの音声を録音します。)

    まず着信用スマホ(F-08D)のイヤホンジャックに、オス―オスの3.5mmステレオミニプラグを刺し、もう一方をPCのラインインに接続します。

    このためだけにケーブル買いました。
    (完全に本来の目的を見失っています。ま、楽しいのでスルーです。)

    安くて質も良かったので、一応おすすめしておきます。
    ELECOM ステレオミニプラグケーブル 3.0m DH-MM30
    (アマゾンの写真で端子部はシルバーでしたが、実際は24K金メッキされていました。)
    ←開封直後

    この状態でPC側で録音デバイスの設定を行います。

    録音・編集等には次のフリーソフトを使用させて頂きました。
  • 録音:「超録
  • MP3の編集:「K5 MP3 Volume Changer」、「mp3DirectCut
  • 波形確認:「Audacity

    検証用データはこのように作成しました。
    1. スマホ2台を通話状態にする
    2. 録音ソフトで「Line IN」を録音状態にする
    3. テスト用音声を流す
    4. 録音した音声データのゲイン変更(+7.5dB)(※)
    5. 音声データの無音部分をカット
    ※ スマホ内での音声データとイヤホンジャックから生データを出力する場合とで、ゲインコントロールの扱いが変わるようです。そのため、スマホ内での取り扱いレベル程度までゲインを調整しました。

    使用した音声データは<スマホでIP電話「各社の音質比較」編>と同様に、「声優のナレーション」サイトのサンプル音声を拝借しました。



    [測定条件]

      接続方法 帯域(Mbps) Ping
    (ms)
    使用端末
    DL UP
    光回線(KDDI) Wi-Fi 20.06 25.86 22 P-06D⇔F-08D
    3G(LTE) Wi-Fi 4.70 3.94 73 P-06D⇔F-08D
    3G 直接 4.37 0.38 149 P-06D⇔F-08D
    ドコモ携帯電話(参考) SH-07D⇔F-08D

    ※ 何度か速度計測を行い、値がブレないことを確認しています。


    各アプリの設定は「LINE」、「Skype」、「Viber」すべてデフォルトです。


    次に、遅延時間の計測です。

    P-06Dで喋った自分の声をF-08Dで着信し、F-08Dのスピーカから出力される音声と自分の生声とをミックスして、SH-07Dで録音しました。
    遅延時間は、その音声データの波形から解析しています。

    なお、回線についての考え方ですが、相手方の回線は基本的に「光」としています。
    これには、2つ理由があります。
    1. 通話相手の通信状態は一定のものとして検証したい。
    2. 私の通信費がバカにならない…(;_;)
    1はそのままの理由です。
    検証する都度、受信側の速度まで変わっていたら、何が原因かがわからなくなります。

    2もそのままの理由です・・・。
    パケホフラットを契約していないので、検証にお金かかるんです(`;ω;´)

    とは言っても、参考データは欲しいので、LTE同士と3G同士の検証は行いました。

    以下に、実際に録音した音声データと、その時の遅延時間を一覧にします。
    (夜中に録音している関係上、音量は小さめです。)

    <音声の元データ>



    各サービス 回線種別 音声データ 遅延(ms)
    NTTドコモ 携帯電話 212
    LINE 光 → 光 550
    LTE → 光 647
    3G → 光 585
    LTE → LTE 693
    3G → 3G 961
    Skype 光 → 光 502
    LTE → 光 525
    3G → 光 566
    LTE → LTE 496
    3G → 3G 912
    Viber 光 → 光 691
    LTE → 光 465
    3G → 光 880
    LTE → LTE 632
    3G → 3G 802


    <各サービスの考察>
    VoIPはIP電話とは違い、電話交換機を通さずにスマホ同士を直接接続します。
    このため、交換機の影響を受けずに、遅延時間は減少する・・・と思っていたのですが、そうでもありませんでした。

    基本的なことは<スマホでIP電話「各社の音質比較」編>で言ったとおりです。
    「VoIP」の検証では、そのすべてのデータが非常にクリアな音質で驚きました。

    遅延時間に関しては(電話としては)400msがボーダーと言われています。

    これから考えると「すべてがアウト」ですが・・・
    これに関してはIP電話の検証時と同様に実際に使ってみるしかなく、言葉ではなんとも言えません。

    携帯電話でも212ms遅延します。しかし携帯で電話しているときに遅延を感じたことなどないと思います。
    212msという数字はそんなものです。この程度ではまず支障がありません。
    携帯電話での通話は、誰もが経験していることでしょうから、「基準」として捉えやすいと思います。


    <各サービスの特徴>
    【ドコモ携帯】
    以前に比較したときはSH-07Dで録音したのですが、今回はF-08Dでの録音です。
    そのときよりも若干音質が落ちていますが、それでも特筆することもなく、普通の携帯の音質です。


    【LINE】
    皆が「LINE」を使う理由がわかった気がします。
    私は今回の検証のために「LINE」をインストールしましたが、素晴らしい音質です。
    携帯電話など比にならないほどクリアな音声でした。

    しかし、「2者による会話」という観点からみると、やはり微妙なラインです。LTE同士でも0.7秒ほど遅延しています。
    ただ、「LINE」で通話するということは、お互い遅延を承知の上での会話でしょうし、案外問題にならないレベルなのかもしれません。


