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2015年1月13日火曜日

3GモデムをAsteriskに【つなぐ】

今まで「GP-712」や「GP-710」を使って【つなぐ】(※)を構築してきました。

しかし、これらは非常に高価です。
これらで【つなぐ】を構築すると、トータルで4万円以上かかります。
そこで、もっと安価に【つなぐ】を構築できないかを考えます。


※ 【つなぐ】とは何かは、以下の記事をご覧ください。
<ガラケー(話し放題)と、スマホ(MVNO)を【つなぐ】>(概要説明)
<MVNO(データSIM)で「話し放題」を実現する 【つなぐ】>(設定紹介)




しかしながら、2万も3万もする「GP-710」や「GP-712」を使った時点で、すでにもう高価です。
そこで、「GP-71x」の代わりに、安価な「Huawei製の3Gモデム」で【つなぐ】を構築してみました。

これならば、導入費を半額以下に抑えられると同時に、別途ガラケーを用意する必要もなくなります。



【必要な機材と設置】

  • IP-PBX(Asterisk)
  • Huawei 3Gモデム(※1)
  • スマホ(普段使い用)


    「IP-PBX」は今までどおり、「Raspberry Pi」を使います。
    そして、今回は「GP-71x」ではなく、代わりに「3Gモデム」を使います。

    設置は簡単です。
    「3Gモデム」のSIMスロットにドコモなどのSIMカードを装着して、「Raspberry Pi」にUSB接続するだけです。(※2、※3)
    なお、「3Gモデム」のSIMスロットは標準サイズが多いので、必要に応じてSIMアダプタを介します。

    ※1 使用可能モデル一覧は<このサイト>を参考にしてください。
    ※2 auは規格が違うため利用できません。
    ※3 一部のY!mobile(タイプ2)およびPHSは利用できません。




    【chan_dongleのインストール ~ Asteriskの設定】

    USBの3GモデムをAsteriskに接続するためには「chan_dongle」を使います。

    導入方法はすべてこのサイトのとおり実行するだけです。
    <Wiki Chan_dongle>


    ・・・それだけではあまりにも気が利かないので、ここではもっと簡単に、「chan_dongle」を使えるようにします。


    以下は、上記サイトを参考に、我流でインストールした備忘録です。

    OSには「Raspbian」を使いました。
    多分「RasPBX」でも問題ないと思いますが、動作未確認です。
    RasPBXを使う場合は、Asteriskのインストールは不要です。


    ● Asteriskをインストールします。
    apt-get install asterisk

    ● 続いて開発者ツールをインストールします。
    apt-get install asterisk-dev

    ● 3Gモデムを使えるようにするドライバみたいなものをダウンロードします。
    cd /usr/src
    wget https://asterisk-chan-dongle.googlecode.com/files/chan_dongle-1.1.r14.tgz

    ● 解凍します。
    tar -zxvf chan_dongle-1.1.r14.tgz

    ● makeします。
    cd /usr/src/chan_dongle-1.1.r14
    ./configure
    make

    ● インストールします。
    make install

    ● chan_dongleの設定ファイルとダイヤルプランを作成します。
    (extensions.confが上書きされるため、自分専用ダイヤルプランを作成していた人は事前にバックアップします。)
    cd /etc/asterisk/
    wget http://asterisk-chan-dongle.googlecode.com/svn/trunk/etc/dongle.conf
    wget http://asterisk-chan-dongle.googlecode.com/svn/trunk/etc/extensions.conf

    ● Raspbianを再起動します。
    reboot



    【chan_dongleで通話する】

    Raspbianの再起動が完了したら、「3Gモデム」が使えるかを確認します。
    「3Gモデム」に挿したSIMカードの電話番号に、他の電話機から電話します。

    英語のデモが流れたら成功です。
    あとは適切に「dongle.conf」と「extensions.conf」を設定します。
    なお、「3Gモデム」を1つしか使わない場合は、「dongle.conf」を編集する必要はありません。



    【ダイヤルプランの作成】

    「3Gモデム」から発信させるためには、extenの記述が通常と若干異なります。
    以下のように記述することで「3Gモデム」から発信するようになります。

    ; 0をトリガーにした発信例
    exten => _0.,1,Dial(Dongle/dongle0/${EXTEN},60)
    exten => _0.,n,Hangup()

    着信やその他の記述は、通常と変わりませんので、自分の環境にあったダイヤルプランを作成します。



    【音質の検証】

    私の環境では非常に良好な通話品質でした。
    特に遅延を感じることもなく、「普通の電話」です。

    ところが、【つなぐ】同士の会話は、かなりの遅延を感じます。(これはGP-71xを使ったシステムも同様です。)
    そのため、【つなぐ】同士の会話には、外線を使わずに内線通話となるように、ダイヤルプランを作成する必要があります。

    こうすれば、音声回線を経由しない通話が実現でき、その結果、より低遅延・高音質な通話が可能になります。


    今回もいつもどおり、3Gモデム版【つなぐ】の音質と遅延時間を検証します。
    音質については自分がどう聞こえるかより、自分の声が相手にどのように聞こえているかが重要なため、それを掲載します。

