2014年12月10日水曜日

MVNO(データSIM)で「話し放題」を実現する 【つなぐ】

普通にスマホを使っていると、以下のような2台持ち構成が一番安くなります。(カケホが必要な場合)

1台目:話し放題プランのみ
2台目:データ通信のみ(MVNO含む)

しかし、この構成は、常に2台の端末を持ち歩く必要があります。
これが面倒な人も多いのではないでしょうか。




そこで、2台持ちするケータイを1台に合体させます。(セロテープとかで貼り合わせるわけではありません!)
これで、「MVNO」+「話し放題」を1台のスマホで実現できます。

また、これを利用すれば、DualSIMに対応したスマホを使う必要もなく、1台のみで複数キャリアの同時利用も可能になります。


今回は、簡単に説明できる内容ではなく、かなりの長編になってしまいました。
読んでいて疲れてきたら、一気に読まずにあとでゆっくり読んで頂ければと思います。

なお、これは誰にでも簡単に導入できるシステムではありません。
ですが、誰もに使ってもらいたいと思えるぐらい、素晴らしいシステムでもあります。

このジレンマを解消するために、どうするかを検討中です・・・。

<追記>システム提供フォームを作成しました。(記事最下部)



【 「話し放題+パケット定額」サービス 】

ドコモ、au、ソフトバンクで「カケホーダイ」などの話し放題サービスが開始されました。
しかし、キャリアの「話し放題+パケット定額」プランは高すぎます。 一例として、ドコモの同プランの料金は6,500~8,000円(税抜)です。

これは一部のユーザを除けば、体良く料金が値上げされただけに過ぎません。



【 ケータイの2台持ち 】

そこで、ケータイの2台持ちが推奨されはじめました。
1台を「話し放題」プランのみとし、もう1台をMVNOで「データ通信」のみとします。
そうすることで、「話し放題」+「データ通信」が格安で運用できます。

1台目:話し放題(1,500~2,200円)
2台目:MVNO(900円程度)


これだけでも十分に安くなり、満足できるのですが、常にケータイを2台持ち歩く必要があります。
これでは、数少ないズボンのポケットを2つも消費してしまいます!(私は手ぶら派なので、これは結構重要です。)



【 2台のケータイを合体させる・・・「つなぐ」 】

「ケータイの2台持ちで安くなることはわかる。だけど2台持ち歩くのはイヤだ!」
「1台だけ持ち歩くためにはどうすれば良いか?」
「片方にIP電話を入れて転送させる?いや、それでは同じ番号での発信が出来ない・・・。」

・・・さすがに、この問題を運用で何とかするのは無理な話です。
と言うことで、2台のケータイを合体させて1台にしてしまいます。

これは、決してテープなどでくっつけるわけではなく、ケータイとケータイをネットワーク上で繋げます。
このように、2台のケータイを【つなぐ】ことによって、「話し放題」+「格安MVNO」が1台のスマホで実現できます。


2台のケータイを【つなぐ】ためにはいくつかの方法があります。

1.GP-712、GP-710、GP-708を使う
2.W-SIM機を使う
3.Asteriskサーバで3Gモデムを制御する
4.AsteriskサーバとBT接続する

数十万円かければ「3G VoIP Gateway」と言う選択肢もあるのですが、非現実的なのでここでは触れません。
また、2~4についても、機材の入手性や難易度の観点から除外します。

今回は、比較的容易に導入できる1について説明したいと思います。



【 GP-712、GP-710、GP-708を使う 】

「GP-712」、「GP-710」、「GP-708」はGEMPRO社の「Bluetooth ⇔ VoIP ゲートウェイ」です。
VoIPとは「Voice over Internet Protocol」のことです。
略さずに記載すると、「インターネットを通じて音声を伝送するプロトコル」であることがわかります。

なお、Bluetoothはわかります。
イヤホンやヘッドセットに採用されている、無線規格です。

「Bluetooth ⇔ VoIP ゲートウェイ」とは、ケータイのBluetoothによる通話を、インターネット上の別の機器で利用できるようにする役割を持ちます。
つまり、ケータイ(A)の通話を、別のケータイ(B)で行えるようになります。

これを実情に沿った形に言い変えると、
「家に置きっぱなしにしたケータイの通話及び発着信を、持ち歩いているスマホで行えます。」

便宜上、今後はこれを【つなぐ】と呼びます。

なお、GP-710、GP-712、GP-708の違いは以下のとおりです。

GP-710 : 1台のケータイを収容可能。(【つなぐ】の利用には、別途IP-PBXが必要。)
GP-712 : 2台のケータイを同時に収容可能。(【つなぐ】の利用には、別途IP-PBXが必要。)
GP-708 : 8台のケータイを同時に収容可能。さらに、IP-PBXの機能を併せ持つ。(単体で【つなぐ】利用可。)



【 「つなぐ」の準備をする 】

【つなぐ】に必要な機材はGP-710、GP-712、GP-708のいずれかとIP-PBXです。
なお、GP-708の場合は単体でIP-PBX機能を持っていますので、別途IP-PBXは必要ありません。

自分ひとりなら「GP-710」で十分です。
今後、二人ぐらいは使うかもしれないと思ったら、「GP-712」を選んでおけば間違いありません。
「GP-708」はIP-PBXの構築が不要ですが、その分かなり高価です。

なお、「GP-708」を使った場合は簡単に設定できますので、今回の説明からは除外します。
これからは「GP-712」を例として説明していきます。

<必要な環境>
  • 固定回線(光回線が望ましい)
  • 固定IPアドレス、もしくはDynamicDNS(※)

    <必要な機材>
  • GP-712
  • Linuxが稼働するPC(IP-PBX用)
  • スマホ
  • ケータイ(Bluetoothが使えるもの)

    ※ DynamicDNSを利用する場合は、DiCEなどを用いてリアルタイムにDNSを更新させます。


    ◆ 話し放題プランを契約したケータイを用意する。

    Y!mobileのPHSが最も安価(1500円)で、高音質になります。
    他のキャリアは横並びで2200円です。

    どこのケータイにするかは、現在使っているキャリアや今後を考えて決定します。


    ◆ GP-712を購入する。

    これは日本では発売されておりませんので、海外から購入します。
    私は「eBay」から購入しました。これが今回の中で一番高価です。(約3万円)
    なお、「GP-712」と「GP-712A」とは別物ですのでご注意ください。


    ◆ IP-PBX(Asteriskなど)を用意する。

    私は「CuBox-i2」を使っているのですが、あえてこれを選ぶ必要はないと思います。
    6~7000円程度で買える「Raspberry Pi」がお勧めです。
    これならばIP-PBXの構築も簡単に行えます。

    なお、「Raspberry Pi」はOSをインストールするために、別途MicroSDカードが必要になります。
    本来8GBもあれば十分なのですが、セル寿命の観点から32GBを選びます。

    東芝 microSDHC 32GB
    (これは、私がCuBox-i2で使っているものです。安価な上に高速で、文句なしです。)



    【 「つなぐ」の設定をする 】

    【つなぐ】の設定は次の3部構成から成ります。
    1. GP-712の設定
    2. IP-PBX(Asterisk)の設定
    3. スマホの設定


    1.GP-712の設定

    ◆ 接続編

    これは動画で説明します。
    本来、説明するまでも無いのですが、「GP-712」がどんな代物なのかわからない人も多いと思いますので、ハードウェアの紹介も兼ねます。

    アンテナの接続からBluetoothペアリングまでを紹介します。
    なお、動画中はわかりやすくするためにBluetoothペアリング時にスマホを使用していますが、これはガラケーでも何でも構いません。



    ◆ 設定編

    1つ1つ画面キャプチャで説明すると長くなるため、これも動画で紹介します。



    2.IP-PBX(Asterisk)の設定

    【つなぐ】に必要なAsteriskのコンフィグファイルの記載例です。
    「GP-712」の発着信の考え方が難しく、幾度と無くこれで挫折しそうになりました。

    簡単に説明すると、外部と接続されるのは内線番号「6001」です。
    発信は、VoIP接続された「6001」から、Bluetooth接続先の「6002」に受け渡します。
    受信は、Bluetooth接続された「6002」から、VoIP接続先「6001」に受け渡します。


    以下、「sip.conf」と「extensions.conf」の設定例です。
    わからなければ、必要な部分だけ変更してそのままコピペしてください。(注記は削除してください。)

    「sip.conf」
    [general]
    context=default
    bindaddr=0.0.0.0
    bindport=5062 ← 基本は5060だが、auひかりとセキュリティ上の都合から5062に変更した。
    language=ja
    allowguest=no
    externip=123.456.789.012 ← auひかりなど固定IPの場合に入力。
    externhost=sip.test.jp ← 独自ドメインやDynamicDNSのドメインを入力。
    localnet=192.168.0.0/255.255.255.0

    disallow=all
    allow=ulaw
    allow=alaw
    allow=gsm
    allow=g729
    allow=speex
    allow=opus

    [6001]
    type=friend
    defaultuser=6001
    secret=Kanari_Nagai_Pasu_wo_Ireru ← このパスワードは外部にさらされるため、強固なパスとする。
    canreinvite=yes
    host=dynamic
    context=6001

    [6002]
    type=friend
    defaultuser=6002
    secret=6002
    canreinvite=yes
    host=dynamic
    context=6002

    「extensions.conf」
    [default]

    [6001]
    ; security(kokusai_denwa_no_kinshi)
    exten => _00.,1,Answer()
    exten => _00.,n,Wait(1)
    exten => _00.,n,Hangup()

    exten => _010.,1,Answer()
    exten => _010.,n,Wait(1)
    exten => _010.,n,Hangup()

    ; tuujou
    exten => _0.,1,Set(CALLERID(num)=6001)
    exten => _0.,n,Set(CALLERID(name)=6001)
    exten => _0.,n,Dial(SIP/${EXTEN}@6002,120,T)
    exten => _0.,n,Hangup()

    ; kinkyuu_tuuhou
    exten => _1XX,1,Set(CALLERID(num)=6001)
    exten => _1XX,n,Set(CALLERID(name)=6001)
    exten => _1XX,n,Dial(SIP/${EXTEN}@6002,120,T)
    exten => _1XX,n,Hangup()


    [6002]
    exten => _X.,1,Dial(SIP/6001)
    exten => _X.,n,Hangup()


    3.スマホの設定

    スマホ側での通話は、SIPクライアントを使います。

    通常(3G/LTE)は「CSipSimple」を使います。
    家の中(Wi-Fi)は「Acrobits Softphone」を使います。

    2つのアプリを使い分ける理由はNATを越えるためです。
    今回、GP-712の仕様から、3G/LTE通信時はSTUNサーバが必須となります。
    しかし、ローカル側(Wi-Fi)ではSTUNサーバを経由してしまうと、音声パケットが、LAN側のIP-PBXに到達しません。

    以上の理由により、3G/LTE通信時はSTUNを経由させた「CSipSimple」を使い、Wi-Fi通信時は直通で「Acrobits Softphone」を使います。

    ただし、両アプリが常時通信しているとバッテリー消費が大きくなるため、設定によりこれを回避します。
    もちろん、アプリの切替は自動で行わせます。


    <CSipSimpleの設定>

    SIPアカウントは通常どおり設定します。
    ID:6001
    SIPサーバ:sip.test.jp:5062 ← 固定IPやドメインを入力
    Pass:Kanari_Nagai_Pasu_wo_Ireru


