2014年6月29日日曜日

「CuBox-i2」にUbuntuをインストールし、Asteriskを構築する(Ubuntuインストール編)

「CuBox-i2」にUbuntuをインストールして、それにAsteriskをインストールしました。




このCuBox-iと同じようなコンセプトの小型PCとしては、「Raspberry Pi」が有名です。
しかし、CuBox-iの方が圧倒的に小さく、そして格好いいです。

ここではCuBox-iにUbuntuをインストールするまでを紹介します。



【CuBox-i】

CuBox-iはSolidRun社が開発した超小型PCです。
スペック毎にいくつかのモデルがあり、CPUは1~4コア、GPUは通常モデルか高性能モデルかを選べます。(以下参照)
もちろんハイスペックなほど、お値段もハイスペックになります(>_<)

  • CuBox-i1
  • CuBox-i2
  • CuBox-i2eX
  • CuBox-i2ultra
  • CuBox-i4pro

    私はLinuxサーバ(IP-PBX)として使うことが目的なので、高性能の必要性はなく「CuBox-i2」を選択しました。(1万円弱)



    【Cubox-i2にLinuxをインストールする】

    Linuxのディストリビューションをどれにするか迷った結果、「ArchLinux」か「Ubuntu」かに絞りました。
    当初はArchLinuxに心が傾いていたのですが、紆余曲折した結果、Ubuntuを採用しました。

    (ArchLinuxはインストール時に間違ってWindowsパーティションを削除してしまい、心が折れました。そして、インストールが簡単なUbuntuの採用に至りました・・・。)

    CuBox-i2にUbuntuをインストールする大まかな手順は以下のとおりです。
    1. 準備(WindowsマシンでMicroSDカードを読み書きできるようにする)
    2. CuBox-i4pro用Ubuntuイメージを入手する。
    3. Win32 Disk ImagerでイメージをMicroSDに書き込む。
    4. Ubuntuが書き込まれたMicroSDをCuBox-iに挿して起動する。
    5. Ubuntuをアップデートする。

    Linuxのインストールは、Gigazineに書かれていたCuBox-i1の記事が非常に参考になりました。
    約5000円と激安の超小型PC「CuBox-i1」でAndroidとLinuxを動かしてみた



    【Cubox-i2にUbuntuをインストールする手順】

    ◆ 1.準備(WindowsマシンでMicroSDカードを読み書きできるようにする)

    <用意するもの>
  • Windowsマシン
  • MicroSDカード
  • MicroSDカードリーダ/ライタ
  • Win32 Disk Imager

    「MicroSDカード」は信頼のおけるブランドを選びます。
    これが理由でトラブルが発生すると、原因の特定に苦労します。

    人それぞれ好みは分かれますが、私は東芝製を選びました。(安価な割になかなか速い)
  • 東芝 microSDHC 32GB Class10 30MB/s


    「MicroSDカードリーダ/ライタ」は、変換アダプタを介すものは面倒なので避けます。
    なお、これは安価なもので構いません。
  • MicroSDカードリーダ価格


    Win32 Disk Imager」をダウンロードしてWindowsマシンにインストールします。
    使い方は・・・、私が説明するよりも「Gigazineの記事」がわかりやすいです。


    ◆ 2.CuBox-i4pro用ubuntuイメージを入手する。

    Solid Run社のページからUbuntuイメージをダウンロードして解凍します。
    http://cubox-i.com/linux-distros-ready-ubuntu-fedora-debian/
    (この中の「Ubuntu (for CuBox-i4pro, the rest of the models will be added soon)」というところ)

    CuBox-i4proモデル専用イメージのように思えますが、CuBox-i2でも使えました。


    ◆ 3.Win32 Disk ImagerでMicroSDに書き込む。
    ◆ 4.Cubox-iに挿して起動する。

    これはGigazineの記事そのままなので割愛します。
    記事内では「Android」と「GeexBox」イメージを使っていますが、それらは使わずに、先ほどダウンロードした「Ubuntu」を使います。

    なお、Ubuntuの初期ユーザ名とパスワードは以下のとおりです。
    ユーザ名:linaro
    パスワード:linaro

    これは必要に応じて変更します。


    ◆ 5.Ubuntuのアップデート。

    インストール直後のUbuntuを最新版にアップデートします。

    ターミナルを起動して、以下コマンドを入力します。
    (Ubuntuマークのアイコン(Dashホーム)をクリックし、検索で terminal と入力する。)


  • パッケージ・リストのアップデートをします。
    $ sudo apt-get update

  • パッケージのアップデートをします。
    $ sudo apt-get upgrade
    (非常に時間がかかる上に、途中でYes/Noを問いかけてくるので、付きっきりです・・・。)

  • vimに関するエラーが出力されるので以下で対処。
    $ sudo rm /var/lib/dpkg/info/vim*.postrm
    $ sudo rm /var/lib/dpkg/info/vim*.postinst
    $ sudo apt-get clean
    $ sudo apt-get install vim

  • Ubuntu12.04へアップグレード
    これは必要に応じて行います。(UpdateManagerアプリ)
    私の目的はUbuntuを使うことではなく、Asteriskを使いたいだけなので、Ubuntu11.10のまま利用しています。



    【おまけ?(CuBox-i2ギャラリー)】

    購入時の箱と明細



    CoBox-iのサイズ(私の手の大きさを参考に)



    MicroSDはこの向きに挿入する。
    引き抜くときは押しても取れない。
    先の尖ったもので引っ掛けて取るしか無い。(iPhoneのSIMトレイに挿すピン?がピッタリだった。)

  • 2014年6月24日火曜日

    「HT702」で「転送ボーイ」を利用する(失敗)

    HT702(Grandstream Handy Tone-702)には、FXSポート(電話取付口)が2つ付いています。
    このポート1の着信を、ポート2にそのまま転送できないかを考えます。