    [使用した端末]
  • iPhone4s(ドコモSIM使用)
  • SH-07D(Groundwire使用)

    [回線種別]
  • Wi-Fi(光回線)

    [録音環境]
  • 「FUSION IP-Phone SMART」の留守電(128kbps RIFF-WAVE)

    [遅延測定条件]
  • 「iPhone4sから音声を発信してから、SH-07Dがそれを受信する」までのタイムラグの測定

    [音声の元データ]


    [検証結果]
    回線種別
    (アプリ)
    コーデック 音質 遅延時間
    (つなぐから発信/つなぐで受話)
    Wi-Fi
    (Acrobits Groundwire)
    G.711μ

    257ms / 590ms


    何度か試験をしているうちに気付きました。
    どういうわけか、発信時より受話時の遅延時間が大きいのです。

    これの回避策は、以下『着信時の遅延回避策』に記載します。



    【着信時の遅延回避策】

    3Gモデム版【つなぐ】で受話した際の遅延時間については、もしかすると私の環境依存かもしれません。
    しかし、いずれにしても、この遅延時間では実用できません。

    そこで、これを実用するためには、キャリア転送を併用します。

    キャリアの転送を使うことによって、【つなぐ】による着信を迂回して、別の電話番号に着信させることが出来ます。
    つまり、受話時は【つなぐ】を使わないことで、遅延を回避させるわけです。

    転送先の電話番号には「ブラステル 050 free」を用います。(無料)
    ここであれば、低遅延・高音質での通話が可能です。
    (ブラステルを経由していることを全く意識せずに運用できます。)


    以上より、3Gモデム版【つなぐ】は、転送も「カケホーダイ」対象となるドコモとの相性が抜群です。
    もちろん、着信にはほとんど使用しない前提でしたら、ソフトバンクやY!mobileでも構いません。



    【まとめ】

    GP-71xを使った【つなぐ】と、3Gモデムを使った【つなぐ】、それぞれのメリットとデメリットを以下の表にまとめました。

      安定性 音質 遅延 価格 備考
    GP-71x 良 良 良 高い ・通話最初の1秒ぐらいが聞こえない。
    ・シェアの「有効/無効」切替ができる。
    ・収容する携帯キャリアを問わない。
    3Gモデム 未知 良 特殊 安い ・つなぐからの発信は遅延なし、受信時は遅延大。
    ・検証期間が浅いため、安定性がわからない。(現在までは良好)
    ・別途携帯を必要としない。(SIMをそのまま使う)
    ・auとPHSは収容できず。
    BTドングル ? ? ? 安い ・Bluetoothで携帯を直接Asteriskへ収容する。
    ・収容する携帯キャリアを問わない。
    ・ペアリングできる端末がかなり限定される。
    (私の手持ちデバイスではHFPで繋がらないため試験できず。)

    GP-71x限定機能の「シェアの切替」とは、GP-71xの設定画面を利用することで、その回線をシェアするか否かが簡単に切り替えられる機能になります。

    「最初はひとりで使いたいけど、後から複数人でシェアするかも知れない。」(またはその逆)などが、Asteriskのダイヤルプランを変えることなく切り替えられます。(要初期設定)

    なお、この表の中に「BTドングル」というのもがありますが、これは「chan_mobile」というAsteriskのアドオンを使って、携帯電話をAsteriskに直接収容する手法になります。

    しかし、私の技術力不足もありますが、あまりにも相性が酷く使用を断念しました。
    また、Asteriskとペアリングするために、Linuxコマンドを駆使するため、現実的ではないとも判断しました。
    Bluetoothを使う場合は素直にGP-71x使うべきです。



    【あとがき】

    chan_dongleは以前から知っていたのですが、私の知識ではハードルが高すぎて、今まで諦めていました。
    しかし、GP-71xを使った【つなぐ】を他の方に販売することになって、ひしひしと感じていたことがありました。

    「高すぎる・・・」と。

    と言うことで、今回はかなりがんばりました。

    分かってしまえばなんてこと無いのですが、Asteriskの開発者ツールを導入しないと「chan_dongle」のmakeに失敗します。
    うまく導入できない人のほとんどが、これが原因ではないかと思います。

    LinuxとAsteriskが扱える人は、本記事のとおりで【つなぐ】を構築できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

    なお、<【つなぐ】オーダーフォーム>に「3Gモデム版」も追加しました。
    これにより、かなり安価に【つなぐ】を提供できるようになりました。


    【つなぐ】のオーダーは終了いたしました。
    本当はずっと続けていきたかったのですが、私の時間が無くなってしまったことと、かなりの赤字で販売していたことにより、継続が厳しくなってしまいました。申し訳ありません。
  • 2015年1月4日日曜日

    ガラケー(話し放題)と、スマホ(MVNO)を【つなぐ】

    <MVNO(データSIM)で「話し放題」を実現する 【つなぐ】>では、技術的なことや設定がメインでした。
    今回は【つなぐ】とはなにか、またその設置についてを紹介します。