    ※ 以降、「☑」に機種依存文字を使用しているため、見えない環境もあるかもしれません。
    これは、□にレ点の入った「チェック済み」マークを表しています。

    [設定 → ネットワーク]
    ◆トランスポート
     → コネクションキープアライブ
    モバイルUDPキープアライブ:300~3600で環境に応じて数値を入力する。
    これ以外はすべて0(ゼロ)を入力
    (モバイルUDPも0で問題ないかも?未検証。)
    ◆NAT通過
    ☑ ICEを有効
    ☑ Aggressive ICE
    ☑ STUNを有効
      STUNサーバ:stun.l.google.com:19302
    ◆着信通話用
    ☑ 3Gを使用(及びLTE)
      (これ以外のチェックを外す)

    [設定 → メディア]
    ◆オーディオ品質
     エコーや音声検出のチェックは外す
    ◆帯域別のコーデック優先リスト
     チェックを外す
    ◆コーデック
    ☑ speex 8kHz
    ☑ PCMU 8kHz
      (これら以外は外す。)
    ◆ボリューム
     マイク音量:最大


    この設定でCSipSimpleが起動していても、3G接続時以外は通信しません。


    <Acrobits Softphoneの設定>

    SIPアカウントは通常どおり設定します。
    ID:6001
    SIPサーバ:192.168.0.10:5062 ← AsteriskサーバのLAN側のIPを設定する
    Pass:Kanari_Nagai_Pasu_wo_Ireru

    ◆着信
     → 起動を維持し常時着信
    ◆環境設定
     → サウンド
     エコーキャンセル、ノイズ低減のチェックを外す
    ◆WiFi設定
     → Wi-Fiのみ
    ☑ Wi-Fi接続を維持する
    ◆コントロール
     → 電話帳 → Handle outgoing native calls → Ask
     (これで電話帳から発信する際にAcrobitsを選べるようになります。)


    この設定でAcrobits Softphoneが起動していても、Wi-Fi接続時以外は通信しません。


    このように、3G/LTE時は「CSipSimple」を使い、Wi-Fi接続時は「Acrobits Softphone」を使うことを明示的に指定し、【つなぐ】のNAT越えを実現します。

    以上で設定は完了です。



    【 「つなぐ」の発着信テスト 】

    3G/LTE時及びWi-Fi時の発着信をテストします。
    スマホのSIPクライアントから発信すると、GP-712とBluetooth接続しているケータイから発信されます。
    また、ケータイへの着信はGP-712を経由して、スマホが鳴動します。



    【 「つなぐ」の音質検証 】

    【つなぐ】の音質と遅延時間を検証します。
    音質については自分がどう聞こえるかより、自分の声が相手にどのように聞こえているかが重要なため、それを掲載します。

    [使用した端末]
  • WX12K(GP-712とBT接続済)
  • L-01F(つなぐ利用機)
  • SH-07D(遅延計測用)

    [回線種別]
  • Wi-Fi(光回線)
  • LTE(ドコモ)

    [録音環境]
  • 「FUSION IP-Phone SMART」の留守電(128kbps RIFF-WAVE)

    [遅延測定条件]
  • 「L-01Fから音声を発信してから、SH-07Dがそれを受信する」までのタイムラグの測定

    [音声の元データ]


    [検証結果]
    回線種別
    (アプリ)
    コーデック 音質 遅延時間
    Wi-Fi
    (Acrobits Softphone)
    G.711μ

    324ms
    LTE
    (CSipSimple)
    Speex(8kHz)

    387ms


    [検討・考察]

    音声データを聴くと、両アプリの特徴が色濃く出ており、つい聴き比べたくなってしまいます。
    しかし、これら2つの音声データは、条件が全く異なるため、聴き比べには何の意味もありません。
    注目すべくは遅延時間の短さです。

    これだけ低遅延ならば、全く違和感なく会話ができます。
    「違和感なく」と言う表現が、そもそも間違っているぐらいに、これが「普通」です。

    なお、音質についても十分満足できます。
    ドコモ同士の通話品質には敵わないと思いますが、他キャリア程度の品質は保っています。
    特にLTEに関しては、低帯域用コーデック「Speex」で、ここまでの音質であれば文句のつけようがありません。



    【 まとめ 】

    【つなぐ】システム構築にはそれなりに知識を必要とします。

    しかし、私と全く同じシステムで良ければ、本ブログ中にやり方はすべて記載しています。
    参考にして頂ければ、難しいながらもシステム構築まで辿り着けるはずです。

    以下は、わが家の【つなぐ】を使った月額維持費です。

    私:1709円(L-01F)
      <内訳:1500円(Y!mobile・スーパーだれとでも定額)+209円(ドコモ・Xiデータ(7Gまで))>
    妻:2805円(SC-01F)
      <内訳:1500円(Y!mobile・スーパーだれとでも定額)+1305円(BIGLOBE・ライトS(5Gまで))>

    これだけ安価で便利な【つなぐ】ですが、最初に言ったとおり、システム構築は一筋縄では行きません。
    まず、購入のために最低限の英語は必要になります。また、ちょっとしたネットワークの知識も必要です。

    ただし、一度構築してしまえば、MVNOでの話し放題が、スマホ1台だけで実現できます。
    たとえ難しくても、英語が苦手でも、それでも頑張って【つなぐ】を構築する価値は十分にあります。



    【 あとがき 】

    今回はかなり難しかったです。
    GP-712の動きを理解すべく検索しても情報が全然出て来ないのです。
    これが理解できないと、Asteriskも設定できません。

    トライアンドエラーで、徐々に動きがわかってきて、6001⇔6002の発着信の受け渡しに気付いた時には感動モノでした。
    また、NAT越えに四苦八苦し、2つのSIPクライアントの同時使用に行き着いたときは、自分で自分を褒めたくなりましたよ。(〃∇〃)


    わが家は12月からGP-712での【つなぐ】を本格運用し始めました。
    今のところ目立った不具合もなく、順調に稼働中です。
    今後、何か不具合があれば、ここに追記していきたいと思います。



    【 つなぐの提供について 】

    【つなぐ】がどうしても欲しい。
    だけど、英語もネットワークもわからない・・・。
    でも、どうしても使いたい!

    もし、そんな方がいるようであれば、必要機材をすべて揃えて、さらにIP-PBXの設定も済ませた上で、提供できる方法を考えます。
    しかし、かなり手間がかかるので、多少はマージンを頂くことになるとは思います。
    ・・・そもそも、「そんな方がいれば」の話ですが。

    <追記>
    【つなぐ】提供フォーム作成しました。
    ブログ上では情報送信時の暗号化に問題ありなので、外部システム(ネットオウルのもの)を使いました。

    【つなぐ】が欲しい方はこちらからご連絡ください。

    なお、少なからずマージンは頂くので、接続できるようになるまでサポートします。


    <2015.1.4 更新>
    【つなぐ】の設置編として<ガラケー(話し放題)と、スマホ(MVNO)を【つなぐ】>アップしました。
    【つなぐ】で一体何ができるのかを、本記事よりは少しわかりやすく書いたつもりです。


    <2014.12.15 更新>
  • 設定ファイルの整合性が取れていなかったため「extensions.conf」を修正しました。
  • 【つなぐ】提供フォーム作成しました。

    <2014.12.22 更新>
  • 設定ファイルに「抜け」があったため「extensions.conf」を修正しました。
  • 2014年12月3日水曜日

    メール送信だけでBetamaxのコールバック通話をする方法

    BitBadOldMan氏が素晴らしいシステムを開発されました。

    まずは、早期の情報共有のため、頂いたコメントをそのまま転記します。
    後ほど、私(Wert)の言葉で記事を書かせて頂きます。



    ●はじめに
    現在、小生の知る限りではBetamaxのコールバック通話には3通りの方法があります。

    【専用アプリ】
    ・コールバック通話は出来ますが、プロバイダによりアプリにバグが有って使用しない方が無難です。
     また、音質の遅延がかなり有って実用的ではありません。
    ・iPhoneでは唯一MobileVOIPを使用するとコールバック通話は、出来ますが、アンドロイドと同じようにバグあるので、実用的ではありません。
    ・このアプリはVoip Callで直接通話する時に使用する事をお勧めします。
     最近はVoip Callでも、かなり通話品質が良くなっているので、敢えて割高なコールバック通話をする必要はありません。
     割高と云ってもBetamaxのVoip Callより割高と云う意味で、コールバック通話でも他のキャリアのどんな電話よりも安いですよ。

    【Csipsimpeのプラグイン】
    ・これは、wertさんから教わった方式です。
    ・Aコール(自分の番号)を変更して使用しないのならこのアプリでも充分です。
    ・小生は自分の番号を、外出先では携帯番号、自宅では家電話、会社では会社の固定電話と、頻繁に変更するのでこのアプリでは少し使い勝手が悪いです。

    【Betamax Caller Lite】
    ・これはプラグイン方式では無く独立したアンドロイドのアプリとなっています。
     残念ながらiPhoneでは提供されていません。
    ・このアプリはAコール(自分)とBコール(相手)の番号を任意で電話帳から設定出来るので超便利です。
    ・アイデアに寄っては面白いサービスをする事が出来ます。
    ・また、携帯電話が無くても誰にでもSMSを送る事が出来ます。
     ただ、SMSは割高となっていますので、非常時以外は使用しない方が無難です。
    ・最大の欠点は通話が確立するまでは、240秒掛かる事です。
     何でこんなに掛かるのか小生も不思議です。
     余程出来の悪いPGが製造したものと思います。

    【所感】
    ・Aコールまでの受信が一番早いのは専用アプリです。
     ただ、速いだけで相手の電話には、キャリアに関係無く非通知となるので実用的ではありません。
     また、専用アプリを中継しているので通話品質が今一となっています。
    つまり、携帯電話同士の電話とは異なっていると言う事です。(ToT)
    ・CsipsimpeのプラグインとBetamax Caller Liteは、どちらもWebサイトのPhone-TO-Phoneの機能を使用して
     コールバック通話を実現している(推測です)ので、通話品質による差はありません。
    こちらは、ほぼPSTN同士の通話と成っていますので、通話品質はかなり良く成ります。(^o^)
    ・Betamax Caller Liteは、操作方法が便利なのとSMSを送る事が出来るので、小生の一押しのアプリです。
     興味のある方は利用してください。

    【発信番号の表示】
    下記の設定になっている時の発信表示は以下の様になります。
    これはCsipsimpeのプラグインでも同じです。
    ・Aコール:090-XXXX-1111
    ・Bコール:090-XXXX-2222
    ・Webサイトの発信番号の設定:045-XXX-3333
    上記の場合の発信表示は以下の様になります。
    ・Aコール側の着信表示:090-XXXX-2222
     PowerVoipだと必ず非通知なります。(全部確認していないので推測です)
     使用するプロバイダにより異なるみたいです。
    ・Bコール側の着信表示:045-XXX-3333
    となります。(キャリアによっては81の国際表示となります)

    Bコール側にはAコールの番号が表示される分けではでは無く、
    Webサイトの発信番号が表示されます。
    Webサイトの発信番号は5個まで設定出来るので
    Webサイトの発信番号をAコールに切り替える必要がありますが、
    小生は会社の代表番号にして特に切り替えはしていません。
    勿論、ドコモの携帯電話宛は必ず非通知となります。

    ●本題
    前置きが大分長くなりましたが、ここからが本日の本題です。
    今回は、メール指定でBetamaxのコールバック通話を出来るアプリを作成しましたので
    皆様に無償にて一般公開致しますので、興味のある方は是非使用してください。
    アプリの名前はMailBridgeCallと命名しましたが、
    利用者がこの名前を使用する事は無いので覚える必要は無いです。
    MailCallBackにしなかったのは、この電話を、
    コールバック通話と呼ぶのには、いささか違和感が有るからです。
    どちらかと言うと人と人を繋ぐ架け橋と成る電話かなと思っているので、敢えてメールブリッジコール(MailBridgeCall)と命名した次第です。(^o^;)

