2014年6月24日火曜日

「HT702」で「転送ボーイ」を利用する(失敗)

HT702(Grandstream Handy Tone-702)には、FXSポート(電話取付口)が2つ付いています。
このポート1の着信を、ポート2にそのまま転送できないかを考えます。

具体的には、これで「ブラステル(050)」にあった着信を、「FUSION IP-Phone SMART」に転送します。
これを実現することによって、無料でブラステルに留守電と不在着信通知を付加します。




この実現には「転送ボーイ」と言う機器を用います。
これのネーミングセンスには敢えて触れませんが、「転送ボーイ」は非常に高機能です。


【HT702と転送ボーイ】

「HT702」はIP電話を一般の家庭用電話機で使えるようにするためのATA(※)です。

※ATA(Wikiより)
アナログの電話機をデジタルやVoIPベースのネットワークなどの電話網に接続するための装置である。IP電話アダプタ、VoIPアダプタとも呼ばれる。


「転送ボーイ」とは2つの電話番号間で転送したり、バイパスしたり、外出先から自宅の電話番号で発信したり、などなど、様々なことがハードウェアで実現できる機器になります。



【機器の接続】

下図のようにHT702と転送ボーイを接続します。


※ この接続方法が失敗の基なので、真似しないでください。



【実験】

ポート1に設定したブラステルに電話をかけ、ポート2に設定したFusionが着信するかをテストします。
以下のようになることを想定しています。(していました・・・。)

携帯電話(発信)
 ↓
ブラステルサーバ
 ↓
HT702(ポート1:ブラステル):着信
 ↓
転送ボーイ<IN>
 ↓<内部転送>
転送ボーイ<OUT>
 ↓
HT702(ポート2:Fusion)
 ↓
Fusionサーバ(着信)
 ↓
留守電


手順どおり、まずは携帯からブラステルに発信します。
この時点で「プルルル・・・」と言う発呼音が鳴っています。
しかし、これではすでに実験失敗です。

使用した転送ボーイは、ディレイなしで即時転送される設定にしています。
本来であれば、即時にFusionに接続され、留守電につながるはずです。

転送ボーイの設定を見直します。・・・が、間違いはなさそうです。
単純なアカウントの設定ミスを考え、HT702の設定を見直します。
しかし、なぜかHT702の設定画面に入れません。

「???」と思いながらも、IPアドレスが変わったのかと、電話器側からIPアドレスの確認を行うため、受話器を上げます。
普通、受話器を上げると「ツーーー」という音がするはずですが、受話器からは何も聞こえません。無音です。

「んん?あれ??」良くわからないまま、偶然にもハブでも壊れたのかと思い、HT702をルータに直接接続します。
そして受話器を上げるも無音のままです。

HT702のIPアドレスを確認すべく、DOS窓から「arp -a」コマンドを打ち込みます。
HT702には、しっかりとIPアドレスが割り振られています。
しかし、そのIPアドレスで設定画面に入れません。

仕方がないので、HT702のリセットボタン長押しで、工場出荷状態に戻します。

気を取り直して再度HT702にアクセス。
しかし、設定画面に入れません・・・。

ここでようやく、HT702が何かおかしいことに気付きます。
本来、付くべきLEDも点灯していません。

そして、長いこと忘れていた、電話線についての知識がよみがえります。
「そういえば電話回線って、極性とか電圧とかあったような・・・」



【結論】

それから、「HT702」が復活することはありませんでした。
多分、アナログ回線用の電圧が転送ボーイから出力され、IP回線専用であるHT702が損傷したものと思われます。

しかし、このままイエデンが使えない状態は非常に不便なため、即アマゾンにて当日発送のHT702を購入しました。

実験は失敗です。(;_;)



【最後の難関】

こんなことぐらいで落ち込んでいられません。まだ最大の難関が残っています。
イエデンが使えなくなったことを、妻に説明しなければなりません。


(妻に状況説明プラス謝罪)

(私の言っている内容が理解できずに、イライラしているのが感じ取れる。)

(これは、非常にまずい!)


「ちゃんと動いてる機械をなんでいじったの?」
「い、いや・・・、それはその、ぶ、ぶ、ぶらすてる・・・?」
「・・・・」
「・・・・・」
「一応、これでも真剣でございます。」
「・・・あんたが弄んなきゃ壊れなかったんでしょ?」
「はい・・・。」
「何で壊したの!?」
「いや・・・、ふしゅ、ふ、ふ、ふゅーじょん・・・?」
「・・・・・」
「・・・ごめんなさい。」


極性や電圧に注意して、同じことを検証すればうまくいくかもしれません。
しかし、「HT702」+「転送ボーイ」の実験はここで一時中止します。

もし、実験を継続し、再度HT702が壊れようものなら、妻によって私が転送させられます。

3 件のコメント :

  1. BitBadOldManさん

    はい、転送ボーイは元々BBフォン+SB携帯が普通ですよね。
    でも、普通の使い方ではつまらないではないですか!!(頭弱)

    私の時系列は以下のようにきています。

    転送ボーイ購入
     ↓
    AGEphoneによる転送(スマホサーバ)
     ↓
    転送ボーイのテスト
     ↓
    Asterisk

    転送ボーイは遊びのつもりでチャレンジしたのですが、エライ目に遭いました(苦笑)

    次はAsteriskでブラステルからFusionに転送を試みますので、そのときにブラステル回線の強制切断現象を確認してみますね。

    なお、Fusionは転送用回線を用意しなくても1回線のみで、転送及び留守電が実現できます。
    FusionからFusion(同一番号)にかけると、そのまま留守電に切り替わります。

    こうすることで、普通にFusionを使いたい場合も、転送留守電用としても利用できる便利回線になります。

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  2. はい。フュージョンの利用履歴は長いので、
    自分で自分をコール出来るのは知っています。
    ただ、使用する通話ソフトによって動作が変わるんですよ。
    多重着信の出来無いソフトは留守電に変わります。
    GroundWireの様な多重着信が出来るソフトは留守電に変わりません。
    また、Asteriskにレジストして使用すると
    使用しているIP-PBXに依存しますが、
    MINI100-Proではエラーと成ります。
    故に、小生は転送する際は転送専用の050番号を使用しています。


    その他にも運用上の問題も有ります。
    Asteris導入当初は、全て小生の050番号を使用して
    転送していたのですが、これだと運用上問題があるんですよ。
    転送された方は、この電話が転送された電話なのか、
    小生が直接電話したのかの区別が付かないのですよ。(苦笑)
    電話を掛けて来た人の電話番号を表示出来れば良いのですが、
    こればっかしは、キャリアの転送でしか出来ませんからね。
    ただ、こちらの方が直接電話して来たのか、転送されて来たのかが、
    明確に分かって良いと言う意見もありますね。

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  3. BitBadOldManさん

    >自分で自分をコール出来るのは知っています。
    >ただ、使用する通話ソフトによって動作が変わるんですよ。
    >多重着信の出来無いソフトは留守電に変わります。

    さすがです。
    この辺のことは知り尽くしていますね!
    転送専用のFusion番号を取得しようと思います。

    >電話を掛けて来た人の電話番号を表示出来れば良いのですが、
    >こればっかしは、キャリアの転送でしか出来ませんからね。

    Fusionの着信通知機能と留守電は素晴らしいので、なんとか利用したいと考えているのですが、番号通知が問題なんですよね。
    おとなしくAsteriskで同機能を構築すべきか悩み中です。

    いずれにしても、次のステップはAsteriskによる転送にチャレンジです。

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