どうせ再インストールするならということで、元々4GB積んでいたメモリを16GBまで増設します。
さらに、Windows7の32ビット版から64ビット版に鞍替えすることにしました。
しかし、私が持っているWindows7は32ビット版のみです。
32ビット版のWindows7を所持しているにもかかわらず、64ビット版のWindows7を再度購入しなければならないのでしょうか。
・・・そういえば、妻が紅茶をこぼしてお亡くなりになったノートPCが「Windows7 Pro」の64ビット版でした。
しかし、Windowsのインストールディスクなんてとっくに無くしました。
もう、どこにあるのかわかりません。
もしかするとHDDの中にリカバリ領域があり、そこから復旧するタイプだったのかもしれません。
しかし、いずれにしても、そんな領域も妻のこぼした紅茶とともに流れ去りました。
【 Windows7のプロダクトキーを探す 】
とりあえず、Windowsのプロダクトキーさえあれば何とかなるだろうと考え、ミルクティーの香りが漂うノートPCを裏返します。
数か月経ったにもかかわらず、ミルクティーの芳しい香りがします。
これはアールグレイだな、などと思いつつ、プロダクトキーのシールを探します。
プロダクトキーのシールは非常にわかりやすい場所に貼り付けられていました。
まずはこれをメモします。
※ プリインストール版のWindowsを他のPCで使うことはライセンス違反となりますのでご注意ください。
(このあたりの話は難しいので、わからない場合はMicrosoftに聞いてみてください。)
【 Windows7のイメージを入手する 】
単純に考えて、Windows7のインストールディスクなんて1枚1枚オリジナルであるはずがありません。
ということは、何らかの手段でWindows7のイメージさえ入手できれば、先ほどメモしたプロダクトキーでインストールできるはずです。
Google先生に聞いてみます。
『Windows7 ダウンロード』っと・・・。
いっぱい出てきます。
以下、各種Windows7のイメージファイルのダウンロード先です。
詳細はわかりませんが、イメージをダウンロードするだけなら合法らしいです。
不正なライセンスキーの入手、及び使用は違反になります。
なお、Windows8やWindows8.1であっても、似たような方法で簡単に且つ合法的にインストールディスクが作成可能です。
【 Windows7をインストールする 】
Windows7は、Ultimate版以外は標準で日本語に対応していません。
(通常利用でUltimate版なんて使いません。)
普通の方法では、Ultimate版以外は日本語化できません。
そこで、普通ではない方法でUltimate版以外の「Home Premium」及び「Professional」を日本語化する方法を考えます。
なお、この方法で日本語化されたWindows7は、通常の日本語版のWindows7と全く同一のものになります。
まずは、上記リンクよりダウンロードしたWindows7を、DVDメディアに焼くなどして、普通にインストールします。
なお、プロダクトキーには、先ほどメモしたものを使います。
インストール中のキーボード選択や時間設定は日本の環境に合わせます。
※ インストールメディアには何種類かあるようで、持っているプロダクトキーが通らない場合もあります。
そうした場合は、上記インストールイメージ以外を探して試してみてください。
実際、上記イメージでは、私の所有するWindows7のうちの1つが、通りませんでした。
【 Windows7を日本語化する 】
ここでは「Windows7 Professional x64」を例にして話を進めます。
まず、前述の手順によりWindows7がインストールできていることを前提とします。
まずは、日本語言語データを用意します。
これはMicrosoftからDLできるものなのですが、多言語パックをダウンロードして、そのイメージでインストールメディアを作って、それから日本語部分だけを抽出して・・・
と、かなり面倒くさい作業が必要になります。
そのため、自分用として抽出済みのものを作成したので、もし使いたい方がいたらこれを使ってください。
管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
スタートメニュー → All Programs → Accessories → Command Prompt 右クリック Run as administrator
以下のコマンドを入力します。
「E:\langpacks\ja-jp\lp.cab」には先程の「Windows7用日本語言語パック」の保存先を指定します。
dism /online /add-package /packagepath:E:\langpacks\ja-jp\lp.cab
以下のような画面になり・・・
このように表示されれば成功です。
The operation completed successfully.
Restart Windows to complete this operation.
Do you want to restart the computer now (Y/N)?
ここでは「N」を選んで、まだ再起動しません。
Winキー+R(ファイル名を指定して実行)から以下コマンドを入力します。
regedit
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\MUI\UILanguages\en-US
を削除します。(※)
※ 上記の意味がわからない場合は、以下を保存・実行してください。
なお、これはレジストリの該当部分のサブ・キーを削除する命令ですので、ご利用は自己責任にてお願いします。
再起動します。
スタートメニュー → すべてのプログラム → アクセサリ → コマンド プロンプト 右クリック 管理者として実行
(すでにしっかりと日本語になっています。)
以下コマンドを入力します。
bcdedit /set {current} locale ja-jp
bcdboot %WinDir% /l ja-jp
以上で完成です。
【 余談 】
(数ヶ月前の話)
紅茶をこぼした妻は、かなり切羽詰まった顔をしながら私のところに来て言いました。
(この時、私はまだ妻が紅茶をこぼしたことを知りません。)
妻 「PCの電源がつかなくなったよ。」
私 「え?なんでだろう?」
妻 「何度電源を入れても画面が付かないの。」
私 「うーん・・・。見てみるよ。」
妻 「・・・さっきね。PCに紅茶がかかったの。そしたら電源が切れたみたい。」
私 「えーと・・・?」
妻 「・・・・ちょっとキーボードの上に紅茶がこぼれたみたいなんだけど、そうしたら電源が切れたの。それからは何度も電源ボタンを押しても動かないよ。」
私 「ちょっとこぼしたぐらいなら、乾けばまた動いたりするよ。どっちにしても見てみるね。」
ノートPCの場所へ移動
(ああ、確かにちょっと紅茶がこぼれてるわ・・・。)
私がノートPCを持ち上げてみると、通風口やコネクタの隙間から紅茶が流れ出てきました・・・。
(ちょっとどころじゃないし!)