    【メリット】
    ・メールでコールバック通話を指示するのでスマホが無くても、カラケーだけでも使用出来ます。
    ・Betamaxのコールバック通話のアプリはiphoneでは使えませんが、メールを使用するのでスマホのOSにも機種にも依存しません。
    ・通話するデバイス(電話機)は何でも構いません。ダイアル式の黒電話でも構いません。
    たぶん公衆電話でも使用出来ます。(^o^;)

    ●使用方法
    MailBridgeCallは、12Voip, CheapVoip, PowerVoipの3つのプロバイダでの動作は確認済みですが、多分、他のプロバイダでも動作すると思います。
    以下のメール(どのサービスも本文は5行)を mail.bridge.call001@gmail.com 宛てに
    メールを送るだけです。
    下記の様な所定の形式でメールにてコールバック通話を指示します。

    ------------------------------
    宛先:mail.bridge.call001@gmail.com
    件名:自分の携帯→Aさんの携帯
    本文:
    自分の電話番号(Aコール)
    相手の電話番号(Bコール)
    MyアカウントのログインURL
    アカウント名
    パスワード
    ----------------------------

    ●補足説明
    ・宛先は固定です。
    ・件名は任意です。見て無いので空白でも可。
    ・AコールとBコール電話番号は、任意の電話番号を国内の電話番号形式で市外局番から記載して下さい。
     国際電話形式でも可能です。故に、海外への通話も可能です。(^_^)v
     例)09012345678
       0451234567
       05012345678
    ・Aコールの電話番号は自分の電話番号である
     必要は有りません。
    ・MyアカウントのログインURLは以下を指定してください。
    【PowerVoipの場合】
    https://www.powervoip.com/
    【CheapVoipの場合】
    https://www.cheapvoip.com/
    【12Voipの場合】
    https://www.12voip.com/
    ・スマホならcosmosiaを利用するとコピペが楽なので使い易いですよ。
    ・ガラケーは本文に電話帳の番号を設定出来るので、有る意味ではスマホより便利かも知れませんね。
    ・Batamaxのプロバイダとの契約は、ご自身にて契約してください。(^o^;)
    ・尚、Scydoはコールバック通話に対応していないので、使用は出来ません。(ToT)

    ●MailBridgeCallの動作イメージ
    自前で構築したサーバ上(DTIの仮想サーバを使用)のアプリが上記のメールを受信すると指定されたMyページに自動でログインして、
    所定のコールバックのページに移動し、
    メールで指示された電話番号を2つ設定して
    コールボタンをタップするだけです。(^o^)
    汎用性を持たせる為にBetamax系のプロバイダを
    指定出来る様にしています。

    ●今後の作業
    ・今はメールの受信をシーケンスに処理していますが、マルチスレッド対応に近々改造します。
     つまり、シーケンス処理では無く、並行して同時処理が出来る様にすると云う事です。
    ・本機能をメールでは無く、任意のブラウザ(Web版)からコールバック通話の指示が出来る様にします。
     勿論、Web版では既存の電話帳で指定出来る様に考えています。v(^o^)
    言わば、Batamax Caller LiteのWeb版と成ります。プロの開発者が作るとこう成ります、と言う物を提供したいと考えています。(^_^)v
    一応、ガラケーでも使える様にしたいと考えていますが、既存の電話帳が使えるかは微妙ですね。(^^;)))
    小生思うに端末の機種やOSに依存したアプリはダメと言うのが小生の持論です。(^o^;)
    ましてやバージョンが異なるだけで動作しない何て論外です。ヽ(`Д´)ノプンプン

    ●おまけ
    Betamaxのコールバック通話を使用するならPowerVoipを利用した方が
    圧倒的に格安と成りますよ!(^_^)v
    これの一択だけで大丈夫ですね。(^o^)
    世界一通話料金が安い電話と言っても過言では有りません。\(^-^)/

    料金の簡単な計算式を教えてあげますね。
    携帯電話同士での通話料金の場合は、接続料金が1回4円、通話料金も両方で1分4円となります。
    従って通話時間に1分を足して4円を掛けるだけで簡単に計算出来ます。(^o^;)
    ・3分通話  (3+1)*4=16円
    ・10分通話  (10+1)*4=44円
    Line電話や第三者課金サービス何かよりも
    圧倒的に格安と成ります。\(^-^)/
    従って1回のチャージ(1200円)で5時間程度は通話が可能と成ります。(^o^)

    ●おまけのおまけ
    コールバック通話した場合のCheapVoipとの通話料金の比較です。
    ●3分間固定⇔固定に通話すると
    ①PowerVoip = (0.10円 X 3) X 2 + 3.98円 = 4.58円
    ②CheapVoip = (0.51円 X 3) X 2 + 3.98円 = 7.04円
    ●3分間固定⇔携帯、又は携帯⇔固定に通話すると
    ①PowerVoip = (0.10円 X 3) + (2.04円 X 3) + 3.98円 = 10.40円
    ②CheapVoip = (0.51円 X 3) + (3.57円 X 3) + 3.98円 = 16.22円
    ●3分間携帯⇔携帯に通話すると
    ①PowerVoip = (2.04円 X 3) X 2 + 3.98円 = 16.22円
    ②CheapVoip = (3.57円 X 3) X 2 + 3.98円 = 25.40円

    コールバック通話ではPowerVoipの圧勝となります。
    PowerVoipはVoipコールでも接続料が掛かるので
    コールバック通話として使うのが得策と思われます。
    若干遅延は有りますが通話品質は格段に良くなります。

    ●おわりに
    Betamax Caller LiteではAコールの呼出までは240秒掛かりますが、MailBridgeCallでは40秒程でAコールを呼出ます。
    速度は6倍に成っていますが、もう少し速く出来る余地があります。(^o^;)

    2014年11月15日土曜日

    Windowsタブレットでファイルサーバを作る

    我が家の動画鑑賞方法は二通りあります。
  • USBメモリに動画を保存し、TV側でそれを再生する。
  • ルータに挿したUSBメモリ上の動画をChromeCastで再生する。

    いずれの方法もUSBメモリを主体としているため、容量が少なすぎます。
    いまや、テラバイト級のHDDが数千円で売られているのというのに、私は32GBのUSBメモリで細々と運用しています。

    徐々にそれが億劫になり、もっと大容量のディスクがほしくなりました。
    ついでにそのバックアップもとれれば、なお良しです。




    そこで、ファイルサーバを構築することとしました。



    【 サーバに求めるもの 】

    ファイルサーバと言っても、私が求めているものは単純なファイルサーバ機能だけではありません。
    動画のストリーミング配信が可能なメディアサーバ機能も持たせたいと思っています。

    以下、サーバに求めるスペックです。
  • ファイルサーバ機能
  • メディアサーバ機能
  • 容量1TB程度
  • クラウドストレージにデータのバックアップ
  • 低消費電力であること
  • 低価格であること

    このようにワガママいっぱいなのですが、なんとこれを叶えてくれる機器が1つだけありました。
    TurboNAS」と言うネットワークドライブです。

    これはLinuxベースのNASで、拡張機能として外部のクラウドストレージにバックアップもとれます。
    価格は3万円程度です。(HDDなし)

    これですべてを満足できるのですが、何か決定打(面白さ?)に欠けます。



    【 タブレットをサーバにする? 】

    結果として、私が選んだのはWindowsタブレットです。
    Windowsであれば、OS標準でファイルサーバ機能とメディアサーバ機能を持っています。

    また、タブレットは本来、持歩くことを想定しているため、物凄く低消費電力です。
    さらに、iPadやAndroidタブレットと市場が競合しているため、非常に安価な価格設定です。

    しかし、問題は1TBも容量のあるタブレットなど存在しないことです。
    さらに、タブレットは無線LAN接続が基本であり、これではサーバとしては不安定です。また、通信速度も遅すぎます。

    まだ問題があります。
    安価なタブレットPCは、内蔵ストレージにeMMCが使われています。
    これはファイルサーバのキャッシュとして使うには不向きです。

    問題点をまとめると以下のとおりです。
  • ストレージ容量が少ない。
  • 無線LANでは不安定、かつ遅い。
  • 内蔵ストレージはキャッシュに向かない。



    【 Windowsタブレットをサーバにするために 】

    Windowsタブレットをサーバにするためには、先ほどの3つの問題点をクリアしなければなりません。
    しかし、これは意外と単純な発想でクリアできます。

    「足りないものは後付けする」

    と言うことで、HDDと有線LANアダプタを、USB接続(外付け)とすることでこの問題をクリアします。

    案外、どんなものでも接続すれば認識してしまうものです。
    「何でも挿せば動く」Windows最大の魅力です。



    【 Windowsタブレットサーバの構築 】

    Windowsタブレットをサーバにするために必要なものを列挙します。
  • Windowsタブレット
  • USBハブ
  • USB外付けHDD
  • USB有線LANアダプタ
  • USBメモリ
  • MicroUSB⇔USB変換ケーブル


    ◆ Windowsタブレット

    これがなくてはどうにもなりません。
    Windowsが搭載された格安のタブレットを選びます。
    ちなみに、高性能である必要はありません。

    私は2万円ちょっとで買える「Iconia W3-810P」を選びました。
  • Acer Iconia W3-810P

    ですが、今はダントツで以下タブレットがお勧めです。
    Windows8.1を搭載していながら2万円を切る価格帯です。
    (ドスパラ限定商品のようです。)
  • デジノス DG-D08IW



    ◆ USBハブ

    3種類のUSBハブを試しました。
    1台目はまさに「安物買いの銭失い」です。
    怪しいメーカの激安ハブを使ったら、遅い遅い・・・。

    最初はハブが原因とは気付けず、「やはりタブレットではダメなのか」とガックリしました。
    そうならないためにも、ある程度良いものを選びます。

    USBハードディスクを安定して動作させられる、セルフパワーに対応したハブがお勧めです。
    また、タブレットがUSB2.0までの対応だとしても、USB3.0に対応したものを選ぶと良いです。

    私は以下のUSBハブを選びました。
  • iBUFFALO USB3.0ハブ 4ポートタイプ(ACアダプター付) マグネット付 ブラック BSH4A05U3BK



    ◆ USB外付けHDD

    速度を重視するならば3.5インチHDDを選びます。
    省エネ・静音を重視するならば2.5インチHDDを選びます。
    なお、できればUSB3.0に対応したHDDを選ぶと良いです。

    私は以下のHDDを選びました。
  • シリコンパワー USB3.0/2.0対応 Stream S03 ポータブルHDD 1TB SP010TBPHDS03S3K



    ◆ USB有線LANアダプタ

    実際はUSB2.0で使うとしても、USB3.0に対応したギガビット有線LANアダプタを選びます。
    私は以下の有線LANアダプタを選びました。
  • Logitec 有線LANアダプタ ギガビット対応 USB3.0 LAN-GTJU3



    ◆ USBメモリ

    今回はキャッシュとしてこれを使うので、低速のUSBメモリでは役不足です。
    しかし、見た目はUSBメモリで、中身はSSDという製品が存在します。

    SSDであればeMMCより繰り返しの読み書きにも強く、速度も速いです。
    以下製品がお勧めです。
  • SanDisk Extreme USB3.0 フラッシュメモリー 32GB SDCZ80-032G-J57



    ◆ MicroUSB⇔USB変換ケーブル

    これもUSBハブと同様、粗悪品は避けるべきです。
    私はIconiaに標準で付属していた変換ケーブルを使用しました。

    ある程度の品質が確保された有名メーカを選んでおけば問題ないと思います。
  • SANWA SUPPLY USBホスト変換アダプタケーブル(MicroBオス-Aメス) 10cm AD-USB18