    【「つなぐ」とは何か?】

    【つなぐ】とは造語であって、そのような装置があるわけではありません。
    【つなぐ】とは、話し放題を契約した携帯電話と、IP-PBXとBluetooth-VoIPゲートウェイなどとを【つなぐ】ことによって、データSIM(MVNO含む)から、話し放題を実現するものになります。

    ・・・こんなこと言われても意味がわかりません。

    簡単に言うと、
    『話し放題を契約したガラケーを、スマホから利用できるようにすること』
    を、便宜上【つなぐ】と言っています。

    話し放題はガラケーで1500~2200円で契約できます。
    スマホはMVNOで、500~900円程度で利用できます。

    よって、【つなぐ】を使えば、両者の良いとこ取りをして、2000~3100円で、1台のスマホで通話(話し放題)と通信を行えることになります。
    これで、かさばる2台持ちから開放されます。

    また、【つなぐ】の醍醐味として、ガラケーの話し放題(1回線)を、複数のスマホでシェアできます。
    これにより、通話料を劇的に節約できます。

    さらに、【つなぐ】に登録したスマホ同士の通話は無料になります。
    場所は関係なく、遠方(海外も可)に住む家族・友人も登録できます。



    【「つなぐ」で何ができるのか?】

    前項と被りますが、【つなぐ】でできることを列挙していきます。
    なお、ここに記載されていること以外でも、アイディア次第で色々な運用が可能になります。


    ◆ ガラケーとスマホの2台持から1台運用へ

    家に置いてあるガラケーの発着信をスマホから行えます。
    よって、安価な2台持ちを継続しつつも、持ち歩く端末をスマホ1台のみにできます。


    ◆ 話し放題のシェア

    せっかくの話し放題回線を一人で使うなんてもったいないです。
    これを複数人でシェアすれば、話し放題回線を最大限に活かせることになります。

    例えば、5人家族で考えます。
    家族で話し放題回線を1回線持っておき、あとはそれぞれ900円のMVNOを使います。

    話し放題回線(1500円)+家族5人分のMVNO(900円×5)= 6000円

    これで5人家族全員が話し放題となりつつも、月額維持費は全員で6000円という破格になります。
    もちろん、これにはデータ通信費も含んでいます。


    ◆ 家族・友人間の通話料を無料にする

    これは【つなぐ】の機能というより、IP-PBXの機能になります。
    【つなぐ】に登録したスマホ同士の通話はすべて無料になります。

    これはLINEの無料通話を想像するとわかりやすいです。
    しかし、LINEのように声が遅れて聞こえることはなく、高品質での通話が可能です。


    ◆ 話し放題のシェア+IP電話の併用

    話し放題回線は発信専用とし、自分用の電話番号には、ブラステルの050番号などを取得します。
    このように、発信と着信とを運用上で分離することで、効率的な運用が可能です。


    ◆ 話し放題のシェア+内線番号の併用により、1回線を複数人で使う。

    話し放題1回線を発信だけでなく、着信にも利用します。
    「話し放題回線番号」+「,(P)」+「内線番号」を相手の電話帳に登録して貰うことで実現できます。
    (例えばiPhoneであれば、電話帳に「090-1234-5678,6123」のように登録します。※動作未確認です。)

    なお、直接、話し放題回線番号にかけた場合は、ガイダンスにしたがって内線番号を入力することで、該当するスマホが着信します。


    その他、内線番号とIP電話番号を同一のものにしてみたり、DTMFにより事前にキャリア転送を設定するなど、アイディア次第で色々なことができるようになります。



    【「つなぐ」の構成】

    【つなぐ】は以下の機器により構成されます。
  • 携帯電話
  • GP-71x
  • IP-PBX
  • スマホ(常時持ち歩くもの)

    このうち、「GP-71x」と「IP-PBX」とは固定回線に接続し、スマホには格安MVNOなどを利用することになります。

    なお、【つなぐ】に最適なMVNOとしては、極めて良好な応答速度から、「BIGLOBE」をお勧めします。
    また、安定した回線品質と良好な応答速度から「OCN」もお勧めできます。
  • BIGLOBE LTE・3G
  • OCN モバイル ONE

    もちろん、その他のMVNOでも利用できますが、応答速度(Ping値)の遅いMVNOは避けてください。
    なお、VoIP規制やプライベートIPが付与されるMVNOでは、正常に利用できないかもしれません。

    私の環境で、上記以外に動作確認できているSIMは以下のものです。
  • ドコモ純正SIM  (要STUNサーバ)
  • DTI(プライベートIP)  (要STUNサーバ)



    【準備するもの】

    【つなぐ】を構成するもの“以外”に、準備するものを列挙します。

  • 携帯電話に常時給電するためのケーブル(お使いのケータイに合う充電ケーブル)
  • IP-PBXに給電するためのケーブル(スマホを充電するケーブルと同一のもの)
  • 上記2つを接続するするためのUSB充電器
  • LANケーブル

    IP-PBXには「Raspberry Pi」を使いますので、1A程度出力できるUSB充電器が必要です。
    手持ちの充電器があれば、それで構いません。

    もし持っていなければ充電器とケーブルを用意します。
  • 2ポート USB充電器(アマゾンへのリンク)
    これは非常に安価なうえ、1年間の保証があります。(PLANEX製)

