2014年9月29日月曜日

MVNO各社の「音声通話プラン」比較・検討(プラスα)

Y!mobile(PHS)のMNPが10月から開始されます。
転出:95%、転入:5%ぐらいの割合になるでしょうか。

そんな5%の一人になろうとしている私ですが、本当にY!mobileへ移っても後悔しないのかを、最終確認したいと思います。

なお、10月より「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のデータ量が2倍に拡充されます。
これに他社も順次追従して来るでしょうが、現時点での比較を行いたいと思います。




音声通話可能な各社のサービスを、同一条件で比較できるように一覧表を作成してみました。
これを見ていると、キャリアと契約することが馬鹿らしく思えてきます・・・。



【 キャリアより充実してきたMVNOに期待 】

ドコモがキャリアの先陣を切って、話し放題プランを発表し、提供を開始しました。
この「カケホーダイ」を発表したときは、本当に素晴らしく思い、ドコモを少し見直したものです。

これにより、他社も追従せざるを得なくなり、ユーザはどのキャリアでも話し放題を選択できるようになりました。
通話をたくさんする人にとっては、まさに夢のような話です。

しかし、カケホーダイのインパクトも大きかったのですが、その後の経過も衝撃的です・・・。

6月:カケホーダイ提供開始!(2700円)
8月:旧プラン(743円)の廃止・・・(え?)
8月:パケホーダイの容量削減・・・(えぇ?)(5700円:7GB → 5000円:5GBへ)
9月:旧プランでの月々サポートの廃止・・・(ぬぅ?)(これで旧プランでは実質、機種変が不可能に)

6月のカケホーダイ開始から、わずか3ヶ月でここまでやらなくても良かったと思います。
私のようにカケホーダイ分も通話をしない人にとっては、とんでもない値上げです。

そこで本格的に「ドコモ離れ」を考えました。

第一候補としては「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」などの、音声プラン付きMVNOです。
次点は「Y!mobile」です。Y!mobileと言っても、興味があるのは旧「Willcom」のPHSです。

Y!mobileは「1500円」の話し放題「スーパーだれとでも定額」を提供しています。(ケータイプラン)
私の通話料金は(G-Callで)1500円~2000円程度のため、現在からの置き換えには調度良いのです。

そこで、音声付きMVNOだけでなく、Y!mobileも候補として考えます。



【 音声プラン付きMVNOの比較 】

話し放題以外の通話にはすべてG-Callなどの第三者課金サービスを用いることを前提に考えます。
よって、各社の通話料はここでは比較しません。



音声プラン付きMVNO一覧表

キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド データ通信量ツウシンリョウ上限ジョウゲンツキ
1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
ドコモ 制限時セイゲンジ128kbps     6500エン     8000エン   9700エン(8GB)
12500円(10GB)
15500円(15GB)
19000円(20GB)
25500円(30GB)
au 制限時セイゲンジ128kbps     6500エン 7200エン   8000エン   9700エン(8GB)
11000エン(10GB)
12800エン(13GB)
ソフトバンク 制限時セイゲンジ128kbps
(※チュウ1)
    6500エン     8000エン   12500円(10GB)
15500エン(15GB)
19000エン(20GB)
25500エン(30GB)
Y!mobile(3G) 制限時セイゲンジ128kbps
(※注1)
2980エン     3980エン     5980エン Y!mobile備考ビコウ
(10分間×300回
の話し放題)
3980エン
(2年後ネンゴ
4980エン
(2年後ネンゴ
6980エン
(2年後ネンゴ
Y!mobile(PHS) 200kbps程度テイド
(PHS通信ツウシン
2315円
2881円
1500円(キャンペーン適用、3年後ネンゴは2881エン
ハナ放題ホウダイ
IIJmio
みおふぉん
制限時200kbps
(※注2)
    1600エン   2220エン   3260エン
(シェア可)
IIJmio備考ビコウ
BIC SIMで
Wi2利用可リヨウカ
BIGLOBE
音声オンセイ通話ツウワSIM
制限時セイゲンジ200kbps 1600エン   2405エン 3738エン     4690エン BIGLOBE備考ビコウ
Wi2利用可リヨウカ
1800円
U-mobile
通話プラス
制限時128kbps
(※注3)
1580エン     1980エン   3380エン 4580エン  
b-mobile
スマホ電話SIM
フリーData
制限時200kbps 1900エン   2510エン 3120エン     3980円  
So-net モバイル
LTE +Talk S2(L)
制限時300kbps
(※注3)
  1890エン           4180エン
無制限ムセイゲン
hi-ho LTE
typeD
制限時200kbps
(※注2)
    1633エン       2838エン
(シェア可)
hi-ho備考ビコウ
7GBプランの3ニチ規制キセイ詳細不明ショウサイフメイ
2109エン
(シェア可)
mineo
デュアルタイプ
制限時200kbps 1590エン   2190エン 2940エン       mineo備考ビコウ
au回線カイセンのMVNO
キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド 1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
(120MB/3ニチ制限セイゲン (1GB/3日制限セイゲン (3ニチ制限セイゲンなし)
(360MB/3日制限セイゲン (2GB/3日制限セイゲン
※注1:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度となる。
※注2:データ通信量が上限に達していなければ、3日規制キセイを受けない。(上限ジョウゲンタッした場合バアイ制限セイゲン速度ソクド以下イカゲキとなる。)
※注3:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度以下の激遅となる。