    【Skype】
    「LINE」を更に上回る音質です。しかし、副作用も発生しています。
    低速回線下において、ロボットがしゃべっているような箇所があります。
    しかも、瞬間的ではなく連続で発生しています。

    しかしながら、高速回線では素晴らしい音質です。
    音質のみの比較でしたら、今回の検証の中で「Skype」はダントツです。


    【Viber】
    今回の検証の中で一番音質は劣ります。
    しかし、これでも携帯電話の音質より良いです。

    低速回線では会話の出だしで音質が悪くなっています。
    これは可変ビットレートの音声コーデックの特徴で、「Viber」は上の2つに比べて、頻繁にビットレートを変更しているように思えます。
    これで、「LINE」「Skype」などと差別化し、低速回線に特化したのではないかと想像します。


    <まとめ>
    「Skype」は固定回線で使うには、最高の音質・低遅延で申し分ないです。
    「Viber」は低速回線でも使えるようにチューニングされているように思えます。
    「LINE」は丁度その中間に位置しています。

    これらは、データ通信量がそのまま物語っています。
    以下、本検証で使った1分程度の通信量になります。
  • Skype:559KB
  • Viber:260KB
  • LINE:349KB

    今回の検証でわかったことは、必ずしも回線速度が速ければ良好に会話ができるというわけではなく、音質には何か他の要因も関係していそうな気もします。例えばスマホ端末自体のスペックなどです。もしかすると現在発売されているような超ハイスペック端末を使用すれば、また違った結果になるものかもしれません。それはまた追々検証してみようかな、と思います。


    なお、音質比較とは関係ないのですが、「Skype」と「Viber」はアプリを終了できます。
    「LINE」はアプリを終了できません。

    これが何を意味するかというと、「Skype」と「Viber」は明らかに通話を行わないときは、アプリを終了してスマホのバッテリーを節約できます。(着信したくない時もOFFにできる。)
    しかし、「LINE」はアプリを終了できないため、明らかに使わない時でもバッテリーは消費しますし、着信拒否ももちろんできません。

    この辺も、音声品質とは違った意味で検討の材料になるのかな、とも思います。


    <雑記>
    今回の検証はIP電話の時よりも過酷でした。
    すべての録音を終えた所で、
    「あれ?そういや、スマホのマイクで拾った音ってイヤホンには出力されないよな?」
    と当たり前のことに気付き(拾われたら自分の声で相手の声が聞こえない)、
    遅延の測定方法を見失いました。

    結局、音声データを録音しつつ遅延も計測できるような妙案は見つかりませんでした。

    そのため、自分の生声で遅延の計測を行うという奇行に走るしかなく、
    夜中にスマホ3台に向かって、ヒソヒソ声でブツブツ喋っている私の姿がありました。
    万が一、妻に発見されていたらと思うとゾッとします。

    と、今回は過酷でゾッとする検証でしたが、満足行くデータがとれたので良しとします。

    検証を行っていて、IP電話やこれらVoIPは各社本腰いれているように感じました。それを感じさせる程に、いずれのサービスも使いやすく、良質に仕上がっていました。
    通信インフラさえ安定すれば、今後は携帯電話のシェアを「食っていく」ように思えます。

    以上で各社の音声比較を終わります。
    長々とお付き合いいただきありがとうございました!
  • 2013年5月17日金曜日

    非公開BloggerでFeedを使わずサイトマップ作成

    Bloggerにおいて非公開のブログはFeed(RSS/Atom)も非公開となります。
    非公開ブログでFeedが発行されていたら、誰もそのブログサービスは使わなくなるでしょう。

    そこで問題発生です。限定公開のウェブアルバムを作っていましたが、カテゴリ表示ができません。(ツリー型カテゴリの参考:当ブログの右メニュー)
    これは、Bloggerで実現できるカテゴリ表示には必ずFeedを利用するため、それが非公開であるとどうにもならないのです。

    Bloggerの標準機能である「ラベル」では、その該当するラベルがすべて選択されてしまい、目的のアルバムを探せません。厳密には探せるのですが非常に手間です。とても使いやすいとは言えません。
    (イメージは、本棚の片っ端からアルバム[背表紙なし]を探している感じです。)

    せっかく見やすいウェブアルバムを作ることを目的に始めた「非公開ブログ」なのに、それが使いにくければ意味がありません。
    限定公開のウェブアルバムを作る

    これを何とかするために、検索しまくりました。
    そして、わかったことはひとつ・・・。

    「できません」

    これでは不満足過ぎるので、我流力業で何とかすることにします。


    要は、サイトマップのようなものから目的のアルバムにたどり着きたいのです。
    (サイトマップ取得JSもFeedを使うため断念しました。)


    ラベルを選択すると、その該当記事が数件分表示されます。もし、ここでタイトルのみ表示されればそれっぽくなります。
    と言うことで、ここから攻めていきます。

    まず、タイトルのみ表示するには「続きを読む」のようなもので、本文を1行目から折りたたみます。

    そして、ラベル選択で表示される記事数をデフォルトの「数件表示」から「全件表示」されるようにします。

    更に、不要な表示を削除し「もっと読む」自体も削除します。

    最終的にこんな感じです。



    これでブログ全体がサイトマップのようになり、目的のアルバムがズラーッと並ぶようになりました。


    では次からは、その手順です。
    (ラベルガジェットは追加しておいてください。)