    以上の機器をWindowsタブレットに接続すれば、ハードウェアの準備は完了です。



    【 Windowsタブレットサーバ上でファイルを共有する 】

    基本的にWindowsタブレットサーバに使うソフトウェアはOS標準のもので問題ありません。
    接続したUSB HDDを共有すれば、それだけでファイルサーバとメディアサーバの出来上がりです。

    しかし、クラウドストレージ上に常時バックアップをとるためには、別ソフトが必要です。



    【 バックアップ先のクラウドストレージ 】

    まずはバックアップ先を決定します。
    無難なところではDropBoxかGoogleドライブです。
    しかし、私が選んだサービスは「FINALBOX」と言うクラウドストレージです。
  • DropBox(1TB) ・・・ 1200円/月
  • Googleドライブ(1TB) ・・・ 1000円/月
  • FINALBOX(無制限) ・・・ 1000円/月

    バックアップという観点からは、保存先にはFINALBOXのような無名なところを選ぶべきではないと思います。
    いつサービスが終了してもおかしくありませんし、また預けたデータの扱い(機密性など)についても、信用できるわけではありません。

    これについては別記事で詳細を書きたいと思います。

    なお、FINALBOXのメリットは容量が無制限なことよりも、転送速度がDropBoxやGoogleドライブに比べて遥かに速いことです。



    【 必要なソフトウェア 】

    必要なソフトウェアは次の2点です。
  • NetDrive
  • FreeFileSync

    この2つのソフトは私が使っているだけであって、同様のソフトはたくさんあります。
    もし使いにくければ、自分にあったソフトを探してみると良いと思います。

    ◆NetDrive
    クラウドストレージをローカルドライブとしてOSに格納できます。
    なお、ひと月の試用期間が過ぎると、機能が限定されますが、これは限定されていても特に問題はないと思います。
    (ただし、4GB以上のファイルを扱えません)

    ◆FreeFileSync
    ローカルドライブ間で同期したり、バックアップをとったりと様々なことができます。

    この2つのソフトを組み合わせて、USB HDDとクラウドストレージとを、リアルタイムに同期します。

    (※ ソフトの使い方は、他サイトで多くの情報が得られるため割愛します。)

    これで、バックアップシステムが完成です。



    【 タブレットとしての電源管理機能を無効にする 】

    タブレットは最大限にバッテリを保たせるため、すぐに画面がOFFになります。
    通常の運用であれば、これで全く問題はありません。
    しかし、困ったことに画面消灯中は強制的にLANもスリープ状態に入ってしまいます。

    こうなると、ネットワーク上からWinタブサーバが姿を消します。
    これではサーバとして機能しません。

    そこで、電源オプションを変更することになるのですが、電源オプションが「バランス」から変更できない場合があります。
    これはモバイル用途に最適な電源管理「InstantGo」が有効になっているためです。

    この場合、まずは「InstantGo」を無効にして、詳細な電源管理を行えるようにする必要があります。
    そうした後、画面が消灯してもスリープしないように設定します。
    1. 検索からregeditと打ちレジストリエディタ「regedit.exe」を起動します。
    2. HKEY_LOCAL_MACHINE System\CurrentControlSet\Control\Power と進みます。
    3. 「CsEnabled」の値のデータを「1」から「0」に変更します。(InstantGoの無効化)
    4. レジストリエディタを閉じて、Windowsを再起動します。
    5. 電源オプションの詳細設定より、画面消灯時もスリープしないよう設定します。



    【 まとめ 】

    Winタブサーバ構築費用
  • Windowsタブレット:21000円
  • USBハブ:2400円
  • USB外付けHDD:7000円
  • USB有線LANアダプタ:1700円
  • USBメモリ:家にあったもの
  • MicroUSB⇔USB変換コネクタ:付属品

    約32000円です。

    う・・・、なんか、TurboNASとほとんど変わりません。(゚_゚;)
    苦労したくない人はTurboNAS買ってください。
  • QNAP TurboNAS TS-121


    ・・・!!
    こういう風にまとめたかったわけではありません!(-_-;)

    もちろんTurboNASも良いのですが、Windowsで作ったサーバはとにかく使い勝手が良く、メンテナンスさえも、リモートデスクトップで行えます。
    また、非常に多くのフリーソフトがあるため、自分の好みにカスタマイズも可能です。
    なお、リモートデスクトップクライアントは、MS純正アプリとしてスマホにも提供されています。

    さらに、Winタブサーバは、Windowsならではの冒険もできます。
    現在、FINALBOXが実用可能か試験中なのですが、正直言ってWEVDAVがかなり不安定で、接続できない時間が一日の半分ぐらいあります。

    それでも何とか、エラーを出しつつもバックアップをしています。
    そんな「適当さ」もWindowsであるからこそ許されることです。

    パッケージ化された鉄壁のTurboNASか、自由度が高くなんでもできるWinタブサーバか。
    ほぼ同価格帯であれば私はWinタブサーバを選びたいと思います。

    (本音を言うと、費用対効果が非常に高い上に、こんなこと誰もやっていなくて面白いからなんですが。)
  • 2014年10月14日火曜日

    VoIPに音声コーデック「Opus」を使いたい

    我が家のケータイ運用方法は複雑です。
    自宅に置いてあるPHSとAsteriskとを接続して、そこにスマホでアクセスして電話をかけます。

    なんだか難しく聞こえますが、普通にスマホで電話をすれば勝手にそのようになります。

    スマホはデータ専用MVNOで運用します。
    すると、「話し放題」+「MVNO」を、1台のスマホで安価に運用できるようになります。
    (この辺りの話は、ここでは割愛します。)




    IP電話やひかり電話を外から使う場合、また私のような変則的な運用には、高品質での通信が必須になります。
    音声通信における「高品質」とは、音声パケットをいかにコンパクトに、そしてどれだけ低遅延で伝送できるかがポイントになります。

    そこで、高圧縮で超低遅延の音声コーデック「Opus」の実用性について考えてみます。



    【 Opusについて 】

    Wikiから引用 (読み飛ばし可)
    Opus(オーパス)とは、IETF によって開発され、主にインターネット上でのインタラクティブな用途に合わせて作られた非可逆音声圧縮フォーマット。RFC 6716によって標準化されたオープンフォーマットとして、リファレンス実装は3条項BSDライセンスの下で提供されている。 Opusをカバーするすべての既知のソフトウェア特許は、ロイヤリティフリーの条項の下でライセンスされている。
    Opusは、スピーチ向きのSILK(英語版)と低レイテンシで音楽用途にも使えるCELT の2つのコーデックの技術を組み込んでいる。Opusは、ビットレートの高低を継ぎ目なく調節でき、内部的には、低いビットレートでは線形予測コーデック、高ビットレートでは変換コーデックを使い、途中で切り替えることも可能である(短時間はハイブリッドでオーバーラップさせられる)。Opusは会話、ネットワーク上の音楽公演やライブイベントなどでリップシンクすることができ、低遅延のオーディオ通信リンクの一部として使用するために必須な、非常に小さいアルゴリズム遅延(デフォルトでは22.5 ms)を持つ。Opus は、音声品質を犠牲にすれば、アルゴリズム遅延を最高5msまでに小さくすることができる。MP3, Vorbis, HE-AAC などの既存の音楽用コーデックは100ms以上の遅延があり、Opus はそれらよりも遅延がずっと小さいにも関わらず、ビットレートに対する品質では遜色ないものとなっている。上記の既存コーデックとは異なり、Opus は個々のファイルで巨大なコードブックの定義を必要としないため、短いショートクリップの音声にも適している。
    


    要するに「SILK」と「CELT」の良いとこ取りをした、無料の音声コーデックと言うことです。
    どうやら「Opus」を理解するためには「SILK」と「CELT」も理解しなければならないようです。


    実は「SILK」に関しては、今までに相当検証をしてきました。(かつてはG-Call050が対応していました。)
    結論から言って、これ以上無いというほど高音質です。
    (G711μと聴き比べても差がわからないぐらい。)

    そして「CELT」。
    これは私が今まで知らなかったコーデックです。

    CELTは「Vorbis」と「Speex」の中間に位置するコーデックのようです。

    「Vorbis」については、「Vorbis」より「ogg」と言った方が知名度が高いでしょうか。その「ogg」に使わるコーデックに多いのが「Vorbis」です。
    音声通話のようなリアルタイム性には向かず、音楽鑑賞のような用途に使われる超高音質コーデックです。


    「Speex」についても、かつて検証を行ったコーデックのひとつです。
    これは「BIGLOBEフォン・モバイル」で採用されているもので、人の声に特化しており、高圧縮にもかかわらず、高音質で聞きやすいものでした。
    なお、こちらは「Vorbis」とは異なり、音声通話のようなリアルタイム性に特化しています。

    (余談です。音声コーデックというとG729aが有名ですが、SILKもSpeexも、G729aとは比較にならないぐらい高音質です。)

    「CELT」を更に調べていくと、このコーデックはとんでもなく低遅延なこともわかります。



    【 Opusについて(その2) 】

    「Opus」は前述「SILK」と「CELT」の良いとこ取り、すなわち、超高音質で超低遅延であることが期待されます。
    期待と言うよりそのままです。

    「Opusは、超高音質で超低遅延な無料の音声コーデックです。」

    これは音声コーデックマニア(?)な私としては使ってみたくなります。
    ただ、CPU負荷に関する文献が見つからず、どの程度スマホに負荷をかけるのかが明らかになっていません。

    ネット上の情報によると、「SILKはG729aの3倍程度のCPU負荷である」という数字を見つけました。
    と言うことはOpusも似たような数字であると考えられます。
    G729aのときは、1GHz程度のCPU(シングルコア)でも、無視できる程度のCPU負荷でした。
    それを考えると、最近のクアッドコアであれば「Opus」を使っても、たいしたCPU負荷にならないことが容易に想像できます。

    そこで、我が家の複雑なスマホの運用方法の一貫に、Opusを取り入れてみることとしました。



    【 スマホでOpusを使うことによるメリット 】

    音声通信に必要なデータ量を、それぞれ有名なコーデックと比較してみます。




    G.711
    G.729
    Opus
    ビットレート
    64 kbps
    8 kbps
    6~510 kbps(可変)
    必要とする
    ネットワーク帯域
    95.2 kbps
    39.2 kbps
    31.95~1561.2 kbps(可変)

    (※ネットワーク帯域は私の手計算なので、間違っていたらゴメンナサイ・・・)


    この比較表を見るだけでOpusへの期待が高まります。
    それと同時に、G711ではネットワークに、想像以上の負荷をかけることがわかります。

    G711がいくら高音質であっても、帯域を少しでもオーバーすれば、そこでデータは途切れます。
    データ通信上、これに問題はなくても、「会話」としてはあってはならないことです。
    つまり、これがIP電話における「無音状態」や「ノイズ」、「音声がおかしくなる」などに値します。

    話が反れました・・・。元に戻します。

    Opusを利用すると、G729よりも高音質でありながら、必要な帯域をさらに抑えられることが期待できます。
    また、Wi-Fi接続時には、かなりの高音質も期待できます。



    【 まとめ 】

    今回はすべて机上の理論です。

    現在の日本の電話事情では、最高の音質が出たとしてもG711と同等レベルです。
    しかし、私の予想では、圧縮過程で人声以外が除去されるOpusの方が、G711よりも聞き取りやすい音質となるのではないかと思っています。

    Opusは低ビットレートでリアルタイム性を重視する、IP電話やVoIPに向いています。
    その一方で、音楽鑑賞のような超高音質が必要となる帯域までをカバーしています。

    これが、音声通話に特化した「Speex」や「AMR」と比較して、武器となるのか、それとも仇となるのか。
    この辺りも気になるところです。

    近々、同一条件下において、いくつかのコーデックを検証してみたいと思います。

    今、検証したいと考えているコーデックは以下のものです。
  • G711 (すべての基準。)
  • GSM (IP電話で良く使われる。低音質だが低負荷。)
  • Opus (今回のメイン。)
  • Speex (VoIPでよく使われる。そして私好みの音質。)
  • AMR (ドコモが採用しているコーデック。)


    まだ、全く検証を行っていないため、すべて私の妄想で終わる可能性も高いです。
    そもそも、Asterisk側でこれらのコーデックにちゃんと対応されるのかもわかりません。(私の技量が足りなくて・・・。)
  • 2014年10月7日火曜日

    それでも「W-SIM」を使いたい!(090/080からY!mobileのPHSにMNP)

    このタイトルを見て、「もう、いい加減に諦めろ!」と言う声が聞こえてきそうですが・・・

    イヤです!諦めません!!