【 検討・考察 】

このように一覧表にして並べてみるとわかりますが、3大キャリアが異常なまでに高いことがわかります。
縦の列で比較すればサービス内容はほぼ同等です。

また、ソフトバンクはキャリアにも関わらず、3日規制があります。
よって、ソフトバンクよりもMVNOのほうが、充実したサービスが受けられることがわかります。

あとはそれぞれMVNOの特徴が出ています。
各サービス毎に検討してみたいと思います。


◆ ドコモ

言うまでもないキャリアの大御所です。
サービス提供エリアは3大キャリア中最も広域で、通話品質も最高を誇ります。

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◆ au

3大キャリアの1つです。
固定回線とのセット割「auスマートバリュー」を用いれば、キャリアの中では最も安価になります。

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◆ ソフトバンク

3大キャリアの1つです。
かつては、数々の魅力的なサービスを提供してきましたが、今となっては特筆するところはありません。
しかし、発売される機種には魅力的なものが多く、端末重視の人にはおすすめです。

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◆ Y!mobile(3G)

「イー・モバイル」と「ウィルコム」が合併して生まれた新生キャリアです。
ソフトバンクを親会社とするため、マーケティングは似ていますが、サービス内容はなかなかのものです。
シンプルな価格設定に好感が持てます。

最初から「10分間×300回」の準話し放題プラン「だれとでも定額」が適用となっています。
これに魅力を感じる人には非常にお勧めです。

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◆ Y!mobile(PHS)

ここのメリットは1つ、「スーパーだれとでも定額」です。
それ以外はデメリットしかありません。
提供エリアも狭く、魅力的な機種もありません。

なお、PHSのため、通話品質は全キャリア中、最も高音質です。
キャンペーンと合わせることにより、3年間は「1500円」のみで、通話・データ通信ともに無制限です。

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◆ IIJmio みおふぉん

MVNOの先駆者と言えます。
ダントツのサービス内容です。

普通に考えたら、これ以外を選択する必要がありません。
料金・サービス内容ともに文句なしです。
SIMカードをシェアする必要がない場合は、ここを選べば間違いありません。

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◆ BIGLOBE 音声通話SIM

「みおふぉん」と比べると見劣りします。
ここのメリットは「PING値の速さ」と「2chの規制を受けない」ことです。

MVNOと併用してIP電話を利用したい人はここを選んでください。
また、2chへの書き込みを必要としている人も、ここを選べば間違いないという、ちょっとマニアックな仕様です。

なお、IP電話に最適な理由は、3日制限を受けても「200kbps」での安定した通信が可能なためです。

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◆ U-mobile 通話プラス

価格は全MVNO中で最安値です。
回線の品質自体は悪くないのですが、3日規制が厳しく、規制後はWEBサイトの閲覧もできないほどです。
また、回線は逼迫しており、昼間の時間帯(12時~13時)には通信速度がかなり低下します。