    ※ 私にHTMLやJavascriptの知識はありません。
    テンプレートの編集は間違っているかもしれませんので、必ずバックアップを取ってから作業してください。

    1.「もっと読む」を挿入

    今回は写真の先頭行からこれを行いたいため、「HTML」編集画面から記事の先頭に次のタグを挿入します。
    <!--more-->


    すると表示はこのように写真が表示されなくなります。


    2.テンプレートの編集

    次に、不要な表示をすべてカットします。
    以下の「post-footer」に関わる部分と「post.jumpText」の部分をテンプレートから削除します。
    
    <div class='post-footer'>
    <div class='post-footer-line post-footer-line-1'><span class='post-author vcard'>
        <b:if cond='data:top.showAuthor'>
          <data:top.authorLabel/>
            <b:if cond='data:post.authorProfileUrl'>
              <span class='fn' itemprop='author' itemscope='itemscope' itemtype='http://schema.org/Person'>
                <meta/>
                <a>
                  <span itemprop='name'><data:post.author/></span>
                </a>
              </span>
            <b:else/>
              <span class='fn' itemprop='author' itemscope='itemscope' itemtype='http://schema.org/Person'>
                <span itemprop='name'><data:post.author/></span>
              </span>
            </b:if>
        </b:if>
      </span> <span class='post-timestamp'>
        <b:if cond='data:top.showTimestamp'>
          <data:top.timestampLabel/>
        <b:if cond='data:post.url'>
          <meta expr:content='data:post.canonicalUrl' itemprop='url'/>
          <a class='timestamp-link' expr:href='data:post.url' rel='bookmark' title='permanent link'><abbr class='published' expr:title='data:post.timestampISO8601' itemprop='datePublished'><data:post.timestamp/></abbr></a>
        </b:if>
        </b:if>
      </span> <span class='post-comment-link'>
        <b:if cond='data:blog.pageType != "item"'>
          <b:if cond='data:blog.pageType != "static_page"'>
            <b:if cond='data:post.allowComments'>
              <b:include data='post' name='comment_count_picker'/>
            </b:if>
          </b:if>
        </b:if>
      </span> <span class='post-icons'>
        <!-- email post links -->
        <b:if cond='data:post.emailPostUrl'>
          <span class='item-action'>
          <a expr:href='data:post.emailPostUrl' expr:title='data:top.emailPostMsg'>
              <img alt='' class='icon-action' height='13' src='http://img1.blogblog.com/img/icon18_email.gif' width='18'/>
          </a>
          </span>
        </b:if>
    
        <!-- quickedit pencil -->
        <b:include data='post' name='postQuickEdit'/>
      </span> <div class='post-share-buttons goog-inline-block'>
        <b:if cond='data:post.sharePostUrl'>
          <b:include data='post' name='shareButtons'/>
        </b:if>
      </div> </div>
    
      <div class='post-footer-line post-footer-line-2'><span class='post-labels'>
        <b:if cond='data:post.labels'>
          <data:postLabelsLabel/>
          <b:loop values='data:post.labels' var='label'>
            <a expr:href='data:label.url' rel='tag'><data:label.name/></a><b:if cond='data:label.isLast != "true"'>,</b:if>
          </b:loop>
        </b:if>
      </span> </div>
    
      <div class='post-footer-line post-footer-line-3'><span class='post-location'>
        <b:if cond='data:top.showLocation'>
          <b:if cond='data:post.location'>
            <data:postLocationLabel/>
            <a expr:href='data:post.location.mapsUrl' target='_blank'><data:post.location.name/></a>
          </b:if>
        </b:if>
      </span> </div>
    </div>
    

    
    <div class='jump-link'>
      <a expr:href='data:post.url + "#more"' expr:title='data:post.title'><data:post.jumpText/></a>
    </div>
    

    さらに、1度に表示される件数を全件にします。
    テンプレートのラベルウィジェットの部分を次のように書き換えます。(このサンプルでは1000件まで表示されます。)
    
    <b:loop values='data:labels' var='label'>
      <li>
        <b:if cond='data:blog.url == data:label.url'>
          <span expr:dir='data:blog.languageDirection'><data:label.name/></span>
        <b:else/>
          <a expr:dir='data:blog.languageDirection' expr:href='data:label.url'><data:label.name/></a>
        </b:if>
        <b:if cond='data:showFreqNumbers'>
          <span dir='ltr'>(<data:label.count/>)</span>
        </b:if>
      </li>
    </b:loop>
    
         
    
    <b:loop values='data:labels' var='label'>
      <li>
        <b:if cond='data:blog.url == data:label.url'>
          <span expr:dir='data:blog.languageDirection'><data:label.name/></span>
        <b:else/>
          <a expr:dir='data:blog.languageDirection' expr:href='data:label.url + "?max-results=1000"'><data:label.name/></a>
        </b:if>
        <b:if cond='data:showFreqNumbers'>
          <span dir='ltr'>(<data:label.count/>)</span>
        </b:if>
      </li>
    </b:loop>
    


    これで完了です。
    このようになりました。


    もう、基がブログだったとは思えません(^_^;)

    細かい設定などは、その都度どのようにしたいのか変わりますので、ここでは触れませんが、この疑似サイトマップのタイトル付近に表紙となる写真を載せることもできるようです。