    ここに至る経緯は以下をご覧ください。
    ドコモからY!mobile(PHS)にMNPし、W-SIMへの機種変更を試みた

    ドコモからY!mobileにMNPした私ですが、それには理由がありました。
    MVNOで「話し放題」を実現するためです。

    これが実現すれば、2000円ちょっとで、話し放題+データ通信し放題になるわけです。
    さらに、持ち歩く端末は1台のみで済みます。

    これは諦められません!
    と言うより、「壁は高ければ高いほど、乗り越えたくなるものです。」


    「なぜ山に登るのか」
    「そこに山があるから」

    私にも同じことが言えます。

    「なぜ壁を越えるのか」
    「そこに壁があるから」

    うぉ!なんかこれだと、すごいバカっぽい!(;′゚∀゚`)
    いや、まぁ、そのとおりなのですが・・・(T_T)



    【 スマホからPHS回線を使う 】

    前置きが長くなりましたが、スマホからPHS回線を使う方法には、2パターンあります。

    ◆ W-SIM機を用いる方法

    以下の機材が必要になります。
  • WX-WSADP
  • W-SIM
  • TA(VE-IG1など)

    例えば、この組み合わせであれば、スマホから「VE-IG1」にSIPクライアントとして接続すれば、それだけでW-SIMから発着信可能になります。


    ◆ VoIP-Bluetoothゲートウェイを用いる方法

    以下の機材が必要になります。
  • GP-712(GP-710、GP-708) [以降、総称してGP-712と表現します。]
  • Bluetooth対応ケータイ

    この組み合わせの場合では、GP-712にSIPクライアントとして接続すれば、Bluetoothケータイから発着信可能になります。



    【 「W-SIM機」と「VoIP-Bluetoothゲートウェイ」の特徴 】

    これらの接続方法はそれぞれ特徴があります。

    ◆ W-SIM機を用いる方法

    高音質で安定した通信が可能です。
    しかし、3GケータイからのMNPに対応できないところが致命的です。


    ◆ VoIP-Bluetoothゲートウェイを用いる方法

    Bluetoothを用いるため、Wi-Fiや電子レンジの周波数帯と干渉することがあります。(音声にノイズが乗りやすい。)
    また、PHS着信からスマホが鳴動するまでに、若干のタイムラグ(2、3コール分/約2.5秒)が発生します。
    このタイムラグは致命的とまでは言いませんが、かなりの障害となります。


    もしも、これらの特徴の良いとこ取りができれば・・・。

    「VoIP-Bluetoothゲートウェイ」のタイムラグは、着信の時のみに影響し、発信には影響ありません。
    着信の時だけでもW-SIMで受けられれば道はありそうです。



    【 W-SIMで着信し、GP-712で発信する 】

    Y!mobileは「スーパーだれとでも定額」を契約していても、着信転送は有料になります。
    ただし、PHS同士であればプランに関わらず、無料で転送できます。

    そこで、GP-712で受けるはずだった着信を、着信前にW-SIM機に転送します。
    発信時はW-SIM機で発信してしまうと、発信者番号通知が異なってしまうため、GP-712から発信します。

    つまり、メイン番号とは別に、W-SIMでもう1回線新規契約してしまいます。
    そうして、GP-712とW-SIM機の2つとも、1つのスマホにレジストします。
    これにより、双方の弱点がカバーできます。

    しかし、これでは2台分の無駄な料金が・・・。



    【 Y!mobileケータイプラン副回線の利用 】

    無駄な料金はかかりません。
    なぜならば、Y!mobileのケータイ(PHS)は副回線で契約すれば基本料金が無料となるためです。
    また、PHS同士であれば「定額プラン」に加入せずとも、転送は無料です。

    したがって、W-SIM機の維持費はユニバーサルサービス料(3円)すら発生しない、完全な無料になるわけです。



    【 まとめ 】

    090/080からのMNPで「W-SIM」を使うためには、Y!mobileを2回線契約する必要があります。
    1つは「Bluetooth対応機種(WX12Kなど)」、1つは「W-SIM(RX420IN)」です。

    WX12K:090/080の3GケータイからMNP
    W-SIM:新規契約(副回線)

  • WX12KをGP-712とBluetooth接続します。
  • WX12Kへの着信を、0コールでW-SIM機へ転送されるよう設定します。
  • SIPクライアント側(スマホ)では、GP-712とW-SIM機とを2つ登録します。
  • これで着信はW-SIM機から受けられます。発信はGP-712から行います。

    この運用方法ですと、もしWX12KでBTテザリングを行いたいと思った場合でも、柔軟な対応が可能となります。
    WX12Kを持ちだして、BTテザリング親機として使うだけです。
    これでも、着信はしっかりとスマホ側にきます。

    なお、家に帰れば自動的にGP-712とWX12Kは再接続されます。

    注意点は1つだけです。
    WX12Kを持ち歩いている時の発信は、手元のWX12Kから行う必要があります。
    (これは注意点と同時に、メリットでもありますが。)

    本記事の内容はまだ机上の理論なので、近々に実行してみたいと思います。
  • 2014年10月2日木曜日

    ドコモからY!mobile(PHS)にMNPし、W-SIMへの機種変更を試みた

    10月1日、Y!mobileへのMNPが解禁されました。

    私がやりたいことは1つです。
    ドコモで16年間使った今の電話番号を、W-SIM(RX420IN)にMNPすることです。




    16年間使ったドコモに別れを告げて、新生キャリア「Y!mobile」に転入します。
    まずは、持ち込み契約でMNP転入を試みました。

    「ドコモ → Y!mobile」の一部始終を報告します。



    【 ドコモからW-SIM機(Y!mobile)にMNP 】

    「ナンバーポータビリティで転入させてください。」

    Y!「はい。どちらの機種になさいますか?」

    (Y!:私の目の前に、スマホのパンフを開こうとする。)

    「いや・・・、スマホじゃなくて・・・PHSです。しかも持ち込みでお願いします。」

    (私:バッグから古びた端末を取り出す。)

    Y!「ニコ(機種名)ですか。これにはMNPできません。」

    (見た瞬間に約10年前の機種であるnicoを言い当て、さらにそれがMNP可能なのかが頭に入っている。この店員さんは期待大!)

    「1ヶ月前にnicoと、このW-SIMで契約したので、できると思うのですが。」

    Y!「本当ですか!?」

    「はい。ここのお店で契約しました。」

    Y!「うーん、まずはやってみましょうか。センターに問い合わせてみます。」

    「センターには聞かないで欲しいのですが・・・。仮にセンターにできないと回答されても信用できません。」

    Y!「(^_^;) ショップ専用のセンターなので大丈夫です。」

    (センターに問い合わせつつ、作業をする店員さん。しばらくして・・・)

    Y!「申し訳ございません。やはりできません。新規契約ではnicoとW-SIMの組み合わせで間違いなく契約可能です。しかしMNPの場合はこちらの4機種のみとなります。」

    (MNP可能な機種が掲載されたパンフレットを見せられる。)


    しかし、このぐらいで諦めるような私ではありません。



    【 MNP可能な機種にMNPしてからW-SIMに機種変 】

    「わかりました。W-SIMへのMNPは諦めます。では、MNP可能な機種にMNPしてから、W-SIMに機種変させてください。」

    Y!「!? わかりました。理屈としてはできるはずです。しかし、できないかもしれません。」

    「曖昧ではなく、はっきりさせてください。」

    Y!「センターに聞いてみます。」

    (結構長いことセンターとやりとりする。)

    Y!「わかりません。申し訳ありません・・・。」

    「店員さんはできると思いますか?センターよりもあなたの方が、遙かに詳しく思えます。」

    Y!「・・・やはり、システム的にはできるはずです。ですが、前例が全くないため、どうしても断定できません。何せ今日からPHSへのMNPが可能になったので・・・」

    「やってみてください。」

    Y!「よろしいのですか?それでは機種はどれになさいますか。」

    「WX12Kでお願いします。」

    Y!「WX12Kには間違いなくMNPできます。しかし、その後、W-SIMに機種変できなかったとしても、以前お使いのキャリアは解約となり、取り返しがつきません。よろしいですか?」

    「OKです。お願いします。」



    【 WX12K(MNP)→ W-SIM(機種変) 】

    Y!「では、まずはWX12KにMNPします。」

    (1つトラブル発生。連絡先とMNPする電話番号とが同一の場合システム的にエラーとなる。違う番号を指定してクリア。)

    Y!「完了です。この端末にお客様の番号が移りました。」

    (さよならドコモ! 16年間ありがとう!)

    Y!「続いてW-SIMへの機種変に移ります。」

    (Y!:専用PCをいじりつつ、センターと電話している。かなり長い。何かを調べてるようだ。)

    Y!「・・・できませんでした。」

    「え?何でですか!?」

    Y!「nicoでは090番号を取り扱えないようです。」

    「それではどの端末であれば取り扱えるのですか?」

    Y!「W-SIM機では無理です。・・・と言うと語弊がありますね。さきの4機種以外では、元が3G携帯であった電話番号を取り扱うことができません。」

    「抜け道は無さそうですか?」

    Y!「そこまで処理を進めてみましたが、システム的に弾かれてしまったため、いかなる方法でも不可能です。元3G携帯の電話番号、090・080をW-SIMに移すことはできません。」

    「わかりました。」


    【 まとめ 】

    ◆3GケータイからY!mobile(PHS)をする場合は限られた4機種にしか転入できません。
  • 「WX12K」
  • 「LIBERIO 2(WX11K)」
  • 「iiro(WX04S)」
  • 「STOLA(301KC)」

    ◆W-SIM機を使いたい場合は、新規契約をする必要があります。

    ◆W-SIMは白ロム(一度も契約したことがないもの)では新規契約も不可です。灰ロム(一度使って解約したもの)の必要があります。(本内容は、記事には書きませんでしたが確認しました。)



    【 参考 】

    ◆MNPにかかる参考価格
    以下、私が「WX12K」にMNPした際の料金を掲載します。

    <WX12KにMNP>
    機種代金:47,412円
    割賦:1,008円×36回

    分割払いの場合は3年縛りで以下のとおりです。

    [副回線]
    機種代:1317円(機種代)-1008円(ダブルバリューセレクト[割賦])→ 309円×36回=11,124円

    月額維持費:0円(基本使用料)+1620円(スーパーだれとでも定額)+309円(端末代)=1929円(税込)


    なお、機種代金は一括で支払うことも可能ですが、副回線として使用した場合は0円以下の支払いとなる場合があり、分割のほうが失敗は少ないと思います。

    ◆PHSの通信速度について
    WX12KのBluetoothテザリングを利用して、スマホからスピードテストをかけてみました。

    その結果、UP,DLともに概ね250~300kbps程度の速度です。
    しかしPING値が1200~1300ms程度と激遅です。

    ファイルのDLなどはまずまずの速度で行えます。
    しかし、この応答速度ではWEB閲覧にはストレスを感じるかもしれません。



    【 感想・あとがき 】

    予定外、想定外・・・。
    数ヶ月前から綿密な計画を立てていたのですが、パーになってしまいました。

    幾分、まだ混乱中です。
    まさか、WX12Kが私のメイン機種になろうとは思ってもみませんでした。

    と言うことで、しばらく素のままのY!mobile(PHS)で遊んでみたいと思います。
    どちらにせよ、ドコモは転出する予定だったので、良い勉強になりました。