正直言いまして、お勧めできるようなMVNOではありません。
「最安値」という言葉の響きに、魅力を感じる人用のMVNOです。

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◆ b-mobile スマホ電話SIM フリーData

MVNOとしては老舗の日本通信です。
昔は回線が逼迫し、パンク状態になったこともありましたが、今はかなり改善されています。

イオンなどの店頭で端末とセット販売されていることが多く、魅力を感じる端末に出会えれば契約しても良いと思います。

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◆ So-net モバイル LTE +Talk S2(L)

全キャリア・MVNOの中で唯一の無制限プランを持っています。
しかし、3日規制があるために、いくら仕様上は無制限であっても、それを活かすことはできません。

ここのメリットは1つ。応答速度です。
よほどユーザがいないのか、応答速度は爆速です。

そのため、IP電話向けとしては最高のMVNOでもあります。
ですが、3日規制を受けるとIP電話すらままならない、というジレンマです。
結局のところ、データ通信はWEBサイトの閲覧やメール、LINE程度しか行わない、というユーザ限定でおすすめできます。

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◆ hi-ho LTE typeD

ここのメリットは通話プランにも関わらず「2109円」でSIMカードのシェアができるところです。
(2109円は通話可能SIMが1枚の価格。2枚で2809円、3枚で3509円。)

数あるMVNOの中でも、この価格はダントツの最安値です。
また、回線はIIJmioと同じものを使用しているため、安定性に関してもトップクラスです。

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◆ mineo デュアルタイプ

ケイ・オプティコム(KDDI系)が運営する「mineo」です。
ここのおかげで、auのスマホでMVNOの利用が可能になりました。
現在、auを使っているユーザはここしかありません。

選択肢が1つしか無いため、サービスの品質を心配してしまいます。しかし、そんな心配はいりません。
現在、mineoが、全MVNO中で最も高品質と言えます。

回線速度・応答速度ともに最高クラスであり、IP電話も含め、いかなる分野もこなせます。
auに不満をもつ人は、即時ここにMNPして良いぐらいのMVNOです。

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【 まとめ 】

いつもは、決定打に欠けて悩むことが多いのですが、今回は逆です。
どこも魅力的で、目移りしてしまいます。
それ程に、MVNO各社のサービスは魅力的です。

Y!mobileへMNPしようとしている自分を後押しするつもりで、一覧表にまとめてみたのですが、より悩む結果となりました。
しかし、一覧にしたことで、次のことがわかりました。

ここを選んでおけば間違いない   「IIJmio みおふぉん」
IP電話も併用したい 「BIGLOBE 音声通話SIM」
SIMカードをシェアしたい   「hi-ho LTE typeD」
チャレンジ精神が旺盛な人・・・?     「Y!mobile(PHS)」


私は・・・、チャレンジ精神は旺盛ですが、SIMカードもシェアしたいし、IP電話も併用したいです。
ということで、「BIGLOBE」と「hi-ho」と「Y!mobile」の合併を待ちます。(嘘です)

どこを選んでも、3大キャリアを使い続けるより、満足できることは確実です。
時期が来たら、上記4社のいずれかに早々にMNPしたいと思います。

2014年9月18日木曜日

キーボード付き10インチタブレットPCが欲しい(比較)

初めてWindwsタブレットを購入しました。
今までは「モバイル機器=Android」と考えていたため、Windowsマシンになんて見向きもしていませんでした。

特に、Windows8系はMicrosoftがAndroidに恐怖を感じ、即席で作ったOSです。
そんなもの使うまでもないと思っていました。




結論から言います。
「Windowsタブレット」は非常に使いやすいです。

しかし、WindowsタブレットはAndroid機と同じように使ってはダメです。
これは、タブレット機能が利用できるノートPCと思う必要があります。



【 Windowsタブレット購入の経緯 】

・・・ある日の妻との会話・・・

「なぁ妻よ。最近私の出張が多いのだが、いかがなものか?」
「は?知らんわ。」

「なぁ妻よ。最近出張が多くてタブレットなるものが欲しくなってしまったのだが、いかがなものか?」
「知らんて。買えば?」

私(心の声)「ぬぅ? 今、我が妻は買えと? こ、これは・・・? キ、キ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