    いずれは、そんなこともやってみようと思います。

    2013年5月14日火曜日

    限定公開のウェブアルバムを作る

    HTMLの知識がない私でも、意外と簡単にWebアルバムを作れたので、それを紹介します。

    (こんな感じのです)



    PCに記録した写真データは、前触れなく突然消え去ります。
    結婚する前の可愛かった妻との思い出がたくさん詰まっている、壊れたHDDは未だに捨てられません。

    今残っているものは「また体重増えちゃった」と嘆いているのか、はしゃいでいるのか分からない妻の弛・・・ゲフン、ゲフン・・・。今でも可愛い妻です。

    今は失いたくないデータはクラウドに保存しておくのが鉄則です。これなら災害などでPCごと壊れても、データは生きています。


    私は写真や動画は「Flickr」と「Picasa」に保存しています。しかし、どうにも使いづらい。

    自分ひとりで使う分には問題ないのですが、家族に見せたいときに苦労します。

    私の親など、ふりっかー?ぴかさ?何それ??と言う状態です。
    妻に説明するときも「ピカソ」ではなく「ピカサ」だと言うことを理解してもらって、その後の説明を諦めました。

    これらのサービスは高機能すぎて、万人が使いこなせるわけではありません。


    そこで、私が求めるWebアルバムとは何かを考えました。
    1. 「便利に使える」ではなく、「誰もが使える」
    2. 離れて暮らす親がいつでも見られる
    3. プライベートな写真なので閲覧は家族だけにする
    4. 膨大なデータ量を保存する
    5. できれば無料が良い

    4と5を考えると「Picasa」しかないのですが、1がクリアできません。
    1と2を考えると、どこかのブログが良いのですが4がダメです。
    3は有名どころのブログであればできそうですが、結局は4の壁があります。

    そんな都合のいいサービスありませ・・・ありました!このブログ「Blogger」だ!!
    (実はここに至るまでに3日かかりました。)

    やり方は色々あります。
    知識のある人はJavascriptでPicasaからサムネイルを作成してブログに貼ればOKです。

    しかし、残念ながら私にはそのような知識はなく、チャレンジはしてみたものの、あえなく挫折です。

    そこで、「Picasa」と「Blogger」に用意されている標準機能のみで、限定公開のWebアルバムを作成することにしました。


    まず「Picasa」と「Blogger」のアカウントを取得します。と言っても両方ともGoogleのサービスなので簡単に取得できます。

    「Picasa」に写真をアップします。
    容量無制限でいくらでもアップできます(2048ピクセルに自動縮小)。動画も無制限です(1G以内、15分以内)。

    ここまでは他サイトにいくらでも情報がありますので、検索しつつチャレンジです。

    ブログの定義から外れる気がしますが、「Blogger」はブログを非公開にし、限定した読者のみを招待する機能があります。
    これを利用します。

    今後、読者側はGoogleにログインしていれば、限定公開を気にすることなくブログを閲覧できます。

    こんな機能があることさえわかってしまえばあとは簡単です。
    ブログを作ってPicasaから写真を掲載するだけです。

    以下、その手順です。

    まずは「Blogger」でブログを作成します。テンプレートは「シンプル」など適当で構いません。


    新規にブログが作られますので、そのブログ名を押します。


    設定を押します。


    プライバシーの「編集」を押します。


    「リストにブログを追加しますか?」
    「ブログの検索を検索エンジンに許可しますか?」
    両方とも「いいえ」を選択します。


    「読者を招待」を押します。


    招待された相手にメールが届きます。
    メールの内容に従い、リンク先へ行きます。


    「プライベートブログの読者として招待されました」となりますので、Googleにログインします。


    「紹介メールを承認」します。


    「承認された招待」となりブログの閲覧が可能になります。招待された側はこれで完了です。


    次にブログに写真をアップします。(Bloggerの編集画面ではHTMLタブを選択)
    「Picasaウェブアルバムから」を選択し、アルバムに載せたい写真を選びます。(複数同時選択可能です。)


    Blogger上の編集画面にタグが生成されますので、これをすべて選択しコピーします。


    何かのテキストエディタに張り付けます。そして「s320」という文字列を「s200」にすべて置換し、すべてコピーします。(※1)


    Blogger上の編集画面に戻り、先ほどコピーしたものと入れ替えます。
    あとはこれを公開して完了です。



    ※1
    「s320」→「s200」は表示されるサムネイルのサイズ変更を行っています。

    なお、標準状態ではWebアルバムとして幅が狭く縦に長すぎるので、ちょうど良いサイズにテンプレート幅を調整します。

    また、私の場合はこのブログ「自己満備忘録」を家族には見られたくないため、プロフィールへのリンクを消しました。
    (投稿者のリンクからプロフィールが閲覧でき、そこから各ブログに跳べる。)

    需要があるかわかりませんが、リンクの消し方は次のとおりです。

    テンプレート編集画面を開き、HTMLの編集を押す。
    1457行目から1458行目を下記のように編集する。
    <meta expr:content='data:post.authorProfileUrl' itemprop='url'/>
    <a expr:href='data:post.authorProfileUrl' rel='author' title='author profile'>
    
     ↓
    
    <meta/>
    <a>
    ステルス完了です(-_-)v

    記事名は「○○旅行」などで、その下にサムネイルが広がる。完璧です。
    あとは好みのテンプレートに変えて、簡単で立派な「家族限定公開Webアルバム」ができあがりました。