    具体的には、これで「ブラステル(050)」にあった着信を、「FUSION IP-Phone SMART」に転送します。
    これを実現することによって、無料でブラステルに留守電と不在着信通知を付加します。




    この実現には「転送ボーイ」と言う機器を用います。
    これのネーミングセンスには敢えて触れませんが、「転送ボーイ」は非常に高機能です。


    【HT702と転送ボーイ】

    「HT702」はIP電話を一般の家庭用電話機で使えるようにするためのATA(※)です。

    ※ATA(Wikiより)
    アナログの電話機をデジタルやVoIPベースのネットワークなどの電話網に接続するための装置である。IP電話アダプタ、VoIPアダプタとも呼ばれる。


    「転送ボーイ」とは2つの電話番号間で転送したり、バイパスしたり、外出先から自宅の電話番号で発信したり、などなど、様々なことがハードウェアで実現できる機器になります。



    【機器の接続】

    下図のようにHT702と転送ボーイを接続します。


    ※ この接続方法が失敗の基なので、真似しないでください。



    【実験】

    ポート1に設定したブラステルに電話をかけ、ポート2に設定したFusionが着信するかをテストします。
    以下のようになることを想定しています。(していました・・・。)

    携帯電話(発信)
     ↓
    ブラステルサーバ
     ↓
    HT702(ポート1:ブラステル):着信
     ↓
    転送ボーイ<IN>
     ↓<内部転送>
    転送ボーイ<OUT>
     ↓
    HT702(ポート2:Fusion)
     ↓
    Fusionサーバ(着信)
     ↓
    留守電


    手順どおり、まずは携帯からブラステルに発信します。
    この時点で「プルルル・・・」と言う発呼音が鳴っています。
    しかし、これではすでに実験失敗です。

    使用した転送ボーイは、ディレイなしで即時転送される設定にしています。
    本来であれば、即時にFusionに接続され、留守電につながるはずです。

    転送ボーイの設定を見直します。・・・が、間違いはなさそうです。
    単純なアカウントの設定ミスを考え、HT702の設定を見直します。
    しかし、なぜかHT702の設定画面に入れません。

    「???」と思いながらも、IPアドレスが変わったのかと、電話器側からIPアドレスの確認を行うため、受話器を上げます。
    普通、受話器を上げると「ツーーー」という音がするはずですが、受話器からは何も聞こえません。無音です。

    「んん?あれ??」良くわからないまま、偶然にもハブでも壊れたのかと思い、HT702をルータに直接接続します。
    そして受話器を上げるも無音のままです。

    HT702のIPアドレスを確認すべく、DOS窓から「arp -a」コマンドを打ち込みます。
    HT702には、しっかりとIPアドレスが割り振られています。
    しかし、そのIPアドレスで設定画面に入れません。

    仕方がないので、HT702のリセットボタン長押しで、工場出荷状態に戻します。

    気を取り直して再度HT702にアクセス。
    しかし、設定画面に入れません・・・。

    ここでようやく、HT702が何かおかしいことに気付きます。
    本来、付くべきLEDも点灯していません。

    そして、長いこと忘れていた、電話線についての知識がよみがえります。
    「そういえば電話回線って、極性とか電圧とかあったような・・・」



    【結論】

    それから、「HT702」が復活することはありませんでした。
    多分、アナログ回線用の電圧が転送ボーイから出力され、IP回線専用であるHT702が損傷したものと思われます。

    しかし、このままイエデンが使えない状態は非常に不便なため、即アマゾンにて当日発送のHT702を購入しました。

    実験は失敗です。(;_;)



    【最後の難関】

    こんなことぐらいで落ち込んでいられません。まだ最大の難関が残っています。
    イエデンが使えなくなったことを、妻に説明しなければなりません。


    (妻に状況説明プラス謝罪)

    (私の言っている内容が理解できずに、イライラしているのが感じ取れる。)

    (これは、非常にまずい!)


    「ちゃんと動いてる機械をなんでいじったの?」
    「い、いや・・・、それはその、ぶ、ぶ、ぶらすてる・・・?」
    「・・・・」
    「・・・・・」
    「一応、これでも真剣でございます。」
    「・・・あんたが弄んなきゃ壊れなかったんでしょ?」
    「はい・・・。」
    「何で壊したの!?」
    「いや・・・、ふしゅ、ふ、ふ、ふゅーじょん・・・?」
    「・・・・・」
    「・・・ごめんなさい。」


    極性や電圧に注意して、同じことを検証すればうまくいくかもしれません。
    しかし、「HT702」+「転送ボーイ」の実験はここで一時中止します。

    もし、実験を継続し、再度HT702が壊れようものなら、妻によって私が転送させられます。

    2014年6月19日木曜日

    「カケホーダイ」、「スマ放題」の有効利用について(フォーラム)

    ドコモの「カケホーダイ」、ソフトバンクの「スマ放題」を有効利用を目論むフォーラム(掲示板・BBS)です。

    現在の話題(期待)はBitBadOldManさんの提唱する「カケホーダイのシェア」についてでしょうか。


    通常、ブログとは「記事あってのコメント」かと思いますが、ここでは「コメントあっての記事」で試験運用します。
    (何の話題かによって記事を書き換えていきます。)

    IP-PBXの構築について(フォーラム)

    IP-PBX構築についてのフォーラム(掲示板・BBS)です。

    現在の話題は「IPPBX MINI 100-Pro」についてですが、ソフトウェアIP-PBX「Asterisk」に関する話題でも良いと思います。

    通常、ブログとは「記事あってのコメント」かと思いますが、ここでは「コメントあっての記事」で試験運用します。
    (何の話題かによって記事を書き換えていきます。)