「ク、キキキ・・・」(心の声がちょっと漏れた)
「・・・・・。」


翌日・・・

「タブレット買っちゃった(*´ω`*)」
「うぉ!はや!!ちゃんと選んだの?」
「うん。Windows機にしてみた。」
「いくらしたの?」
「4万円。」
「へぇー、これで4万か、いいね♪ 昔と比べるとずいぶん安くなったねぇ。」

こうして、妻にも認められ、「ASUS TransBook (T100TA-DK32G)」が我が家に仲間入りしました。



【 タブレットPCに求めること 】

まず最初に、タブレットPCを選ぶ基準を列挙します。
  • キーボード付きであること
  • タッチパッド付きであること(マウス接続でも妥協)
  • 画面サイズは10インチ程度
  • 軽いこと
  • 低消費電力であること
  • 低価格であること(重要)


    意識してWindowsに的を絞ったわけではなく、最初はAndroidも視野に入れていました。
    しかし、結局のところ、キーボードとタッチパッドを優先的に考えると、消去法でWindows8もしくは8.1しか残りませんでした。

    なぜ、ここまでキーボード付きにこだわったかと言いますと、キーボードとディスプレイがドッキングすることによって、電車内でも使いやすくなるためです。

    キーボードとディスプレイが別々の場合、ディスプレイはそれ単体でテーブルなどに立てる必要があります。
    キーボードにはBluetooth接続のものを用い、膝の上でタイピングするようなイメージでしょうか。

    このような使い方のほうが合っているという人も、結構いると思います。
    ですが、私はテーブルがない場所でも使えそうな、キーボードドッキングタイプにこだわりました。



    【 最後まで悩み続けた機種たち 】

    以下が最終候補まで残った機種です。
    そのどれもが素晴らしい仕様であり、見た目も格好良いです。
    なお、本体とキーボードを完全に固定できる機種は1機種しかありませんでした。

    ※ 価格はすべて4万円程度で、このクラスでは格安の部類です。


    製品名 マイクロソフト Surface 2
    「P3W-00012」
    ASUS TransBook
    「T100TA-DK32G」
    ASUS VivoTab Smart ME400C
    「ME400-64DX」
    Lenovo IdeaPad
    「Miix 10」
    画像

    OS Windows RT 8.1 Windows 8.1 Windows 8 Windows 8
    CPU Tegra 4 1.7GHz Atom Z3740 1.33GHz Atom Z2760 1.8GHz Atom Z2760 1.8GHz
    画面サイズ 10.6インチ 10.1インチ 10.1インチ 10.1インチ
    寸法
    (幅×奥行×高さ)
    本体:
    275×173×8.9 mm

    キーボード:
    279×187×5.4 mm
    本体:
    263×171×10.5 mm

    キーボード:
    263×171×13.1 mm
    本体:
    262.5×171×9.7 mm

    キーボード:
    259×167×5.1 mm
    本体:
    265×173×10.1 mm

    キーボード:
    282×188×21 mm
    重量 本体:676 g
    キーボード:262 g
    本体:520 g
    キーボード:520 g
    本体:580 g
    キーボード:270 g
    本体:580 g
    キーボード:480 g
    備考 純正キーボード別売り 本体とキーボードが完全に固定可能(磁石等による接続ではなく、物理的にドッキング可能)






    ◆ MS Surface2

    キーボードが別売りとなっています。(価格:約13,000円)

    CPUに「Tegra4」を積んでおり、あらゆる分野をそつなくこなす機種に仕上がっています。
    またモニタサイズが10.6インチあり、4機種の中で少しだけ大きいことが特徴です。
    解像度に関しても4機種中で、唯一FHDに対応しています。

    なお、キーボードは5.4mm厚、262gと非常に薄く軽量です。
    しかし、これが別売りであることだけが最大の難点です。


    ◆ ASUS TransBook

    CPUに「Atom Z3740」が採用され、4機種中で最高の性能を誇ります。
    また、同CPUの効果でバッテリーの持ちも最高クラスです。(15時間の連続使用が可能)

    本体部分とキーボード部分は差し込みにより堅固な固定が可能です。
    これで、いかなる状態で使おうが、モニタとキーボードとが外れることがありません。

    ただし、キーボードは4機種中最も重く、520gもあります。
    なお、接続方法はBluetoothによるものではなく、物理接続のため安定したタイピングを実現できるものと思われます。