    [追記]
    この「家族限定公開Webアルバム」に目次のようなものを追加しました。
    非公開BloggerでFeedを使わずサイトマップ作成

    2013年5月13日月曜日

    ブログを始めて2ヶ月

    先日このブログの1日のPV(ページビュー)が1000を越えまして、ブログデビューしたばかりの私としてはうれしい反面、ちょっと怖くなりました。

    娘の顔などちょっとした「ぼかし」をかけただけでアップしてますし、家の写真や私の通勤経路まで載せています。
    個人を特定する気になれば簡単にできるでしょう。

    それで少々考えました。
    しかし、ホントに少々だけでした。
    私なんかを特定してどうなるんだ、と(笑)
    漏れて困る個人情報など、残念ながら持ち合わせていませんし、私の可愛い娘ならいっぱい見て欲しいぐらいです。(親バカ)


    さて、ブログ開設から2ヶ月が経ち、今まで頭の中にしか記録していなかったスマホネタは、概ね出し尽くした感があります。
    なんかすっきりしたような、寂しいような複雑な気分です。

    これまでは、頭の中の記憶をデータ化していただけなので、比較的さっくりと記事を書いていました。

    今後は何か新しいことにチャレンジして、それを備忘録として残すことになるので、ブログの更新頻度は今までに比べて減るかなと思っています。


    2ヶ月経った今も、このブログのタイトルは「自己満備忘録」であり、これからも「妻に話しても相手にされなかった内容」をつらつらと綴っていこうと思います。
    つまらない記事も多くなるかもしれませんが、少なくとも私は楽しみながらブログを書いていきます。

    こんな記事まで最後まで読んでくださる方がいるかわかりませんが、今後ともよろしくお願いします。

    2013年5月9日木曜日

    スマホでIP電話「データ契約」のすすめ

    この方法は、節約を追求する代わりに、ある程度の使い勝手を犠牲にします。
    利便性と引き換えに料金を安くすることが目的ですが、もしかすると利便性も向上する可能性を秘めています。

    (私は電話番号を変えられないため実運用には至れません。そのため、本当のところでのメリット、デメリットの報告はできないと思います。ご容赦ください。)


    その方法です。

    携帯キャリアの電話番号を捨てて(音声プランの解約)、「データ契約」したスマホで「IP電話」を使います。
    (G-Call050か050plusがお勧めです。スマホでIP電話の比較・検討は別記事をご覧ください。)

    スマホでIP電話「G-Call050」のすすめ
    スマホでIP電話「050plus」のすすめ
    スマホでIP電話「各社の音質比較」編

    ドコモ3台持のすすめ>や<変則型スマホ2台持>など色々検証して来ましたが、これらの方法を駆使すれば、激安でスマホが維持出来ます。

    私の例を参考にします。
    現在、私がドコモへ支払っている月額使用料は以下のとおりです。
    1台目:410円 [通信料(95円)+SPモード(315円)]
    2台目:780円 [タイプシンプルバリュー]
    3台目:0円

    ここで2台目を解約します。
    「プラスXi割」は1台目と3台目で紐付けされているため、この解約による影響はありません。

    そして「IP電話」を契約し、通話はすべてそれで行います。

    1台目:410~725円 [通信料(95円)+SPモード(315円)+IP電話(0~315円)]
    2台目:解約
    3台目:0円

    いざというときは「3台目」も、ちゃんと電話番号を持った電話ですので、これを使えば良いわけです。
    しかも無料通話分(795円)付きです。

    なお、私はこれで050plusではなく、G-Call050を試しています。
    (G-Call050:050plusと同様のサービスでガイダンスがありません。)

    [参考] (本記事の趣旨とはズレます。)
    2台目の解約をせずに、1台目にIP電話機能が追加されている状態も非常に便利です。
    (これが今の私の状態です。)


    さて、冒頭の「利便性が向上する可能性を秘めている」について説明します。

    これには2点理由を含んでいます。
    1. すべてがスマホ1台で済む。
    2. スマホで使うIP電話の進化。

    まず1番目から。
    節約には「2台持ちが絶対条件」であったものが、これが緩和されます。
    外出時も1台のみ持ち歩けば良く、更に超節約。もう無敵状態です。

    なお、これは「変則型スマホ2台持」の状態がベースになっていますので、2台目を解約する前に色々と試せます。試すだけ試してみて、これはダメだ、と思ったらいつでも後戻りできます。

    これはかなりのメリットです。


    そして2点目です。
    現在、スマホによるIP電話の技術がどんどん進歩しています。
    音質は向上し、遅延は減り、もう普通の電話と変わらないぐらいになっています。

    事実、050plusは私が使い始めた頃(1年前)は、「とてもじゃないが実用できない」状態でした。
    それが今では、何も違和感のない普通の電話です。



    電話番号はIP電話の「050」
    メールアドレスは「Gmail」

    この運用が安定してしまえば、今後一切携帯キャリアに縛られることなく、スマホを使い続けることができます。
    ドコモ大好きの私ですが、これはこれでありかな、とも思います。

