通話における基本性能が高く、非常に低遅延であるため、高品質な音声通話が可能である。
月額費用は無料、プリペイドで利用すれば個人情報の入力も不要、通話料も数あるIP電話の中で最安値を誇る。(正確には2番目。※)
発信時にガイダンスが流れることもブラステルの特徴と言える。これを煩わしいと捉えるか、便利と捉えるかは人それぞれである。なお、ガイダンスは以下文言である。
「○○○分、通話できます。ブラステルのご利用ありがとうございます。このまましばらくお待ちください。」
○○○は接続先の通話料金から換算された時間であり、固定電話や携帯、海外などそれぞれの場合で時間は変化する。また、ガイダンスがすべて流れてから発信されるわけではなく「ブラステルのご利用」あたりの部分で、すでに発信状態となっているため、ロスタイムは少ない。
なお、当然の事ながらこのガイダンスが相手に流れることはない。
※) 本当の最安値は050NetCallとなる。
携帯電話への発信においてブラステルは 5.5円/30秒 のところ、050NetCall は 10.5円/1分 となる。ブラステルを1分に換算すると 11円/1分 となるため 0.5円/分 だけブラステルのほうが高いということになる。
しかし、050NetCallは月額基本料金が300円かかるため、0.5円の差で月額300円分を埋めるためには10時間分の通話が必要となる。そのため前述ではブラステルを「最安値」と表現した。
料金
発信先 | 通話料(税抜) | 接続料 | |||
30秒 | 1分 | 3分 | (1通話毎) | ||
国内 | 固定電話 | 8円 | |||
携帯電話 | 5.5円 | ||||
PHS | |||||
国際電話 | アメリカ | 3.99円 | |||
中国 | 4.33円 | ||||
タイ | 4.33円 | ||||
フィリピン | 10円 | ||||
インドネシア | 6円 |
無料通話先
仕様
通話品質
公式アプリ「050Free」を使った場合と、汎用SIPクライアント「Zoiper」を使った場合とで音質はかなり異なる。050Freeを使うと通話の始まり部分が若干弱く、もたつきを感じることもあるが通話から3秒も経過すれば通常の状態となる。一方、Zoiperを使うと、通話の始まりでももたつきは少なくなり、音質も向上する。
音質については、良くも悪くも「ブラステルらしい」印象を受ける。特段サーバ側でのノイズ除去やエコー除去は行っておらず、素の音質がそのまま相手に伝わる。
なお、発信時のみ G.729a が使える(着信時には使えない)。 G.729a を用いると若干の音質低下は避けられないが、安定した通話が可能となる。
◆ 検証方法
通話品質の検証はPHSとの通話で行っている。 こうすることで実際の使用環境に近づくとともに、PHSのADPCMの特性により、音質の検証が正確になる。
音質については、使われているコーデックやアプリ、サービスのスタンスによってかなり異なってくる。そのため、これを言葉で表現することが難しい。
そこで、音質は5段階評価(5が最も良い)で示す。なお、これは音のキレイさではなく、聞き取りやすさを基準とする。
◆ 遅延時間と音質
通話方向 | 遅延時間 | 音質 |
自分 → 相手 | 0.30秒 | 3 |
相手 → 自分 | 0.40秒 |
通話方向 | 遅延時間 | 音質 |
自分 → 相手 | 0.25秒 | 5 |
相手 → 自分 | 0.45秒 |
◆ 推奨コーデック
ブラステルは対応コーデックが少ないため、基本的には G.711u での利用となる。 だが、モバイルネットワーク環境では低帯域でも性能を発揮できる G.729a を利用しても良い。 ただし、G.729a の利用には制限があり、発信時にしか使えない。そのため、G.729a を用いる場合においても、サブコーデックとして G.711u か GSM を選んでおく必要がある。そうしないと着信時にエラーが出て通話できない。
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