    MNPの手続きを進めている最中、店員さんに『できるかどうか、やってみるまでわからない』なんて言われてしまった時には、もう変な汗が出て来るぐらいのトキメキを感じました。
    Y!mobileに胸キュンです。

    そして、一日経った今でも、トキメキ感と「これからどうしよう感」が途絶えません。
    まさに「トキメキ感」と「脱力感」とのコラボレーション。
    きっと、今の私はキラキラ輝いているはずです。変な汗で。

    久しぶりにケータイに関してスリリングな一時を味わえました。満足です♪
  • 2014年9月29日月曜日

    MVNO各社の「音声通話プラン」比較・検討(プラスα)

    Y!mobile(PHS)のMNPが10月から開始されます。
    転出:95%、転入:5%ぐらいの割合になるでしょうか。

    そんな5%の一人になろうとしている私ですが、本当にY!mobileへ移っても後悔しないのかを、最終確認したいと思います。

    なお、10月より「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のデータ量が2倍に拡充されます。
    これに他社も順次追従して来るでしょうが、現時点での比較を行いたいと思います。




    音声通話可能な各社のサービスを、同一条件で比較できるように一覧表を作成してみました。
    これを見ていると、キャリアと契約することが馬鹿らしく思えてきます・・・。



    【 キャリアより充実してきたMVNOに期待 】

    ドコモがキャリアの先陣を切って、話し放題プランを発表し、提供を開始しました。
    この「カケホーダイ」を発表したときは、本当に素晴らしく思い、ドコモを少し見直したものです。

    これにより、他社も追従せざるを得なくなり、ユーザはどのキャリアでも話し放題を選択できるようになりました。
    通話をたくさんする人にとっては、まさに夢のような話です。

    しかし、カケホーダイのインパクトも大きかったのですが、その後の経過も衝撃的です・・・。

    6月:カケホーダイ提供開始!(2700円)
    8月:旧プラン(743円)の廃止・・・(え?)
    8月:パケホーダイの容量削減・・・(えぇ?)(5700円:7GB → 5000円:5GBへ)
    9月:旧プランでの月々サポートの廃止・・・(ぬぅ?)(これで旧プランでは実質、機種変が不可能に)

    6月のカケホーダイ開始から、わずか3ヶ月でここまでやらなくても良かったと思います。
    私のようにカケホーダイ分も通話をしない人にとっては、とんでもない値上げです。

    そこで本格的に「ドコモ離れ」を考えました。

    第一候補としては「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」などの、音声プラン付きMVNOです。
    次点は「Y!mobile」です。Y!mobileと言っても、興味があるのは旧「Willcom」のPHSです。

    Y!mobileは「1500円」の話し放題「スーパーだれとでも定額」を提供しています。(ケータイプラン)
    私の通話料金は(G-Callで)1500円~2000円程度のため、現在からの置き換えには調度良いのです。

    そこで、音声付きMVNOだけでなく、Y!mobileも候補として考えます。



    【 音声プラン付きMVNOの比較 】

    話し放題以外の通話にはすべてG-Callなどの第三者課金サービスを用いることを前提に考えます。
    よって、各社の通話料はここでは比較しません。



    音声プラン付きMVNO一覧表

    キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド データ通信量ツウシンリョウ上限ジョウゲンツキ
    1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
    ドコモ 制限時セイゲンジ128kbps     6500エン     8000エン   9700エン(8GB)
    12500円(10GB)
    15500円(15GB)
    19000円(20GB)
    25500円(30GB)
    au 制限時セイゲンジ128kbps     6500エン 7200エン   8000エン   9700エン(8GB)
    11000エン(10GB)
    12800エン(13GB)
    ソフトバンク 制限時セイゲンジ128kbps
    (※チュウ1)
        6500エン     8000エン   12500円(10GB)
    15500エン(15GB)
    19000エン(20GB)
    25500エン(30GB)
    Y!mobile(3G) 制限時セイゲンジ128kbps
    (※注1)
    2980エン     3980エン     5980エン Y!mobile備考ビコウ
    (10分間×300回
    の話し放題)
    3980エン
    (2年後ネンゴ
    4980エン
    (2年後ネンゴ
    6980エン
    (2年後ネンゴ
    Y!mobile(PHS) 200kbps程度テイド
    (PHS通信ツウシン
    2315円
    2881円
    1500円(キャンペーン適用、3年後ネンゴは2881エン
    ハナ放題ホウダイ
    IIJmio
    みおふぉん
    制限時200kbps
    (※注2)
        1600エン   2220エン   3260エン
    (シェア可)
    IIJmio備考ビコウ
    BIC SIMで
    Wi2利用可リヨウカ
    BIGLOBE
    音声オンセイ通話ツウワSIM
    制限時セイゲンジ200kbps 1600エン   2405エン 3738エン     4690エン BIGLOBE備考ビコウ
    Wi2利用可リヨウカ
    1800円
    U-mobile
    通話プラス
    制限時128kbps
    (※注3)
    1580エン     1980エン   3380エン 4580エン  
    b-mobile
    スマホ電話SIM
    フリーData
    制限時200kbps 1900エン   2510エン 3120エン     3980円  
    So-net モバイル
    LTE +Talk S2(L)
    制限時300kbps
    (※注3)
      1890エン           4180エン
    無制限ムセイゲン
    hi-ho LTE
    typeD
    制限時200kbps
    (※注2)
        1633エン       2838エン
    (シェア可)
    hi-ho備考ビコウ
    7GBプランの3ニチ規制キセイ詳細不明ショウサイフメイ
    2109エン
    (シェア可)
    mineo
    デュアルタイプ
    制限時200kbps 1590エン   2190エン 2940エン       mineo備考ビコウ
    au回線カイセンのMVNO
    キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド 1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
    (120MB/3ニチ制限セイゲン (1GB/3日制限セイゲン (3ニチ制限セイゲンなし)
    (360MB/3日制限セイゲン (2GB/3日制限セイゲン
    ※注1:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度となる。
    ※注2:データ通信量が上限に達していなければ、3日規制キセイを受けない。(上限ジョウゲンタッした場合バアイ制限セイゲン速度ソクド以下イカゲキとなる。)
    ※注3:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度以下の激遅となる。



    【 検討・考察 】

    このように一覧表にして並べてみるとわかりますが、3大キャリアが異常なまでに高いことがわかります。
    縦の列で比較すればサービス内容はほぼ同等です。

    また、ソフトバンクはキャリアにも関わらず、3日規制があります。
    よって、ソフトバンクよりもMVNOのほうが、充実したサービスが受けられることがわかります。

    あとはそれぞれMVNOの特徴が出ています。
    各サービス毎に検討してみたいと思います。


    ◆ ドコモ

    言うまでもないキャリアの大御所です。
    サービス提供エリアは3大キャリア中最も広域で、通話品質も最高を誇ります。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     →   公式オンラインショップ


    ◆ au

    3大キャリアの1つです。
    固定回線とのセット割「auスマートバリュー」を用いれば、キャリアの中では最も安価になります。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     →   公式オンラインショップ


    ◆ ソフトバンク

    3大キャリアの1つです。
    かつては、数々の魅力的なサービスを提供してきましたが、今となっては特筆するところはありません。
    しかし、発売される機種には魅力的なものが多く、端末重視の人にはおすすめです。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     → 公式オンラインショップ


    ◆ Y!mobile(3G)

    「イー・モバイル」と「ウィルコム」が合併して生まれた新生キャリアです。
    ソフトバンクを親会社とするため、マーケティングは似ていますが、サービス内容はなかなかのものです。
    シンプルな価格設定に好感が持てます。

    最初から「10分間×300回」の準話し放題プラン「だれとでも定額」が適用となっています。
    これに魅力を感じる人には非常にお勧めです。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     → 公式オンラインショップ


    ◆ Y!mobile(PHS)

    ここのメリットは1つ、「スーパーだれとでも定額」です。
    それ以外はデメリットしかありません。
    提供エリアも狭く、魅力的な機種もありません。

    なお、PHSのため、通話品質は全キャリア中、最も高音質です。
    キャンペーンと合わせることにより、3年間は「1500円」のみで、通話・データ通信ともに無制限です。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     → 公式オンラインショップ


    ◆ IIJmio みおふぉん

    MVNOの先駆者と言えます。
    ダントツのサービス内容です。

    普通に考えたら、これ以外を選択する必要がありません。
    料金・サービス内容ともに文句なしです。
    SIMカードをシェアする必要がない場合は、ここを選べば間違いありません。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     →   SIMカード(BIC SIM)価格(Amazonへのリンク)


    ◆ BIGLOBE 音声通話SIM

    「みおふぉん」と比べると見劣りします。
    ここのメリットは「PING値の速さ」と「2chの規制を受けない」ことです。

    MVNOと併用してIP電話を利用したい人はここを選んでください。
    また、2chへの書き込みを必要としている人も、ここを選べば間違いないという、ちょっとマニアックな仕様です。

    なお、IP電話に最適な理由は、3日制限を受けても「200kbps」での安定した通信が可能なためです。

     → 詳細を確認(公式サイト)   [購入は公式サイトのみ]


    ◆ U-mobile 通話プラス

    価格は全MVNO中で最安値です。
    回線の品質自体は悪くないのですが、3日規制が厳しく、規制後はWEBサイトの閲覧もできないほどです。
    また、回線は逼迫しており、昼間の時間帯(12時~13時)には通信速度がかなり低下します。

    正直言いまして、お勧めできるようなMVNOではありません。
    「最安値」という言葉の響きに、魅力を感じる人用のMVNOです。

     →   詳細を確認(公式サイト)
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    ◆ b-mobile スマホ電話SIM フリーData

    MVNOとしては老舗の日本通信です。
    昔は回線が逼迫し、パンク状態になったこともありましたが、今はかなり改善されています。

    イオンなどの店頭で端末とセット販売されていることが多く、魅力を感じる端末に出会えれば契約しても良いと思います。

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    ◆ So-net モバイル LTE +Talk S2(L)

    全キャリア・MVNOの中で唯一の無制限プランを持っています。
    しかし、3日規制があるために、いくら仕様上は無制限であっても、それを活かすことはできません。

    ここのメリットは1つ。応答速度です。
    よほどユーザがいないのか、応答速度は爆速です。

    そのため、IP電話向けとしては最高のMVNOでもあります。
    ですが、3日規制を受けるとIP電話すらままならない、というジレンマです。
    結局のところ、データ通信はWEBサイトの閲覧やメール、LINE程度しか行わない、というユーザ限定でおすすめできます。

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    ◆ hi-ho LTE typeD

    ここのメリットは通話プランにも関わらず「2109円」でSIMカードのシェアができるところです。
    (2109円は通話可能SIMが1枚の価格。2枚で2809円、3枚で3509円。)

    数あるMVNOの中でも、この価格はダントツの最安値です。
    また、回線はIIJmioと同じものを使用しているため、安定性に関してもトップクラスです。

     →   詳細を確認(公式サイト)   [購入は公式サイトのみ]


    ◆ mineo デュアルタイプ

    ケイ・オプティコム(KDDI系)が運営する「mineo」です。
    ここのおかげで、auのスマホでMVNOの利用が可能になりました。
    現在、auを使っているユーザはここしかありません。