    2013年5月5日日曜日

    スマホでIP電話「各社の音質比較」編

    スマホで実用的なIP電話の通話品質(音質と遅延)を比較しました。
  • 050plus
  • G-Call050
  • FUSION IP-Phone SMART
  • ドコモ携帯電話(参考)

    すべてのIP電話(VoIP)において重要なことは、「自分の声が相手にどのように届くか」です。
    理由はここでは述べませんが、これさえ気にしていれば問題ありません。

    しかし、自分がIP電話を使うのですから、気にしたくてもできません。(自分の声は相手しか聞けない。)
    そこで、IP電話の音が相手にどのように聞こえているのかを検証しました。



    使用した音声データは「声優のナレーション」サイトのサンプル音声を拝借しました。
    (良サンプルの提供ありがとうございます。)


    まず、通話の録音は実際の使用状況を考慮して次のとおり行いました。

    PCのスピーカから音声出力
    (人が話した声とみなす)
     ↓
    発信用スマホのマイクで集音
    (IP電話が拾う音)
     ↓
    受信用スマホで録音
    (相手に聞こえる声)

    これで環境ノイズも拾えるため、実際の使用環境に近くなります。

    なお、相手から届く音質については検証していません。
    これは、「相手から聞こえる音が悪い」という例を全く見ないためです。(劣悪な通信状態を除く)


    [測定条件]

      接続方法 帯域(Mbps) Ping
    (ms)
    使用端末
    DL UP
    光回線(KDDI) Wi-Fi 27.12 28.14 17 P-06D→SH-07D
    3G(LTE) Wi-Fi 7.66 2.33 134 P-06D→SH-07D
    3G 直接 4.62 0.40 210 P-06D→SH-07D
    ドコモ携帯電話(参考) F-08D→SH-07D

    ※ 何度か速度計測を行い、値がブレないことを確認しています。


    各アプリの設定は次のとおりです。
  • 050plus:デフォルト
      [音声コーデック:G.729a]

  • G-Call050:品質以外デフォルト
     (1)接続品質「高」
     (2)接続品質「低」
      [音声コーデック:不明(※)]
    ※ サポートに問い合わせたが、教えられないとのこと。

  • FUSION IP-Phone SMART:Zoiper使用(設定はデフォルト)
      [音声コーデック:G.711u]


    次に、遅延時間の計測です。

    スピーカから出力される音声を、ネットワークを通じて聞こえるものと、ダイレクトに聞こえるものとをミックスして録音しました。
    遅延時間は、その音声データの波形から解析しています。



    以下に、実際に録音した音声データと、その時の遅延時間を一覧にします。
    (夜中に録音している関係上、音量は小さめに調整しています。)

    <音声の元データ>


    <音声データ・遅延時間>
    回線種別 各サービス 音声データ 遅延(ms)
    携帯電話 NTTドコモ 212
    光回線 050plus 415
    G-Call050 品質「高」 422
    品質「低」 403
    FUSION IP-Phone SMART 432
    3G(LTE) 050plus 474
    G-Call050 品質「高」 583
    品質「低」 607
    FUSION IP-Phone SMART 479
    3G 050plus 491
    G-Call050 品質「高」 498
    品質「低」 522
    FUSION IP-Phone SMART 483


    <各サービスの考察>
    意外と知られていませんが、携帯電話でも音声は遅延します。しかし、この程度の遅延時間ですと会話に支障はでません。
    参考ですが、遅延時間が150ms以内は良好な通話が可能で(クラスB)、100ms以内では固定電話並み(クラスA)と言われています。
    一般的には200ms以内が良好な通話が可能と言われているようです。

    今回の検証で携帯電話は212ms遅延しています。しかし携帯で電話しているときに遅延を感じたことなどないと思います。
    212msという数字はそんなものです。この程度ではまず支障がありません。
    携帯電話での通話は、誰もが経験していることでしょうから、「基準」として捉えやすいと思います。

    さて、全体に言えることですが、3G(LTE含む)回線は光回線に比べて100~200ms程度遅延時間が多いです。
    これは、3G回線では光回線との応答速度(Ping)の差分が、そのまま全体の遅延の増加につながっているためです。
    音声データが電話会社にたどり着く前に遅延しているのですから、これは仕方のないことです。

    一般的に遅延時間は400msがボーダーと言われています。これから考えると「すべてがアウト」です。
    しかし、実際に使ってみるとそんなことはなく、案外気にせず使えるものです。
    これに関しては実際に使ってみるしかなく、言葉ではなんとも言えません。


    <各サービスの特徴>
    【ドコモ携帯】
    言うまでもなく普通です。
    聴き比べるとケータイって結構音質落ちるんだな、とわかります。

    【050plus】
    携帯に比べ、更にこもった音質になります。
    これは使われている音声コーデック(G.729a)のためです。
    このコーデックは若干音がこもりますが、低速回線でも良好な通話が可能と言われています。

    『録音データを聴き比べる時のポイント』
    光:携帯に比べると若干こもる。いかし人の声は聞き取りやすい。
    LTE:「失敗しても」の部分にG.729aの特徴を感じる。
    3G:光と同じ。


    【G-Call050】
    050plusより音が良く、人の声も聞き取りやすいです。
    音声コーデックに何が使われているか知りたかったのですが、G-Callは教えてくれませんでした。
    これがわかると、音質の特徴や得手・不得手もわかりやすいのですが、仕方ありません。
    私の感覚ですが、Skypeの音声コーデックで有名な「SILK」か、とも思いましたが、事実はわかりません。
    光と3Gで音質に差が出ていることから、可変ビットレートであることは確かです。
    なお「050plus」よりも、更に低速回線に強いと言われています。