  • MicroUSB ケーブル(楽天へのリンク)
    スマホの充電を行うわけではないので、ケーブルはこの程度のもので構いません。
    送料を入れても100円ショップより安いです(^_^;)

    なお、Raspberry Piも携帯電話も大した消費電力ではないので、充電器が壊れることはそうそうないとは思います。
    しかし、いざ故障すると【つなぐ】が使えなくなります。
    もし故障してもすぐに交換できるように、充電器の予備は1台持っていても良いと思います。

  • LANケーブル(楽天へのリンク)
    100円です。IP-PBXとGP-71xとで2本必要になります。



    【「つなぐ」の設置方法】

    1.既存ルータに「GP-71x」と「IP-PBX」をLANケーブルで接続します。



    もし、ルータに2ポート分の空きがないようでしたら、ハブを介して接続します。
    なお、「GP-71x」「IP-PBX」ともに、高速通信を必要としませんので、安価なハブで問題ありません。



    2.「GP-71x」と「携帯電話」をBluetooth接続します。

    「GP-71x」は常にペアリング待ち受け状態ですので、携帯電話から簡単にペアリングできます。
    実際のペアリング作業は、以下動画の後半をご覧ください。



    【ルータの設定】

    外出時でも【つなぐ】へアクセスできるように、ルータを設定します。
    たとえば、auひかりでは「ポートマッピング」と言う項目から行えます。

    ポート5062(SIP用)と10000~20000(RTP用)とを「IP-PBX」へ向けます。

    これらの設定方法は利用しているルータによって、それぞれ異なります。
    もし、分からなければ、ご使用中のルータをお知らせ頂ければ、お教えできると思います。


    【「つなぐ」の設定とスマホの設定】

    これ以外の細かい設定に関しては、<MVNO(データSIM)で「話し放題」を実現する 【つなぐ】>に記載しています。
    音質なども掲載していますので、よろしければご覧ください。



    【私が提供する「つなぐ」について】

    Linuxが扱えない人向けに、設定済みの【つなぐ】を販売しています。
    本来、やるならば、もっと大々的にやるべきだと思います。

    『話し放題・つなぎ放題でなんと2000円!ご購入はこちら!!』 みたいに(^_^;)

    ですが、【つなぐ】の販売に関しては、未だにいくつか迷い中でして、今は大々的に販売するつもりはありません。
    (考えがまとまったら、ちゃんとWEBサイトを立ち上げようかと思います。)

    今のところ簡易的なメールフォームしかありませんが、ご容赦ください。
    (セキュリティの都合上、外部のシステムを採用しています。)

    【つなぐ】オーダーフォーム

    なお、少なからずマージンは頂くので、接続できるようになるまでサポートします。


    【つなぐ】のオーダーは終了いたしました。
    本当はずっと続けていきたかったのですが、私の時間が無くなってしまったことと、実はかなりの赤字で販売していたことにより、継続が厳しくなってしまいました。申し訳ありません。


    【つなぐ】システムには以下のものを用います。
  • ハード:Raspberry Pi(model B+)+GP-71x
  • OS:Raspbian(Debian)
  • IP-PBX:Asterisk


    購入者には、最初にその回線を1人で使うか、複数人でシェアするかを決めてもらいます。

    初期設定として内線番号をいくつか用意しています。(増減可)
    → 6000番台 : 「6001」、「6101」~「6120」 (21個)
    → 7000番台 : 「7001」、「7101」~「7120」 (21個)

    内線番号とはスマホ1台1台に割り振る固有番号のようなものです。
    この番号に発信することにより、該当するスマホが着信します。(内線通話)

    回線をシェアするか否かで、この内線番号の発着信時の挙動が変わってきます。


    ◆ 1人(2人)で使う場合

    外線発信可能な内線を「6001」及び「7001」のみに限定します。
    「6001」はGP-712に接続した1台目の携帯からの発信となります。同様に「7001」は2台目の携帯からの発信となります。

    1台目の携帯への着信は「6001」が鳴動し、同様に2台目は「7001」が鳴動します。

    「6101」~「6120」及び「7101~7120」はすべて、普通の内線番号となります。
    内線番号間での通話はもちろん無料ですが、外線発信はできません。


    ◆ 回線をシェアする場合

    6000番台の内線番号から発信すると、GP-712に接続した1台目の携帯からの発信となります。
    同様に、7000番台は2台目の携帯からの発信となります。

    動作はどのようにでもカスタマイズ可能ですが、一例として以下のような動作があります。

  • 外線発信はすべての番号から可能。
  • 外線着信時は2パターンから選ぶ。
      → 決められた内線番号を鳴動させる。
      → どの端末も鳴動せず。
  • どの端末も鳴動させない場合は、その後の動作を次の2パターンから選ぶ。
      → 相手に呼出音「プルルルル・・・」を鳴らし続ける。
      → Asteriskの自動応答により「呼び出したい番号を入力してください」のガイダンスを流す。
  • ガイダンスの後に内線番号を入力することで、該当端末が着信する。
  • 最初から該当端末を着信させる場合は、以下を相手の電話帳に登録しておく。
     例) 話し放題回線番号:09012345678  内線番号:6110
     「09012345678,6110」または「09012345678P6110」
  • 間違った内線番号入力時には「内線番号が間違っています。もう一度入力してください。」のガイダンス。
  • 内線番号入力待ち状態は30秒(タイムアップで切断)。
  • 内線番号同士はすべて無料通話可能。


