非常に低遅延のIP電話サービスである。自分から相手への音声到達時間は、携帯電話を凌駕する。
対応コーデックにSILKが使えた頃は最高のIP電話サービスであったが、後にSILKのサポートは廃止された。
現在では、低帯域用コーデックとして G.729a をサポートする。G.729a は SILK ほど高音質ではないが、SILKよりも使用帯域が少なくて済み、音質と帯域のバランスが良い。
料金は一般的なIP電話と同等だが、国際電話は他と比べて安い。
なお、フリーダイヤルにも発信可能な、数少ないIP電話サービスである。
料金
発信先 | 通話料(税抜) | 接続料 | |||
30秒 | 1分 | 3分 | (1通話毎) | ||
国内 | 固定電話 | 8円 | |||
携帯電話 | 16円 | ||||
PHS | |||||
国際電話 | アメリカ | 5円 | |||
中国 | 10円 | ||||
タイ | 10円 | ||||
フィリピン | 20円 | ||||
インドネシア | 10円 |
無料通話先
仕様
通話品質
非常に遅延が小さいため、IP電話とは思えないほどスムーズな会話ができる。また、その遅延時間からエコーの発生も全く感じず高音質である。現在はSILKに対応していないため、低帯域のモバイルネットワークは G.729a を利用することになるが、この場合も非常に低遅延で高音質である。
専用アプリ(Cloud Softphone)を使った場合は、ノイズイダクション機能が効き過ぎている感があるため、汎用アプリ(Zoiper)を使った方が音質はクリアになる。
だが、Cloud Softphone と Zoiper とで大きな差があるわけではないので、SIP情報を抜き取るのが手間であればそのまま専用アプリ(Cloud Softphone)でも問題ない。
◆ 検証方法
通話品質の検証はPHSとの通話で行っている。 こうすることで実際の使用環境に近づくとともに、PHSのADPCMの特性により、音質の検証が正確になる。
音質については、使われているコーデックやアプリ、サービスのスタンスによってかなり異なってくる。そのため、これを言葉で表現することが難しい。
そこで、音質は5段階評価(5が最も良い)で示す。なお、これは音のキレイさではなく、聞き取りやすさを基準とする。
◆ 遅延時間と音質
通話方向 | 遅延時間 | 音質 |
自分 → 相手 | 0.25秒 | 3 |
相手 → 自分 | 0.50秒 |
通話方向 | 遅延時間 | 音質 |
自分 → 相手 | 0.20秒 | 4 |
相手 → 自分 | 0.50秒 |
◆ 推奨コーデック
Wi-Fi接続時は、G-Call050の低遅延が最も活かせる G.711u を使い、モバイルネットワーク環境では低帯域の G.729a を使うことを推奨する。
ただし、モバイルネットワーク環境下でも十分な帯域が確保できる場合は G.711u の方が良い。
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