    選択肢が1つしか無いため、サービスの品質を心配してしまいます。しかし、そんな心配はいりません。
    現在、mineoが、全MVNO中で最も高品質と言えます。

    回線速度・応答速度ともに最高クラスであり、IP電話も含め、いかなる分野もこなせます。
    auに不満をもつ人は、即時ここにMNPして良いぐらいのMVNOです。

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    【 まとめ 】

    いつもは、決定打に欠けて悩むことが多いのですが、今回は逆です。
    どこも魅力的で、目移りしてしまいます。
    それ程に、MVNO各社のサービスは魅力的です。

    Y!mobileへMNPしようとしている自分を後押しするつもりで、一覧表にまとめてみたのですが、より悩む結果となりました。
    しかし、一覧にしたことで、次のことがわかりました。

    ここを選んでおけば間違いない   「IIJmio みおふぉん」
    IP電話も併用したい 「BIGLOBE 音声通話SIM」
    SIMカードをシェアしたい   「hi-ho LTE typeD」
    チャレンジ精神が旺盛な人・・・?     「Y!mobile(PHS)」


    私は・・・、チャレンジ精神は旺盛ですが、SIMカードもシェアしたいし、IP電話も併用したいです。
    ということで、「BIGLOBE」と「hi-ho」と「Y!mobile」の合併を待ちます。(嘘です)

    どこを選んでも、3大キャリアを使い続けるより、満足できることは確実です。
    時期が来たら、上記4社のいずれかに早々にMNPしたいと思います。

    2014年9月18日木曜日

    キーボード付き10インチタブレットPCが欲しい(比較)

    初めてWindwsタブレットを購入しました。
    今までは「モバイル機器=Android」と考えていたため、Windowsマシンになんて見向きもしていませんでした。

    特に、Windows8系はMicrosoftがAndroidに恐怖を感じ、即席で作ったOSです。
    そんなもの使うまでもないと思っていました。




    結論から言います。
    「Windowsタブレット」は非常に使いやすいです。

    しかし、WindowsタブレットはAndroid機と同じように使ってはダメです。
    これは、タブレット機能が利用できるノートPCと思う必要があります。



    【 Windowsタブレット購入の経緯 】

    ・・・ある日の妻との会話・・・

    「なぁ妻よ。最近私の出張が多いのだが、いかがなものか?」
    「は?知らんわ。」

    「なぁ妻よ。最近出張が多くてタブレットなるものが欲しくなってしまったのだが、いかがなものか?」
    「知らんて。買えば?」

    私(心の声)「ぬぅ? 今、我が妻は買えと? こ、これは・・・? キ、キ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

    「ク、キキキ・・・」(心の声がちょっと漏れた)
    「・・・・・。」


    翌日・・・

    「タブレット買っちゃった(*´ω`*)」
    「うぉ!はや!!ちゃんと選んだの?」
    「うん。Windows機にしてみた。」
    「いくらしたの?」
    「4万円。」
    「へぇー、これで4万か、いいね♪ 昔と比べるとずいぶん安くなったねぇ。」

    こうして、妻にも認められ、「ASUS TransBook (T100TA-DK32G)」が我が家に仲間入りしました。



    【 タブレットPCに求めること 】

    まず最初に、タブレットPCを選ぶ基準を列挙します。
  • キーボード付きであること
  • タッチパッド付きであること(マウス接続でも妥協)
  • 画面サイズは10インチ程度
  • 軽いこと
  • 低消費電力であること
  • 低価格であること(重要)


    意識してWindowsに的を絞ったわけではなく、最初はAndroidも視野に入れていました。
    しかし、結局のところ、キーボードとタッチパッドを優先的に考えると、消去法でWindows8もしくは8.1しか残りませんでした。

    なぜ、ここまでキーボード付きにこだわったかと言いますと、キーボードとディスプレイがドッキングすることによって、電車内でも使いやすくなるためです。

    キーボードとディスプレイが別々の場合、ディスプレイはそれ単体でテーブルなどに立てる必要があります。
    キーボードにはBluetooth接続のものを用い、膝の上でタイピングするようなイメージでしょうか。

    このような使い方のほうが合っているという人も、結構いると思います。
    ですが、私はテーブルがない場所でも使えそうな、キーボードドッキングタイプにこだわりました。



    【 最後まで悩み続けた機種たち 】

    以下が最終候補まで残った機種です。
    そのどれもが素晴らしい仕様であり、見た目も格好良いです。
    なお、本体とキーボードを完全に固定できる機種は1機種しかありませんでした。

    ※ 価格はすべて4万円程度で、このクラスでは格安の部類です。


    製品名 マイクロソフト Surface 2
    「P3W-00012」
    ASUS TransBook
    「T100TA-DK32G」
    ASUS VivoTab Smart ME400C
    「ME400-64DX」
    Lenovo IdeaPad
    「Miix 10」
    画像

    OS Windows RT 8.1 Windows 8.1 Windows 8 Windows 8
    CPU Tegra 4 1.7GHz Atom Z3740 1.33GHz Atom Z2760 1.8GHz Atom Z2760 1.8GHz
    画面サイズ 10.6インチ 10.1インチ 10.1インチ 10.1インチ
    寸法
    (幅×奥行×高さ)
    本体:
    275×173×8.9 mm

    キーボード:
    279×187×5.4 mm
    本体:
    263×171×10.5 mm

    キーボード:
    263×171×13.1 mm
    本体:
    262.5×171×9.7 mm

    キーボード:
    259×167×5.1 mm
    本体:
    265×173×10.1 mm

    キーボード:
    282×188×21 mm
    重量 本体:676 g
    キーボード:262 g
    本体:520 g
    キーボード:520 g
    本体:580 g
    キーボード:270 g
    本体:580 g
    キーボード:480 g
    備考 純正キーボード別売り 本体とキーボードが完全に固定可能(磁石等による接続ではなく、物理的にドッキング可能)






    ◆ MS Surface2

    キーボードが別売りとなっています。(価格:約13,000円)

    CPUに「Tegra4」を積んでおり、あらゆる分野をそつなくこなす機種に仕上がっています。
    またモニタサイズが10.6インチあり、4機種の中で少しだけ大きいことが特徴です。
    解像度に関しても4機種中で、唯一FHDに対応しています。

    なお、キーボードは5.4mm厚、262gと非常に薄く軽量です。
    しかし、これが別売りであることだけが最大の難点です。


    ◆ ASUS TransBook

    CPUに「Atom Z3740」が採用され、4機種中で最高の性能を誇ります。
    また、同CPUの効果でバッテリーの持ちも最高クラスです。(15時間の連続使用が可能)

    本体部分とキーボード部分は差し込みにより堅固な固定が可能です。
    これで、いかなる状態で使おうが、モニタとキーボードとが外れることがありません。

    ただし、キーボードは4機種中最も重く、520gもあります。
    なお、接続方法はBluetoothによるものではなく、物理接続のため安定したタイピングを実現できるものと思われます。


    ◆ ASUS VivoTab Smart

    この見た目は私の一番の好みでした。
    キーボードが完全にドッキングするわけではないのですが、それを補って余りある形状に惹かれます。
    また、キーボードは5.1mm厚、270gと非常に薄く軽量です。

    しかし、CPU(Atom Z2760)には一世代前のものが採用されています。
    タブレットにCPU速度を求めているわけではありませんが、ここだけが唯一の悩みどころです。


    ◆ Lenovo IdeaPad Miix 10

    これはキーボードにタッチパッドがありません。
    そのため、快適な操作のためにはマウスを必要とします。

    この機種も見た目に惹かれて最後まで残りました。
    性能は先ほどの「ASUS VivoTab Smart」とほぼ同等で、CPUも同一の「Atom Z2760」が使われております。
    ただし、キーボードに関してはこの機種のほうが、打ちやすそうに思えました。



    【 ASUS TransBook を購入 】

    最終的に私が選んだ機種は「ASUS TransBook」となりました。
    決め手はCPU性能と堅固にドッキング可能なキーボードでした。

    「ASUS TransBook」購入後ですら、ずっと悩んだのが「MS Surface2」です。
    キーボードさえ別売りでなければ、この機種にしていたかもしれません。
    それほど、この「Surface2」にはマイクロソフト社の本気が感じられます。

    価格を気にしないのであれば、非常におすすめの製品です。

    ですが、最終的に私は「ASUS TransBook」を購入しました。
    今まさにこの文章をTransBookで書いているわけですが、この機種は完璧です。
    非の打ち所がありません。


    <以下、簡単なレビューです>

    バッテリーに関しては、片道4時間の出張後も、バッテリーに余裕を残したままホテルに到着です。
    そのまま充電せずに4時間ほど使いましたが、バッテリーはまだ半分ぐらい残っていました。

    電車内(新幹線)でのタイピングも全く問題なしです。
    キーピッチの狭さが心配でしたが、特に打ちにくさは感じませんでした。

    タッチパッドについては、他の方のレビューで酷評だったのですが、私の感覚では全く問題なく、むしろかなり操作しやすく感じました。


    総評として、「ASUS TransBook」は4時間使い続けても違和感を感じないほどに快適です。
    ハードウェアに関しては完璧と言えます。
    しかし、「Windows8.1」はお世辞にも使いやすいとはいえません。

    より快適な環境を整えるためには、自分に適したOSのカスタマイズが必要になると思います。
    これに関しては、使いつつカスタマイズを進めていくこととします。



    【 まとめ 】

    ネットを見たりゲームをするだけならば、間違いなくAndroid機がお勧めです。
    それにもかかわらず、Windowsを選ぶということは、それ以外の用途が主であるためです。

    たとえば、文章書き用であったり、SSHクライアントであったりと・・・。

    今、この文章はまさに「TransBook」から書いています。
    文章を書くことがメインであれば、やはりAndroidよりもWindowsに分があります。

    また、特殊な用途においてもWindowsは優れています。
    現在、我が家のSIPサーバはどこからでもSSHでログインできるようになっています。

    本日もスマホのテザリングにTransBookを接続し、新幹線の中からSSHで我が家のSIPサーバをメンテしていました。
    アプリケーションやSSHの鍵には、デスクトップマシン(Windows)と同様のものが使えました。

    こういう特殊な用途にもあっさりと順応できることが、Windowsの最大のメリットと言えます。


    最初に言ったとおり、ネットに強いのはAndroid機です。
    しかし、それ以外の用途をモバイルに求めた場合、キーボード付き10インチタブレットPC(Windows)は最適な選択と言えます。
  • 2014年9月3日水曜日

    「CuBox-i2」にArchLinuxをインストールしてAsteriskを稼働する

    CuBox-iにArchLinuxをインストールする方法は、公式サイトに全て書かれています。
    http://www.solid-run.com/wiki/ArchLinux

    しかし、暗号のような英語の羅列が意味不明で、既に戦意喪失しました。




    このまま、戦わずして負けるわけにはいきません。
    どうすれば、この文字列に勝利できるのか・・・。

    そうだっ! まずは柔らかい言葉に置き換えてみよう!!



    【 Installation(インストール) 】

    This installation method produces a SD card with the official ArchLinuxARM installation. The only difference is the use of a script to prepare the SD card. It simply performs all the steps described on the ArchLinuxARM pages for you.