    ◆ ASUS VivoTab Smart

    この見た目は私の一番の好みでした。
    キーボードが完全にドッキングするわけではないのですが、それを補って余りある形状に惹かれます。
    また、キーボードは5.1mm厚、270gと非常に薄く軽量です。

    しかし、CPU(Atom Z2760)には一世代前のものが採用されています。
    タブレットにCPU速度を求めているわけではありませんが、ここだけが唯一の悩みどころです。


    ◆ Lenovo IdeaPad Miix 10

    これはキーボードにタッチパッドがありません。
    そのため、快適な操作のためにはマウスを必要とします。

    この機種も見た目に惹かれて最後まで残りました。
    性能は先ほどの「ASUS VivoTab Smart」とほぼ同等で、CPUも同一の「Atom Z2760」が使われております。
    ただし、キーボードに関してはこの機種のほうが、打ちやすそうに思えました。



    【 ASUS TransBook を購入 】

    最終的に私が選んだ機種は「ASUS TransBook」となりました。
    決め手はCPU性能と堅固にドッキング可能なキーボードでした。

    「ASUS TransBook」購入後ですら、ずっと悩んだのが「MS Surface2」です。
    キーボードさえ別売りでなければ、この機種にしていたかもしれません。
    それほど、この「Surface2」にはマイクロソフト社の本気が感じられます。

    価格を気にしないのであれば、非常におすすめの製品です。

    ですが、最終的に私は「ASUS TransBook」を購入しました。
    今まさにこの文章をTransBookで書いているわけですが、この機種は完璧です。
    非の打ち所がありません。


    <以下、簡単なレビューです>

    バッテリーに関しては、片道4時間の出張後も、バッテリーに余裕を残したままホテルに到着です。
    そのまま充電せずに4時間ほど使いましたが、バッテリーはまだ半分ぐらい残っていました。

    電車内(新幹線)でのタイピングも全く問題なしです。
    キーピッチの狭さが心配でしたが、特に打ちにくさは感じませんでした。

    タッチパッドについては、他の方のレビューで酷評だったのですが、私の感覚では全く問題なく、むしろかなり操作しやすく感じました。


    総評として、「ASUS TransBook」は4時間使い続けても違和感を感じないほどに快適です。
    ハードウェアに関しては完璧と言えます。
    しかし、「Windows8.1」はお世辞にも使いやすいとはいえません。

    より快適な環境を整えるためには、自分に適したOSのカスタマイズが必要になると思います。
    これに関しては、使いつつカスタマイズを進めていくこととします。



    【 まとめ 】

    ネットを見たりゲームをするだけならば、間違いなくAndroid機がお勧めです。
    それにもかかわらず、Windowsを選ぶということは、それ以外の用途が主であるためです。

    たとえば、文章書き用であったり、SSHクライアントであったりと・・・。

    今、この文章はまさに「TransBook」から書いています。
    文章を書くことがメインであれば、やはりAndroidよりもWindowsに分があります。

    また、特殊な用途においてもWindowsは優れています。
    現在、我が家のSIPサーバはどこからでもSSHでログインできるようになっています。

    本日もスマホのテザリングにTransBookを接続し、新幹線の中からSSHで我が家のSIPサーバをメンテしていました。
    アプリケーションやSSHの鍵には、デスクトップマシン(Windows)と同様のものが使えました。

    こういう特殊な用途にもあっさりと順応できることが、Windowsの最大のメリットと言えます。


    最初に言ったとおり、ネットに強いのはAndroid機です。
    しかし、それ以外の用途をモバイルに求めた場合、キーボード付き10インチタブレットPC(Windows)は最適な選択と言えます。
  • 2014年9月3日水曜日

    「CuBox-i2」にArchLinuxをインストールしてAsteriskを稼働する

    CuBox-iにArchLinuxをインストールする方法は、公式サイトに全て書かれています。
    http://www.solid-run.com/wiki/ArchLinux

    しかし、暗号のような英語の羅列が意味不明で、既に戦意喪失しました。




    このまま、戦わずして負けるわけにはいきません。
    どうすれば、この文字列に勝利できるのか・・・。

    そうだっ! まずは柔らかい言葉に置き換えてみよう!!