    『録音データを聴き比べる時のポイント』
    光:050plusより音質が良くて聞き取りやすい。
    LTE:出だしの「医療技術の向上」の部分、「ぎ」が聞こえない、しかしつなげ方は自然。
    3G:光に比べると若干こもる。しかし3Gでさえも、光の050plusよりも音質は良好。


    【FUSION IP-Phone SMART】
    びっくりするぐらい音質が良いです。携帯より断然音がいいです・・・。BGMも忠実に再現されています。
    これもまた音声コーデック(G.711u)の特徴になります。
    G.711uは、データ容量を犠牲(増加)にして音質を最大限に上げたものです。
    これは固定電話(ISDN)の音声コーデックと同じもので、安定した固定回線であれば確かに最強です。
    しかし、3G回線のような不安定な回線では実用的ではないと言われています。
    今回のテストでは3G回線においても、安定した速度が出ており良好でした。

    『録音データを聴き比べる時のポイント』
    光:非常に明瞭で聞き取りやすい。携帯より音がいい。
    LTE:出だし「・・・目覚しい現在の中でも」の「なか」がおかしい。他もおかしいところあり。
    3G:文句なし。


    <人による検証>
    今回の検証では資料化できなかったテストがあります。
    それは人の感覚です。
    テスターは私の妻と母です。今までの録音装置に比べると頼りないですがご容赦を…。
    (母の意見は参考になります。妻の意見は……。)

  • 050plus(テスター:母)
    別に普通だよ。なんとなく音が遠いような、こもってるような気もするね。
    これで料金が安くなるのならいいんじゃない?
    (エコーについては下のG-Call050参照)

  • G-Call050(テスター:母)
    さっきの(050plus)より随分と音がいいね。すごくはっきり聞こえる。
    エコーはさっきのもコレも、すこーしだけはあるみたいね。ほとんどわかんないぐらいだよ。
    ただ、うちの電話って誰と話してもエコーするんだよね。
    (結局エコーについてはIP電話のせいか電話機のせいかわからず。)

  • FUSION IP-Phone SMART(テスター:妻)[IP→携帯]
    声がすっごい遅れて聞こえる!(同じ部屋でテストしているため、私の声も同時に聞こえている。)
    音はキレイだよ。遅れてるけど。
    (その後はケータイを手には持っていましたが、向い合って肉声で会話する妻でした…。)


    <まとめ>
    各サービスで特徴が色濃く出ており、おもしろいです。
    これから言うことは主観です。現時点で自分が思っていることをまとめます。

    まず「FUSION IP-Phone SMART」の選択肢はありません。
    なぜか?

    これを使うぐらいであれば、安定した「G-Call」(050ではない)を使って電話します。
    FUSION:16.8円/分
    G-Call:20.0円/分

    (今回検証すらしなかった「BlueSIPフォン 050」も同様の理由です。[21円/分])

    通話料を半額にする呪文「0063」>参照


    IP電話としては「G-Call050」と「050plus」の2択に絞られます。
    両者とも非常に良好なサービスなのですが、選ぶポイントはこのようになるかと思います。

    【G-Call050】
  • 050plusのガイダンスが嫌な場合
  • 音質を求める場合
  • 国際通話をする可能性がある場合

    【050plus】
  • アプリの使い勝手を優先する場合。(G-Call050より使いやすいです。)
  • 留守電メッセージ(音声データ)をメールでほしい場合。
    (G-Call050はセンターに電話をするタイプです。[無料])


    それぞれ別記事で紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。
    スマホでIP電話「G-Call050」のすすめ
    スマホでIP電話「050plus」のすすめ

    [追記]
    同じような検証を各種VoIPサービス(LINE、Skype、Viber)でも行いました。
    スマホで無料通話「LINE/Skype/Viber」の音質比較


    <雑記>
    この検証は疲れました。
    夜な夜な録音をしては失敗を繰り返し、やっと記事の公開に至れました。

    もともと通話料節約のために始めたこの検証ですが、その検証のために随分通話料がかかってしまいました。
    まさしく本末転倒です。

    まあ、私自身もすごく勉強になり、楽しかったので良しとします。

    以上で各社の音声比較を終わります。
    ここまで読んでくださった方がいましたら、長々とお付き合いいただきありがとうございました!
  • 2013年5月1日水曜日

    スマホでIP電話「G-Call050」のすすめ

    「G-Call050」はなぜここまで情報がないのでしょうか。
    通話料を半額にする呪文「0063」>で言ったのですが、もう一度言わせてください。

    「G-Call」のHPはあやしすぎです。そしてわかりにくい。ユーザに対し何をしたい企業なのかが、そこからは何も伝わってきません。むしろ怪しさのみが伝わり、詐欺られそうで速攻ブラウザを閉じます。

    (これがG-Callのトップページです。)

    すべてが広告にしか見えず、行きたいページヘのリンクもわかりません。

    「G-Call050」も同様です。明らかに「050plus」を敵視した文言が書かれており、負け犬の遠吠えのようにしか見えず「G-Call050」が非常に“ショボく”感じられます。