    <柔訳>
    このインストール方法はね、手順どおり進めていくだけで、ArchLinuxがインストールされたSDカードが出来ちゃうんだよ!
    それじゃあ、これから簡単に手順を説明するね。


    1.Download the official ArchLinux rootfs [1]

    <柔訳>
    まずはCuBox-iに対応したArchLinuxをダウンロードしてね。
    DL先は[1]に用意しといたよ。


    2.Download the installation script (a slightly modified GeexBox script) [2]

    <柔訳>
    インストール用のスクリプトをダウンロードしてね。(これは、他OS用のスクリプトなんだけど、Arch用にちょっとだけ変更してみたよ。)


    3.Insert your SD card in your linux box, check (using dmesg) the name of the device (something like /dev/sdX) and run the following as root

    <柔訳>
    SDカードをLinuxマシンに挿してね。あ、まだCuBoxには挿しちゃダメだよ。
    SDカードを認識したら、sdXの部分の名前を確認してあげて。(例えば「/dev/sdb」とかになってるんじゃないかな。)
    (「dmesg」とタイプすればなんとなくわかると思うよ。)
    その後は管理者権限(root)で、これからのコマンドを実行してね。

    まずは上の1と2をダウンロードしたファイルがあるディレクトリに進んで・・・
    それで、次のコマンドを実行だよ。
    chmod +x make-sdcard
    ./make-sdcard /dev/sdX ArchLinuxARM-imx6-cubox-latest.tar.gz
    


    たったこれだけでArchLinuxのインストールが完了しちゃったよ♪


    だめだ・・・。この口調は「暗号のような英語の羅列」以下に思えてきた・・・。
    と言うより、これを私(おっさん)が書いていると思うと、後で読み返してからが非常に辛い。私の心が泣いている。心が痛い・・・。

    しかし、案外ニュアンスが伝わってわかりやすそうな気がするので、精神を病みつつももう少し強行してみます。



    【 Post Installation(インストール後) 】

    Now you should have a SD card with a (very) basic ArchLinux. Insert it into your Cubox-i (connected to wired ethernet) and boot into ArchLinux, then login as root (password root) and run.

    <柔訳>
    ArchLinuxをインストールしたSDカードをCuBox-iに挿してみて。
    いよいよ、CuBox-iを起動するよ。
    あ、そうだ、LANケーブルは最初からつなげておいてね。

    起動したらユーザ名(root)とパスワード(root)を入力してログインしてね。
    そうしたら、次のコマンドを入力だよ。
    pacman -Sy
    pacman -Su
    
    (※公式サイトにはlxdeやWiFiをインストールする手順が記載されていますが、今回はインストールしません。)



    【 Upgrading to 3.10.30 Kernel(カーネルのアップデート) 】

    The official ArchLinux installation comes with the the new 3.10.30 kernel, so you do not need to upgrade on the fresh installation. However, it you are still running an old installation with the 3.0.35 kernel, it is recommended that you upgrade to the 3.10.30 kernel. Before you perform this upgrade make sure that you resent uboot defaults. Reboot your Cubox-i and hit a key when you get to the uboot console, then run the following commands.

    <柔訳>
    Archをインストールした直後はカーネルが3.0.35というバージョンで、ちょっと古いんだ。
    これが古いままだと、動かないソフトがあったり、たまーに不具合が発生するよ。
    だからこの際、最新カーネルにアップグレードしちゃおう!
    そうだ、アップグレード前には再起動を忘れないでね。
    そういうのも含めて、これからの説明どおりに進めていけばOKだよ。


    Reboot again and log in as root. Install the new u-boot.

    <柔訳>
    一度再起動して、rootでログインし直してね。
    reboot
    

    新しい「u-boot」をインストールするよ。
    pacman -Sy --force uboot-cubox-i
    

    and follow the instructions to flash SPL and u-boot.img on the SD card. The command installs the new uboot overwriting the old SPL and u-boot.img files in /boot. Finally, install the new kernel

    <柔訳>
    SPLとu-bootを書き換えたら、新しいカーネルをインストールするよ。
    pacman -S linux-imx6-cubox-dt
    

    これで新しいカーネルへアップデートかんりょ~♪

    (柔モードを終了。心が悲鳴をあげつつも、ヘンな満足感でいっぱいです。)


    以上で、CuBox-i2にArchLinuxのインストールが完了です。
    これ以降は環境(やりたいこと)によってかなり異なってくるでしょうから、私の備忘録としてだけ記しておきます。



    【 Asteriskのインストール 】


    Asteriskに何らかの形でキャリアを収容して、MVNOから利用するためのメモです。
    私の場合はY!mobileを収容しています。

    まずはAsteriskをインストールします。
    pacman -S asterisk
    

    すごいです。
    単純にpacmanでインストールするだけで、AsteriskはVer12が入り、以下のパッケージが自動的に導入されます。
    これだけで、相当数の音声・動画コーデックに対応したIP-PBXが完成します。


    Packages (82): alsa-lib-1.0.28-1 damageproto-1.2.1-3 elfutils-0.159-1
    enca-1.15-1 ffmpeg-1:2.3.3-1 fixesproto-5.0-3 flac-1.3.0-3
    fontconfig-2.11.1-1 freetype2-2.5.3-2 fribidi-0.19.6-1
    gnutls-3.3.7-1 graphite-1:1.2.4-1 gsm-1.0.13-8
    harfbuzz-0.9.35-1 inputproto-2.3.1-1 jack-0.124.1-1
    jansson-2.6-1 json-c-0.12-2 kbproto-1.0.6-2 lame-3.99.5-2
    libass-0.11.2-1 libasyncns-0.8-5 libbluray-0.5.0-1
    libdrm-2.4.56-1 libice-1.0.9-1 libjpeg-turbo-1.3.1-1
    libmodplug-0.8.8.5-1 libogg-1.3.1-2 libpciaccess-0.13.2-2
    libpng-1.6.12-1 libpulse-5.0-1 libsamplerate-0.1.8-3
    libsm-1.2.2-2 libsndfile-1.0.25-2 libsrtp-15.1c9bd90-3
    libtasn1-4.1-1 libtheora-1.1.1-3 libva-1.3.1-2 libvdpau-0.8-1
    libvorbis-1.3.4-1 libvpx-1.3.0-1 libx11-1.6.2-2
    libx264-1:142.20140311-6 libxau-1.0.8-2 libxcb-1.11-1
    libxdamage-1.1.4-2 libxdmcp-1.1.1-2 libxext-1.3.3-1
    libxfixes-5.0.1-1 libxi-1.7.4-1 libxml2-2.9.1-5
    libxrender-0.9.8-1 libxshmfence-1.1-1 libxslt-1.1.28-3.1
    libxtst-1.2.2-1 libxxf86vm-1.1.3-1 llvm-libs-3.4.2-1.1
    mesa-10.2.6-1 mesa-libgl-10.2.6-1 nettle-2.7.1-1
    opencore-amr-0.1.3-2 openjpeg-1.5.2-1 opus-1.1-1.1
    orc-0.4.19-1 p11-kit-0.20.2-1 pjproject-2.2.1-3
    portaudio-19_20140130-1 recode-3.6-8 recordproto-1.14.2-2
    renderproto-0.11.1-3 rtmpdump-20131205-1 schroedinger-1.0.11-2
    sdl-1.2.15-6 speex-1.2rc1-4 v4l-utils-1.2.1-1 wayland-1.5.0-1
    xcb-proto-1.11-1 xextproto-7.3.0-1 xf86vidmodeproto-2.3.1-3
    xproto-7.0.26-1 xvidcore-1.3.3-1 asterisk-12.4.0-1


    これでAsteriskのインストールは完了ですが、CLIを起動する上で1つだけ足りないモジュールがあります。
    それをインストールしないままCLIを起動すると、こんなメッセージが出ます。 

    error while Loading shared libraries: libsqlite3.so.0: cannot open shared object file: No such file or directory

    他サイトによれば、これはDSOモジュールとしてSQLiteが読み込めてないと言うことらしいです。「libsqlite3.so.0(本体 libsqlite3.so.0.8.6)」のシンボリックリンクを「/usr/lib」に置くことで解決するとのことですが・・・。

    今回インストールしたArchLinuxには、そもそもSQLiteが入っていないのではないかと考え、普通にパッケージをインストールしました。(結果、当たりでした。)
    pacman -S sqlite
    

    ポートの開放に関しては非常に悩みました。
    どうがんばっても、AsteriskのUDPポート5060にパケットが到達しないのです。
    ルータのポートマッピング、iptablesによるファイヤーウォール等々、ここには書ききれないほど色々なことを試しました。
    しかし、どうしてもパケットが遮断されます。
    試しにプロトコルをUDPからTCPに変更したところ、AsteriskでListen中のポート5060に反応がありました。

    ここでやっと気付きました。
    プロバイダから提供されたHGW(ルータ)に原因があるのではないかと。

    私が契約しているプロバイダ(auひかり)用HGW「BL900HW」の裏設定で、UDP5060がコンフリクトしているように思えます。

    (以降、特に何も注意がない限り、「sip.conf」内の[general]の設定です。)

    そこでUDPポートを5060から5062に変更しました。
    bindport=5062
    

    今までの苦労は何だったのか・・・?と言うほどあっさりパケット通過、レジスト完了。
    (ポート5062はセキュリティ的にも好都合なので、このまま採用します。)

    今回はローカルでの利用だけでなく、外からも常時利用するのでexternipを設定します。
    なお、これを設定しないと外部からの接続でNATが解決できません。
    externip=114.17.xxx.xxx  ;(WAN側IPアドレス)
    

    さらに、これだけではまだNATの解決には至らず、以下を追加します。
    (これは[general]ではなくユーザのところに記載しました。)
    nat=yes
    

    これでやっとNATをスムーズに乗り越えられるようになります。

    また多様な環境に、より柔軟な対応ができるように、使用可能コーデックを多めにします。
    disallow=all
    allow=ulaw
    allow=alaw
    allow=gsm
    allow=g729
    allow=ilbc
    allow=speex
    

    さらに、接続が確立した後は、音声ストリームのやりとりは端末間でやってもらいたいため、Asteriskサーバをバイパスさせます。
    canreinvite=yes
    

    これで完成。
    もちろん他にも細かいところはいじっていますが、わかりにくかったところはこのぐらいでした。


    これですべて完成かと思っていたのですが、新たな不具合発生です。
    同じAsteriskにぶら下がっているイエデン(ブラステル)の着信時の音声パケットのうち、送信側が通らなくなりました。

    この対応として、HT702のRTPポートを5004から15004に変更しました。
    しかしこれでも、まだ通りません。
    NATの解決がうまくいかないようです。

    そこで、発想を換え、ブラステルはスッパリ諦めます。
    無理にAsteriskにレジストする必要はないため、HT702から直接ブラステルをレジストします。

    どうせカケホーダイ回線を収容しているので、内線通話はなくてもいいかなと言う判断です。

    最後に時刻合わせです。
    ログを見ている時に世界標準時刻では見難いため、日本時刻に合わせます。
    (これはAsteriskの設定ではなく、Linuxのコマンドです。)
    timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
    

    以上で、Asteriskの設定は終了です。
    後は適切なSIPクライアントに3G接続時とWi-Fi接続時の両方を設定して、開通完了。



    【 感想 】

    今回は難しすぎて、途中何度も投げ出したくなりました。

    実はArchLinuxに至る前はUbuntuで同様のことをしていました。
    ですが、どうしてもポート5060が開放できず、元来使いたかったArchに逃げてきた感じです。

    今にして思えば、Ubuntuのせいではなく、auひかり(HGW)のせいだったことがわかります。

    結果オーライと言えば聞こえは良いのですが、今回の件では自分の知識不足を痛感しました。
    ですが、初めてLinuxに触れてから2ヶ月弱、ここまで来れれば上出来です。
    ちょっと自分を褒めてあげたいぐらいです。

    ・・・と言うことを妻に話してみたところ、
    『そんなことどうでもいいんだけどさ、トイレットペーパーが無いんだけど!』
    と、会話がトイレの話に瞬時に切り替わりました。(TдT)

    サーバ完成後、私の最初の任務はトイレットペーパーの調達でした。
    トイレットペーパー片手に、自己満に満たされつつ家路につく私でした