    【 Installation(インストール) 】

    This installation method produces a SD card with the official ArchLinuxARM installation. The only difference is the use of a script to prepare the SD card. It simply performs all the steps described on the ArchLinuxARM pages for you.

    <柔訳>
    このインストール方法はね、手順どおり進めていくだけで、ArchLinuxがインストールされたSDカードが出来ちゃうんだよ!
    それじゃあ、これから簡単に手順を説明するね。


    1.Download the official ArchLinux rootfs [1]

    <柔訳>
    まずはCuBox-iに対応したArchLinuxをダウンロードしてね。
    DL先は[1]に用意しといたよ。


    2.Download the installation script (a slightly modified GeexBox script) [2]

    <柔訳>
    インストール用のスクリプトをダウンロードしてね。(これは、他OS用のスクリプトなんだけど、Arch用にちょっとだけ変更してみたよ。)


    3.Insert your SD card in your linux box, check (using dmesg) the name of the device (something like /dev/sdX) and run the following as root

    <柔訳>
    SDカードをLinuxマシンに挿してね。あ、まだCuBoxには挿しちゃダメだよ。
    SDカードを認識したら、sdXの部分の名前を確認してあげて。(例えば「/dev/sdb」とかになってるんじゃないかな。)
    (「dmesg」とタイプすればなんとなくわかると思うよ。)
    その後は管理者権限(root)で、これからのコマンドを実行してね。

    まずは上の1と2をダウンロードしたファイルがあるディレクトリに進んで・・・
    それで、次のコマンドを実行だよ。
    chmod +x make-sdcard
    ./make-sdcard /dev/sdX ArchLinuxARM-imx6-cubox-latest.tar.gz
    


    たったこれだけでArchLinuxのインストールが完了しちゃったよ♪


    だめだ・・・。この口調は「暗号のような英語の羅列」以下に思えてきた・・・。
    と言うより、これを私(おっさん)が書いていると思うと、後で読み返してからが非常に辛い。私の心が泣いている。心が痛い・・・。

    しかし、案外ニュアンスが伝わってわかりやすそうな気がするので、精神を病みつつももう少し強行してみます。



    【 Post Installation(インストール後) 】

    Now you should have a SD card with a (very) basic ArchLinux. Insert it into your Cubox-i (connected to wired ethernet) and boot into ArchLinux, then login as root (password root) and run.

    <柔訳>
    ArchLinuxをインストールしたSDカードをCuBox-iに挿してみて。
    いよいよ、CuBox-iを起動するよ。
    あ、そうだ、LANケーブルは最初からつなげておいてね。

    起動したらユーザ名(root)とパスワード(root)を入力してログインしてね。
    そうしたら、次のコマンドを入力だよ。
    pacman -Sy
    pacman -Su
    
    (※公式サイトにはlxdeやWiFiをインストールする手順が記載されていますが、今回はインストールしません。)



    【 Upgrading to 3.10.30 Kernel(カーネルのアップデート) 】

    The official ArchLinux installation comes with the the new 3.10.30 kernel, so you do not need to upgrade on the fresh installation. However, it you are still running an old installation with the 3.0.35 kernel, it is recommended that you upgrade to the 3.10.30 kernel. Before you perform this upgrade make sure that you resent uboot defaults. Reboot your Cubox-i and hit a key when you get to the uboot console, then run the following commands.

    <柔訳>
    Archをインストールした直後はカーネルが3.0.35というバージョンで、ちょっと古いんだ。
    これが古いままだと、動かないソフトがあったり、たまーに不具合が発生するよ。
    だからこの際、最新カーネルにアップグレードしちゃおう!
    そうだ、アップグレード前には再起動を忘れないでね。
    そういうのも含めて、これからの説明どおりに進めていけばOKだよ。


    Reboot again and log in as root. Install the new u-boot.

