GoogleVoiceはGoogleが提供するIP電話サービスである。
今ではGoogleVoiceと言われるよりも「ハングアウト」と言われた方がわかりやすい。 GoogleVoiceはハングアウトとは異なるサービスなのだが、ハングアウト(アプリ)がGoogleVoiceを包括しているため、一括で考えた方が理解しやく、今後は同一のものとして扱われるのではなかろうか。
しかしながら、ハングアウトは使おうとした多くの人が挫折する。
その原因は、そのシステムの分かり難さにある。
ハングアウト自体は非常にわかりやすいUIで使いやすい。だが、それは使っている人の意見であって、これから使う人はハングアウトとはなにか、GoogleVoiceとはなにか、これが理解できない。
ハングアウトを使うためには、これを理解しないまま、10ドル(1200円ほど)チャージする必要がある。何ができるのかも良くわからない状態で10ドルかかると言われても、大抵の人はここでブレーキがかかる。
これで、ハングアウト(GoogleVoice)を理解しないままユーザが離れる。
ハングアウトとは、ハングアウトユーザ同士や一般電話と、通話やビデオ通話、SMSなどができるようになるサービス(アプリ)である。わかりやすく言うと、SkypeのGoogle版のようなものだ。
ただ、Skypeと異なるところは、実在する固有電話番号(アメリカ国内の固定電話番号)が無料で取得できるところにある。 この番号を利用して、日本の一般電話や携帯電話とも発着信できるようになる。
なお、固有番号を取得せずとも発信は可能だが、その際、相手への発信者番号は非通知やランダム番号となる。さらに、電話番号を持たないことから、一般電話からの着信はできない。(ハングアウト同士は可能)
料金
発信先 | 通話料(税抜) | 接続料 | |||
30秒 | 1分 | 3分 | (1通話毎) | ||
国内 | 固定電話 | 円 | |||
携帯電話 | 円 | ||||
PHS | |||||
国際電話 | アメリカ | 0円 | |||
中国 | 円 | ||||
タイ | 円 | ||||
フィリピン | 円 | ||||
インドネシア | 円 |
1 ドル ≒ 円 ( 更新)
無料通話先
仕様
通話品質
音声通話の品質には2パターンある。それはマイナンバー(米国の固有電話番号)を利用した場合と、そうでない場合についてである。(今後、「そうでない場合」をランダムナンバーと表記する。)
マイナンバーを使った場合は通話品質はかなり良い。ランダムナンバーを使った場合は通話品質はかなり悪い。
しかし、いずれの場合においても通話開始直後30秒~60秒あたりは品質が安定しない。音声の途切れがあり、これが断続的に続いて無音状態になることもある。
なお、マイナンバーを使った場合でも、ランダムナンバーになる場合がある。これは後述する。
◆ 検証方法
通話品質の検証は日本国内のIP電話との通話で行った。
音質については、使われているコーデックやアプリ、サービスのスタンスによってかなり異なってくる。そのため、これを言葉で表現することが難しい。
そこで、音質は5段階評価(5が最も良い)で示す。なお、これは音のキレイさではなく、聞き取りやすさを基準とする。
◆ 遅延時間と音質
発信番号 | 遅延時間 | 音質 | |
自分 → 相手 | 相手 → 自分 | ||
マイナンバー | 0.5秒 | 0.8秒 | 3 |
ランダムナンバー | 1秒 | 1.5秒 | 2 |
◆ マイナンバーがランダムナンバーになる
米国の固有番号(マイナンバー)を取得した場合は、その番号を相手に通知して電話の発着信が行える。しかし、この番号が確実に相手に通知されるわけではなく、ランダム要素を含んでいる。
テストでは5回中2回だけマイナンバーが通知された。あとの3回はランダムナンバー、つまり通話品質の悪い回線での発信となった。
正直言って、ランダムナンバーの回線では通話品質が悪すぎて会話にならない。この辺りは技術の進歩とともに解消されていくのであろうが、現在の状態ではかなり厳しい。
なお、相手とマイナンバーでつながっているか、ランダムナンバーでつながっているかを事前に確認する方法がある。
それは呼び出し音である。
相手を呼び出す際、聞き慣れた呼び出し音(日本のもの)の場合はランダムナンバーである。アメリカの呼び出し音(プルルル・・・よりも、プーーーに近い)の場合はマイナンバーである。
後日、再試験を行ってみたところ、何度電話してもランダムナンバーで発信されることはなかった。
そのかわり、発信自体がされないという事象が発生するようになった。本来ランダムナンバーで発信される「はず」だったものが、発信自体が抑制されたようだ。
いずれにしてもランダムナンバーでは会話にならないまま課金はされていたので、これがなくなっただけでも良い方向へと進捗した。
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