    HPの作りをもう少し改善したら、ユーザ増えると思います…。


    さて、HPは非常に残念なG-Callなのですが、それ以外は優秀です。

    まず「G-Call」に関しては、もう言うことはありません。最高です。
    通話料を半額にする呪文「0063」>をご覧ください。


    そして「G-Call050」について。

    HP上で言われている「N社050サービスより断然お得!」という程には思えませんが、確かに基本料は050plusより安いです。

    基本料金 固定電話宛 携帯電話宛 国際電話
    G-Call050 294円 8.4円/3分 16.8円/1分 5円/1分
    050plus 315円 8.4円/3分 16.8円/1分 9円/1分
    携帯電話(参考) 126円/3分 42円/1分 78円/1分

    ※ 国際通話料はアメリカ宛を例にしています。


    私もこの検証のために色々と確認してみましたが、確かに国際電話に関して言えば「G-Call050」は「050plus」より断然お得です。
    しかし国内の通話に関して考えると、050plusと同等です。

    ※ 国際電話を使う人は、深く考えずに即「G-Call050」を契約すべきです。本当に安いです。


    では、国内ならば「050plus」で良いのでは、と考えます。
    そのとおりです。「ガイダンス」さえ無ければ…。


    「050plus」に発信すると「プルルルル・・・」の前に次のようなメッセージが流れます。
    「ゼロ・ゴー・ゼロプラスへおつなぎします」

    その後に初めて「プルルルル・・・」となります。

    何人もの人がガイダンスは無くせないのか。今後無くす予定はないのか。と質問したようですが、「ガイダンスは無くせないし、無くす予定もない」との回答だったそうです。


    以前、050plusを使い始めた私に、母が言っていました。
    「あんたに電話すると、いつも留守電だよ。」
    「なんか変なメッセージが流れてるけど、そのまま電話しても大丈夫なの?」

    ガイダンスが流れることによって、留守電と勘違いして切っていたようです。
    また、繋がったとしても、高額な通話料が請求されるのではないかと心配していたようです。

    相手側にわかりにくいガイダンスは無くしてほしいのですが、これが050plusの宣伝方法なので仕方がありません。


    そこで、「G-Call050」の出番です。
    これは「050plus」と同等のサービスを行なっており、しかもガイダンスがないのです。

    こんな素晴らしいサービスなのに、ほとんど情報がありません。
    使ってみて良かったという情報も、悪かったという情報もほとんど聞きません。

    では自分で試してみるしかないか、と言うことで「G-Call050」申し込んでみました。
    6月までに申込めば3ヶ月間は無料です。この間、試してみることにします。

    [追記]
    3ヶ月間無料キャンペーンが延長されています。



    【G-CallのHPは非常にわかりにくいので、簡単に登録手順を記載します。】

    1.「G-Call050」のページへ

    2.「お申込み」を押す(赤枠)

    3.マイG-Callの有無によって行き先が変わりますが、あとはわかりやすいです。(※)

    4.登録完了です。

    5.登録したメールにユーザIDとパスが送られてきます。

    6.スマホに「Cloud Softphone」アプリをインストールします。(下のリンクかアプリ検索で)
    Cloud Softphone
    制作: Acrobits, s.r.o.
    価格: 無料
    平均評価: 4.2(合計 101 件)


    7.アプリを起動したら「Cloud ID」に【256050】を入力します。(Passwordは空欄のまま)

    8.アプリにユーザIDとパスを入力して完了です。



    登録時に1つだけ迷ったところがありました。(下の画像)
    変則型スマホ2台持」をしていると、G-Call050を使う端末が「電話」ではないのです。
    そのため、データSIMの電話番号を入れます。(スマホの端末情報から確認できます。)


    本日登録しましたので、これからしばらく使ってみて、使用感などをレビューします。
    基本的には「G-Call050」がライバル視している「050plus」との比較になります。


    [2013/7/3 追記]
    「050plus」、「FUSION IP-Phone SMART」、「G-Call050」の音質比較を行いました。
    スマホでIP電話「各社の音質比較」編

    実際に使ってみた率直な感想です。
    電話としては「050plus」を凌駕しています。比べ物にならないぐらい「G-Call050」の方が優れています。
    (これは実際に録音しましたので、上記から聞いてみてください。)

    しかし、アプリは「050plus」の方が使いやすいです。
    「050plus」のときは「g電話帳」からアプリを呼び出していたのですが、「G-Call050」はこれができませんでした。
    一度「G-Call050」アプリを起動してから「g電話帳」(なぜか検索モードだけ)を使います。
    使っていて、一手間増えたな、と感じます。

    これは「G-Call050」アプリにお気に入り登録画面があるので、これでクリア出来ます。
    (050でかける相手は、ほぼ固定電話だけですし、人数もそう多くないです。)

    アプリが若干使いにくかろうが、結局のところ電話なので音質が最優先です。
    現在、私は「050plus」から「G-Call050」への乗り換えを検討中です。
    まだ無料期間中ですので、もっと使ってみてから考えようと思います。


    [2014/1/28 追記]
    専用アプリがAcrobits製「Cloud Softphone」となり、弱点がなくなりました。
    記事はアプリ変更に伴い、登録方法等を追記・修正しました。

    なお、この記事の初投稿から半年以上経過しましたが、すでに私のメインは「G-Call 050」一本です。