    <柔訳>
    一度再起動して、rootでログインし直してね。
    reboot
    

    新しい「u-boot」をインストールするよ。
    pacman -Sy --force uboot-cubox-i
    

    and follow the instructions to flash SPL and u-boot.img on the SD card. The command installs the new uboot overwriting the old SPL and u-boot.img files in /boot. Finally, install the new kernel

    <柔訳>
    SPLとu-bootを書き換えたら、新しいカーネルをインストールするよ。
    pacman -S linux-imx6-cubox-dt
    

    これで新しいカーネルへアップデートかんりょ~♪

    (柔モードを終了。心が悲鳴をあげつつも、ヘンな満足感でいっぱいです。)


    以上で、CuBox-i2にArchLinuxのインストールが完了です。
    これ以降は環境(やりたいこと)によってかなり異なってくるでしょうから、私の備忘録としてだけ記しておきます。



    【 Asteriskのインストール 】


    Asteriskに何らかの形でキャリアを収容して、MVNOから利用するためのメモです。
    私の場合はY!mobileを収容しています。

    まずはAsteriskをインストールします。
    pacman -S asterisk
    

    すごいです。
    単純にpacmanでインストールするだけで、AsteriskはVer12が入り、以下のパッケージが自動的に導入されます。
    これだけで、相当数の音声・動画コーデックに対応したIP-PBXが完成します。


    Packages (82): alsa-lib-1.0.28-1 damageproto-1.2.1-3 elfutils-0.159-1
    enca-1.15-1 ffmpeg-1:2.3.3-1 fixesproto-5.0-3 flac-1.3.0-3
    fontconfig-2.11.1-1 freetype2-2.5.3-2 fribidi-0.19.6-1
    gnutls-3.3.7-1 graphite-1:1.2.4-1 gsm-1.0.13-8
    harfbuzz-0.9.35-1 inputproto-2.3.1-1 jack-0.124.1-1
    jansson-2.6-1 json-c-0.12-2 kbproto-1.0.6-2 lame-3.99.5-2
    libass-0.11.2-1 libasyncns-0.8-5 libbluray-0.5.0-1
    libdrm-2.4.56-1 libice-1.0.9-1 libjpeg-turbo-1.3.1-1
    libmodplug-0.8.8.5-1 libogg-1.3.1-2 libpciaccess-0.13.2-2
    libpng-1.6.12-1 libpulse-5.0-1 libsamplerate-0.1.8-3
    libsm-1.2.2-2 libsndfile-1.0.25-2 libsrtp-15.1c9bd90-3
    libtasn1-4.1-1 libtheora-1.1.1-3 libva-1.3.1-2 libvdpau-0.8-1
    libvorbis-1.3.4-1 libvpx-1.3.0-1 libx11-1.6.2-2
    libx264-1:142.20140311-6 libxau-1.0.8-2 libxcb-1.11-1
    libxdamage-1.1.4-2 libxdmcp-1.1.1-2 libxext-1.3.3-1
    libxfixes-5.0.1-1 libxi-1.7.4-1 libxml2-2.9.1-5
    libxrender-0.9.8-1 libxshmfence-1.1-1 libxslt-1.1.28-3.1
    libxtst-1.2.2-1 libxxf86vm-1.1.3-1 llvm-libs-3.4.2-1.1
    mesa-10.2.6-1 mesa-libgl-10.2.6-1 nettle-2.7.1-1
    opencore-amr-0.1.3-2 openjpeg-1.5.2-1 opus-1.1-1.1
    orc-0.4.19-1 p11-kit-0.20.2-1 pjproject-2.2.1-3
    portaudio-19_20140130-1 recode-3.6-8 recordproto-1.14.2-2
    renderproto-0.11.1-3 rtmpdump-20131205-1 schroedinger-1.0.11-2
    sdl-1.2.15-6 speex-1.2rc1-4 v4l-utils-1.2.1-1 wayland-1.5.0-1
    xcb-proto-1.11-1 xextproto-7.3.0-1 xf86vidmodeproto-2.3.1-3
    xproto-7.0.26-1 xvidcore-1.3.3-1 asterisk-12.4.0-1


    これでAsteriskのインストールは完了ですが、CLIを起動する上で1つだけ足りないモジュールがあります。
    それをインストールしないままCLIを起動すると、こんなメッセージが出ます。 

    error while Loading shared libraries: libsqlite3.so.0: cannot open shared object file: No such file or directory

    他サイトによれば、これはDSOモジュールとしてSQLiteが読み込めてないと言うことらしいです。「libsqlite3.so.0(本体 libsqlite3.so.0.8.6)」のシンボリックリンクを「/usr/lib」に置くことで解決するとのことですが・・・。