私 「“ちょっと”こぼしたの?」
妻 「ちゃんと拭いたよ?」
私 「いや、そーじゃなくて・・・、もう一回聞くね。“ちょっと”こぼしたの?」
妻 「キーボードの上にコップが勝手に倒れたみたい。」
私 「コップって勝手に倒れるの?」
妻 「・・・・倒れるよ?」
私は一体、何歳児とお話をしているのだろうか・・・。
ちなみに、この後、ちゃんと妻の「ごめんなさい」が聞けたわけですが、妻の「ごめん」はかなりレアなので、それだけでよしとします(笑)
余談の余談ですが、ほとぼりが覚めた妻は、
「ゲームができない。即日中にPCが必要だから何とかせよ。」
との命令を私に下し、その日のうちにマウスコンピュータ(元本社)でPCを1台買ってきました・・・。
余談ついでにひとつ、マウスコンピュータのPCはなかなかお勧めです。
見た目にこだわらなければ、日本で一番コストパフォーマンスが高いと思います。
Asteriskの情報、いつも興味深く拝見しております。
返信削除本記事に関してはおそらく違法ですので今一度確認をお薦めします。
OEMライセンスを他PCに流用はできませんし、Windows7(32bit)のプロダクトキーを紛失した場合、OSを買いなおす必要があります
sugaraさん
返信削除ご指摘ありがとうございます。
本文、プリインストールに関する部分は追記・修正しました。
>本記事に関してはおそらく違法ですので今一度確認をお薦めします。
プリインストールされたOEM版を他PCで使うことはライセンス違反です。
しかしOEMであってもDSPであればライセンス違反になりません。(条件はありますが)
もちろん、FPP版のプロダクトキーならば、間違いなく本記事の方法で大丈夫です。
本記事中でも「不正なライセンスキーの入手、及び使用は違反になります。」と書いていますが、話を詳しく書くとわかりにくいため、「不正」という言葉だけで終わらせていました。
なお、ライセンス違反であるプロダクトキーと知らずにインストールしてしまったとしても、後からちゃんとWindows側からお知らせが出るようになっています。
>Windows7(32bit)のプロダクトキーを紛失した場合、OSを買いなおす必要があります
これはその通りです。
Windowsライセンス = プロダクトキー です。
インストールディスクに商品価値はゼロです。
極端な話ですが、Windows(7以降)を購入する場合、メディアはおまけでついてくるだけです。
ユーザはプロダクトキーを購入していることになります。
P.S.
Asteriskは奥が深くて面白いです。
まだまだ試したいことが山ほどあります♪
確かに違法か違法で無いかと問われれば違法だと思いますが、
返信削除既に購入済みのユーザが、個人的に使用するのならグレーでは有りますが
私見では有りますがOKかなと思っています。
それさへも違法と云うなら提供元がライセンスのチェックをもっと厳しくする必要が
有ると小生は思っています。
有料ソフトも正規に一つ購入すれば、複数の機種を持っている人は
料金を払おうと思っても購入済みと認識されるので無料でGet出来ますからね。
勿論、不特定多数の方に無料で教えるのは違法とは思いますが・・・
ただ、OSは無料にすべきと云うのが小生の持論なんですよ。
OSは沢山の人に使って貰って意味が有ると思うからです。
厳密に言うと、OEMはプロダクトキーではなく、イメージに制限があります。
返信削除OEMであろうとVLであろうと、Win7Proのライセンスはライセンスなのです。
プロダクトキーはライセンスのおまけみたいなものです。
実は逆にインストールディスクに意味があります。
企業がPCのクローニングによる大量展開を行うに当たり、
SAやVLを1つだけ購入するのはそのためです。
グレーではなくかなりブラックに近いかもしれません・・・ (~O~;)
Asterisk系の記事はかなり楽しみにしていますので、
下手なことでブログが存続出来なくなることを危惧して、
老婆心ながらもコメントさせて頂きました m(。≧Д≦。)m
これからも自己満に励んでください!
えむけーさん
返信削除Microsoftのライセンスを読む限り、どう解釈しても全く問題ないように思えてしまいます。(プリインストール版がダメなことは存じております。)
また、プロダクトキーのみでインストールメディアの再発行もできることから、やはり「ライセンス = プロダクトキー」だと思うのですよね。
とは言いつつ私も気になってきたので、今度、MSに問い合わせてみます。
ご心配いただきありがとうございました。
今後も自己満に勤しみます!
MSに問い合わせました。
返信削除「同一エディションであればインストール可能です。しかし、マイクロソフトとしてはそのような使い方は想定していません。使うのであれば自己責任でお願いします。」
とのことでした。
なお、上記回答の真意を確かめるべく
「2台に同一プロダクトキーを使ったらどうなりますか?」
と聞いてみたら
「使えません。ライセンス違反です。」
とはっきり回答されました。
解釈は各人に任せます。
これ以上は私も分かりませんので、気になる方は直接MSにお聞きください。