    ◆ 1回線を1人で使い、もう1回線をシェアする(GP-712限定機能)

    「6000番(携帯1台目)は自分で使って、7000番(携帯2台目)は回線をシェアしたい。」
    と言った設定も可能です。

    このように設定すると、6000番台の内線番号は「6001」のみ外線発信が可能となります。
    7000番代の内線番号は「7001」と「7101」~「7120」から外線発信が可能になります。
    内線通話は「6001」と「6101」~「6120」及び「7001」と「7101」~「7120」においてすべて無料です。

    このように、6000番台の動作は「1人(2人)で使う場合」と同じになり、7000番台の動作は「回線をシェアする場合」と同じ動作になります。




    【あとがき】

    ものを販売すると言うことは難しいです。
    4万円とか掛かるものを販売するわけなので、その責任の重さを感じます。
    また、ただ転売すれば良いわけではなく、個人個人で異なるシステムを構築します。

    オーダーメイド的にシステムを構築しますので、1台の制作にかかる時間は10時間程度だと思います。
    慣れればもっと時間は短縮できるのでしょうが、現在はそのぐらいです。

    もういっそのこと、マージンは0でもいいかなとも思ったのですが、色々悩んだ末、この金額に落ち着きました。
    お金とってごめんなさい。(>_<)


    おわりに。

    自分が作ったものを販売するということは、すごい面白いです。

    すでに、購入してくれた方が1人いたのですが、その人に沿ったシステムを構築するのが楽しすぎでした♪
    (まだ1台しか売れていませんが)新たな自己満を発見できました。
  • 2014年12月10日水曜日

    MVNO(データSIM)で「話し放題」を実現する 【つなぐ】

    普通にスマホを使っていると、以下のような2台持ち構成が一番安くなります。(カケホが必要な場合)

    1台目:話し放題プランのみ
    2台目:データ通信のみ(MVNO含む)

    しかし、この構成は、常に2台の端末を持ち歩く必要があります。
    これが面倒な人も多いのではないでしょうか。




    そこで、2台持ちするケータイを1台に合体させます。(セロテープとかで貼り合わせるわけではありません!)
    これで、「MVNO」+「話し放題」を1台のスマホで実現できます。

    また、これを利用すれば、DualSIMに対応したスマホを使う必要もなく、1台のみで複数キャリアの同時利用も可能になります。


    今回は、簡単に説明できる内容ではなく、かなりの長編になってしまいました。
    読んでいて疲れてきたら、一気に読まずにあとでゆっくり読んで頂ければと思います。

    なお、これは誰にでも簡単に導入できるシステムではありません。
    ですが、誰もに使ってもらいたいと思えるぐらい、素晴らしいシステムでもあります。

    このジレンマを解消するために、どうするかを検討中です・・・。

    <追記>システム提供フォームを作成しました。(記事最下部)



    【 「話し放題+パケット定額」サービス 】

    ドコモ、au、ソフトバンクで「カケホーダイ」などの話し放題サービスが開始されました。
    しかし、キャリアの「話し放題+パケット定額」プランは高すぎます。 一例として、ドコモの同プランの料金は6,500~8,000円(税抜)です。

    これは一部のユーザを除けば、体良く料金が値上げされただけに過ぎません。



    【 ケータイの2台持ち 】

    そこで、ケータイの2台持ちが推奨されはじめました。
    1台を「話し放題」プランのみとし、もう1台をMVNOで「データ通信」のみとします。
    そうすることで、「話し放題」+「データ通信」が格安で運用できます。

    1台目:話し放題(1,500~2,200円)
    2台目:MVNO(900円程度)


    これだけでも十分に安くなり、満足できるのですが、常にケータイを2台持ち歩く必要があります。
    これでは、数少ないズボンのポケットを2つも消費してしまいます!(私は手ぶら派なので、これは結構重要です。)



    【 2台のケータイを合体させる・・・「つなぐ」 】

    「ケータイの2台持ちで安くなることはわかる。だけど2台持ち歩くのはイヤだ!」
    「1台だけ持ち歩くためにはどうすれば良いか?」
    「片方にIP電話を入れて転送させる?いや、それでは同じ番号での発信が出来ない・・・。」

    ・・・さすがに、この問題を運用で何とかするのは無理な話です。
    と言うことで、2台のケータイを合体させて1台にしてしまいます。

    これは、決してテープなどでくっつけるわけではなく、ケータイとケータイをネットワーク上で繋げます。
    このように、2台のケータイを【つなぐ】ことによって、「話し放題」+「格安MVNO」が1台のスマホで実現できます。


    2台のケータイを【つなぐ】ためにはいくつかの方法があります。

    1.GP-712、GP-710、GP-708を使う
    2.W-SIM機を使う
    3.Asteriskサーバで3Gモデムを制御する
    4.AsteriskサーバとBT接続する