    今回インストールしたArchLinuxには、そもそもSQLiteが入っていないのではないかと考え、普通にパッケージをインストールしました。(結果、当たりでした。)
    pacman -S sqlite
    

    ポートの開放に関しては非常に悩みました。
    どうがんばっても、AsteriskのUDPポート5060にパケットが到達しないのです。
    ルータのポートマッピング、iptablesによるファイヤーウォール等々、ここには書ききれないほど色々なことを試しました。
    しかし、どうしてもパケットが遮断されます。
    試しにプロトコルをUDPからTCPに変更したところ、AsteriskでListen中のポート5060に反応がありました。

    ここでやっと気付きました。
    プロバイダから提供されたHGW(ルータ)に原因があるのではないかと。

    私が契約しているプロバイダ(auひかり)用HGW「BL900HW」の裏設定で、UDP5060がコンフリクトしているように思えます。

    (以降、特に何も注意がない限り、「sip.conf」内の[general]の設定です。)

    そこでUDPポートを5060から5062に変更しました。
    bindport=5062
    

    今までの苦労は何だったのか・・・?と言うほどあっさりパケット通過、レジスト完了。
    (ポート5062はセキュリティ的にも好都合なので、このまま採用します。)

    今回はローカルでの利用だけでなく、外からも常時利用するのでexternipを設定します。
    なお、これを設定しないと外部からの接続でNATが解決できません。
    externip=114.17.xxx.xxx  ;(WAN側IPアドレス)
    

    さらに、これだけではまだNATの解決には至らず、以下を追加します。
    (これは[general]ではなくユーザのところに記載しました。)
    nat=yes
    

    これでやっとNATをスムーズに乗り越えられるようになります。

    また多様な環境に、より柔軟な対応ができるように、使用可能コーデックを多めにします。
    disallow=all
    allow=ulaw
    allow=alaw
    allow=gsm
    allow=g729
    allow=ilbc
    allow=speex
    

    さらに、接続が確立した後は、音声ストリームのやりとりは端末間でやってもらいたいため、Asteriskサーバをバイパスさせます。
    canreinvite=yes
    

    これで完成。
    もちろん他にも細かいところはいじっていますが、わかりにくかったところはこのぐらいでした。


    これですべて完成かと思っていたのですが、新たな不具合発生です。
    同じAsteriskにぶら下がっているイエデン(ブラステル)の着信時の音声パケットのうち、送信側が通らなくなりました。

    この対応として、HT702のRTPポートを5004から15004に変更しました。
    しかしこれでも、まだ通りません。
    NATの解決がうまくいかないようです。

    そこで、発想を換え、ブラステルはスッパリ諦めます。
    無理にAsteriskにレジストする必要はないため、HT702から直接ブラステルをレジストします。

    どうせカケホーダイ回線を収容しているので、内線通話はなくてもいいかなと言う判断です。

    最後に時刻合わせです。
    ログを見ている時に世界標準時刻では見難いため、日本時刻に合わせます。
    (これはAsteriskの設定ではなく、Linuxのコマンドです。)
    timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
    

    以上で、Asteriskの設定は終了です。
    後は適切なSIPクライアントに3G接続時とWi-Fi接続時の両方を設定して、開通完了。



    【 感想 】

    今回は難しすぎて、途中何度も投げ出したくなりました。

    実はArchLinuxに至る前はUbuntuで同様のことをしていました。
    ですが、どうしてもポート5060が開放できず、元来使いたかったArchに逃げてきた感じです。

    今にして思えば、Ubuntuのせいではなく、auひかり(HGW)のせいだったことがわかります。

    結果オーライと言えば聞こえは良いのですが、今回の件では自分の知識不足を痛感しました。
    ですが、初めてLinuxに触れてから2ヶ月弱、ここまで来れれば上出来です。
    ちょっと自分を褒めてあげたいぐらいです。

    ・・・と言うことを妻に話してみたところ、
    『そんなことどうでもいいんだけどさ、トイレットペーパーが無いんだけど!』
    と、会話がトイレの話に瞬時に切り替わりました。(TдT)

    サーバ完成後、私の最初の任務はトイレットペーパーの調達でした。
    トイレットペーパー片手に、自己満に満たされつつ家路につく私でした