    数十万円かければ「3G VoIP Gateway」と言う選択肢もあるのですが、非現実的なのでここでは触れません。
    また、2~4についても、機材の入手性や難易度の観点から除外します。

    今回は、比較的容易に導入できる1について説明したいと思います。



    【 GP-712、GP-710、GP-708を使う 】

    「GP-712」、「GP-710」、「GP-708」はGEMPRO社の「Bluetooth ⇔ VoIP ゲートウェイ」です。
    VoIPとは「Voice over Internet Protocol」のことです。
    略さずに記載すると、「インターネットを通じて音声を伝送するプロトコル」であることがわかります。

    なお、Bluetoothはわかります。
    イヤホンやヘッドセットに採用されている、無線規格です。

    「Bluetooth ⇔ VoIP ゲートウェイ」とは、ケータイのBluetoothによる通話を、インターネット上の別の機器で利用できるようにする役割を持ちます。
    つまり、ケータイ(A)の通話を、別のケータイ(B)で行えるようになります。

    これを実情に沿った形に言い変えると、
    「家に置きっぱなしにしたケータイの通話及び発着信を、持ち歩いているスマホで行えます。」

    便宜上、今後はこれを【つなぐ】と呼びます。

    なお、GP-710、GP-712、GP-708の違いは以下のとおりです。

    GP-710 : 1台のケータイを収容可能。(【つなぐ】の利用には、別途IP-PBXが必要。)
    GP-712 : 2台のケータイを同時に収容可能。(【つなぐ】の利用には、別途IP-PBXが必要。)
    GP-708 : 8台のケータイを同時に収容可能。さらに、IP-PBXの機能を併せ持つ。(単体で【つなぐ】利用可。)



    【 「つなぐ」の準備をする 】

    【つなぐ】に必要な機材はGP-710、GP-712、GP-708のいずれかとIP-PBXです。
    なお、GP-708の場合は単体でIP-PBX機能を持っていますので、別途IP-PBXは必要ありません。

    自分ひとりなら「GP-710」で十分です。
    今後、二人ぐらいは使うかもしれないと思ったら、「GP-712」を選んでおけば間違いありません。
    「GP-708」はIP-PBXの構築が不要ですが、その分かなり高価です。

    なお、「GP-708」を使った場合は簡単に設定できますので、今回の説明からは除外します。
    これからは「GP-712」を例として説明していきます。

    <必要な環境>
  • 固定回線(光回線が望ましい)
  • 固定IPアドレス、もしくはDynamicDNS(※)

    <必要な機材>
  • GP-712
  • Linuxが稼働するPC(IP-PBX用)
  • スマホ
  • ケータイ(Bluetoothが使えるもの)

    ※ DynamicDNSを利用する場合は、DiCEなどを用いてリアルタイムにDNSを更新させます。


    ◆ 話し放題プランを契約したケータイを用意する。

    Y!mobileのPHSが最も安価(1500円)で、高音質になります。
    他のキャリアは横並びで2200円です。

    どこのケータイにするかは、現在使っているキャリアや今後を考えて決定します。


    ◆ GP-712を購入する。

    これは日本では発売されておりませんので、海外から購入します。
    私は「eBay」から購入しました。これが今回の中で一番高価です。(約3万円)
    なお、「GP-712」と「GP-712A」とは別物ですのでご注意ください。


    ◆ IP-PBX(Asteriskなど)を用意する。

    私は「CuBox-i2」を使っているのですが、あえてこれを選ぶ必要はないと思います。
    6~7000円程度で買える「Raspberry Pi」がお勧めです。
    これならばIP-PBXの構築も簡単に行えます。

    なお、「Raspberry Pi」はOSをインストールするために、別途MicroSDカードが必要になります。
    本来8GBもあれば十分なのですが、セル寿命の観点から32GBを選びます。

    「東芝 microSDHC 32GB」
    (これは、私がCuBox-i2で使っているものです。安価な上に高速で、文句なしです。)



    【 「つなぐ」の設定をする 】

    【つなぐ】の設定は次の3部構成から成ります。
    1. GP-712の設定
    2. IP-PBX(Asterisk)の設定
    3. スマホの設定


    1.GP-712の設定

    ◆ 接続編

    これは動画で説明します。
    本来、説明するまでも無いのですが、「GP-712」がどんな代物なのかわからない人も多いと思いますので、ハードウェアの紹介も兼ねます。

    アンテナの接続からBluetoothペアリングまでを紹介します。
    なお、動画中はわかりやすくするためにBluetoothペアリング時にスマホを使用していますが、これはガラケーでも何でも構いません。



    ◆ 設定編

    1つ1つ画面キャプチャで説明すると長くなるため、これも動画で紹介します。



    2.IP-PBX(Asterisk)の設定

    【つなぐ】に必要なAsteriskのコンフィグファイルの記載例です。
    「GP-712」の発着信の考え方が難しく、幾度と無くこれで挫折しそうになりました。

    簡単に説明すると、外部と接続されるのは内線番号「6001」です。
    発信は、VoIP接続された「6001」から、Bluetooth接続先の「6002」に受け渡します。
    受信は、Bluetooth接続された「6002」から、VoIP接続先「6001」に受け渡します。


    以下、「sip.conf」と「extensions.conf」の設定例です。
    わからなければ、必要な部分だけ変更してそのままコピペしてください。(注記は削除してください。)

    「sip.conf」
    [general]
    context=default
    bindaddr=0.0.0.0
    bindport=5062 ← 基本は5060だが、auひかりとセキュリティ上の都合から5062に変更した。
    language=ja
    allowguest=no
    externip=123.456.789.012 ← auひかりなど固定IPの場合に入力。
    externhost=sip.test.jp ← 独自ドメインやDynamicDNSのドメインを入力。
    localnet=192.168.0.0/255.255.255.0

    disallow=all
    allow=ulaw
    allow=alaw
    allow=gsm
    allow=g729
    allow=speex
    allow=opus

    [6001]
    type=friend
    defaultuser=6001
    secret=Kanari_Nagai_Pasu_wo_Ireru ← このパスワードは外部にさらされるため、強固なパスとする。
    canreinvite=yes
    host=dynamic
    context=6001

    [6002]
    type=friend
    defaultuser=6002
    secret=6002
    canreinvite=yes
    host=dynamic
    context=6002

    「extensions.conf」
    [default]

    [6001]
    ; security(kokusai_denwa_no_kinshi)
    exten => _00.,1,Answer()
    exten => _00.,n,Wait(1)
    exten => _00.,n,Hangup()

    exten => _010.,1,Answer()
    exten => _010.,n,Wait(1)
    exten => _010.,n,Hangup()

    ; tuujou
    exten => _0.,1,Set(CALLERID(num)=6001)
    exten => _0.,n,Set(CALLERID(name)=6001)
    exten => _0.,n,Dial(SIP/${EXTEN}@6002,120,T)
    exten => _0.,n,Hangup()

    ; kinkyuu_tuuhou
    exten => _1XX,1,Set(CALLERID(num)=6001)
    exten => _1XX,n,Set(CALLERID(name)=6001)
    exten => _1XX,n,Dial(SIP/${EXTEN}@6002,120,T)
    exten => _1XX,n,Hangup()


    [6002]
    exten => _X.,1,Dial(SIP/6001)
    exten => _X.,n,Hangup()


    3.スマホの設定

    スマホ側での通話は、SIPクライアントを使います。

    通常(3G/LTE)は「CSipSimple」を使います。
    家の中(Wi-Fi)は「Acrobits Softphone」を使います。

    2つのアプリを使い分ける理由はNATを越えるためです。
    今回、GP-712の仕様から、3G/LTE通信時はSTUNサーバが必須となります。
    しかし、ローカル側(Wi-Fi)ではSTUNサーバを経由してしまうと、音声パケットが、LAN側のIP-PBXに到達しません。

    以上の理由により、3G/LTE通信時はSTUNを経由させた「CSipSimple」を使い、Wi-Fi通信時は直通で「Acrobits Softphone」を使います。

    ただし、両アプリが常時通信しているとバッテリー消費が大きくなるため、設定によりこれを回避します。
    もちろん、アプリの切替は自動で行わせます。


    <CSipSimpleの設定>

    SIPアカウントは通常どおり設定します。
    ID:6001
    SIPサーバ:sip.test.jp:5062 ← 固定IPやドメインを入力
    Pass:Kanari_Nagai_Pasu_wo_Ireru


    ※ 以降、「☑」に機種依存文字を使用しているため、見えない環境もあるかもしれません。
    これは、□にレ点の入った「チェック済み」マークを表しています。

    [設定 → ネットワーク]
    ◆トランスポート
     → コネクションキープアライブ
    モバイルUDPキープアライブ:300~3600で環境に応じて数値を入力する。
    これ以外はすべて0(ゼロ)を入力
    (モバイルUDPも0で問題ないかも?未検証。)
    ◆NAT通過
    ☑ ICEを有効
    ☑ Aggressive ICE
    ☑ STUNを有効
      STUNサーバ:stun.l.google.com:19302
    ◆着信通話用
    ☑ 3Gを使用(及びLTE)
      (これ以外のチェックを外す)

    [設定 → メディア]
    ◆オーディオ品質
     エコーや音声検出のチェックは外す
    ◆帯域別のコーデック優先リスト
     チェックを外す
    ◆コーデック
    ☑ speex 8kHz
    ☑ PCMU 8kHz
      (これら以外は外す。)
    ◆ボリューム
     マイク音量:最大


    この設定でCSipSimpleが起動していても、3G接続時以外は通信しません。


    <Acrobits Softphoneの設定>

    SIPアカウントは通常どおり設定します。
    ID:6001
    SIPサーバ:192.168.0.10:5062 ← AsteriskサーバのLAN側のIPを設定する
    Pass:Kanari_Nagai_Pasu_wo_Ireru

    ◆着信
     → 起動を維持し常時着信
    ◆環境設定
     → サウンド
     エコーキャンセル、ノイズ低減のチェックを外す
    ◆WiFi設定
     → Wi-Fiのみ
    ☑ Wi-Fi接続を維持する
    ◆コントロール
     → 電話帳 → Handle outgoing native calls → Ask
     (これで電話帳から発信する際にAcrobitsを選べるようになります。)


    この設定でAcrobits Softphoneが起動していても、Wi-Fi接続時以外は通信しません。


    このように、3G/LTE時は「CSipSimple」を使い、Wi-Fi接続時は「Acrobits Softphone」を使うことを明示的に指定し、【つなぐ】のNAT越えを実現します。

    以上で設定は完了です。



    【 「つなぐ」の発着信テスト 】

    3G/LTE時及びWi-Fi時の発着信をテストします。
    スマホのSIPクライアントから発信すると、GP-712とBluetooth接続しているケータイから発信されます。
    また、ケータイへの着信はGP-712を経由して、スマホが鳴動します。



    【 「つなぐ」の音質検証 】

    【つなぐ】の音質と遅延時間を検証します。
    音質については自分がどう聞こえるかより、自分の声が相手にどのように聞こえているかが重要なため、それを掲載します。

    [使用した端末]
  • WX12K(GP-712とBT接続済)
  • L-01F(つなぐ利用機)
  • SH-07D(遅延計測用)

    [回線種別]
  • Wi-Fi(光回線)
  • LTE(ドコモ)

    [録音環境]
  • 「FUSION IP-Phone SMART」の留守電(128kbps RIFF-WAVE)

    [遅延測定条件]
  • 「L-01Fから音声を発信してから、SH-07Dがそれを受信する」までのタイムラグの測定

    [音声の元データ]


    [検証結果]
    回線種別
    (アプリ)
    コーデック 音質 遅延時間
    Wi-Fi
    (Acrobits Softphone)
    G.711μ

    324ms
    LTE
    (CSipSimple)
    Speex(8kHz)

    387ms


    [検討・考察]

    音声データを聴くと、両アプリの特徴が色濃く出ており、つい聴き比べたくなってしまいます。
    しかし、これら2つの音声データは、条件が全く異なるため、聴き比べには何の意味もありません。
    注目すべくは遅延時間の短さです。

    これだけ低遅延ならば、全く違和感なく会話ができます。
    「違和感なく」と言う表現が、そもそも間違っているぐらいに、これが「普通」です。

    なお、音質についても十分満足できます。
    ドコモ同士の通話品質には敵わないと思いますが、他キャリア程度の品質は保っています。
    特にLTEに関しては、低帯域用コーデック「Speex」で、ここまでの音質であれば文句のつけようがありません。



    【 まとめ 】

    【つなぐ】システム構築にはそれなりに知識を必要とします。

    しかし、私と全く同じシステムで良ければ、本ブログ中にやり方はすべて記載しています。
    参考にして頂ければ、難しいながらもシステム構築まで辿り着けるはずです。

    以下は、わが家の【つなぐ】を使った月額維持費です。

    私:1709円(L-01F)
      <内訳:1500円(Y!mobile・スーパーだれとでも定額)+209円(ドコモ・Xiデータ(7Gまで))>
    妻:2805円(SC-01F)
      <内訳:1500円(Y!mobile・スーパーだれとでも定額)+1305円(BIGLOBE・ライトS(5Gまで))>

    これだけ安価で便利な【つなぐ】ですが、最初に言ったとおり、システム構築は一筋縄では行きません。
    まず、購入のために最低限の英語は必要になります。また、ちょっとしたネットワークの知識も必要です。

    ただし、一度構築してしまえば、MVNOでの話し放題が、スマホ1台だけで実現できます。
    たとえ難しくても、英語が苦手でも、それでも頑張って【つなぐ】を構築する価値は十分にあります。



    【 あとがき 】

    今回はかなり難しかったです。
    GP-712の動きを理解すべく検索しても情報が全然出て来ないのです。
    これが理解できないと、Asteriskも設定できません。

    トライアンドエラーで、徐々に動きがわかってきて、6001⇔6002の発着信の受け渡しに気付いた時には感動モノでした。
    また、NAT越えに四苦八苦し、2つのSIPクライアントの同時使用に行き着いたときは、自分で自分を褒めたくなりましたよ。(〃∇〃)


    わが家は12月からGP-712での【つなぐ】を本格運用し始めました。
    今のところ目立った不具合もなく、順調に稼働中です。
    今後、何か不具合があれば、ここに追記していきたいと思います。



    【 つなぐの提供について 】

    【つなぐ】がどうしても欲しい。
    だけど、英語もネットワークもわからない・・・。
    でも、どうしても使いたい!

    もし、そんな方がいるようであれば、必要機材をすべて揃えて、さらにIP-PBXの設定も済ませた上で、提供できる方法を考えます。
    しかし、かなり手間がかかるので、多少はマージンを頂くことになるとは思います。
    ・・・そもそも、「そんな方がいれば」の話ですが。

    <追記>
    【つなぐ】提供フォーム作成しました。
    ブログ上では情報送信時の暗号化に問題ありなので、外部システム(ネットオウルのもの)を使いました。

    【つなぐ】が欲しい方はこちらからご連絡ください。

    なお、少なからずマージンは頂くので、接続できるようになるまでサポートします。


    <2015.1.4 更新>
    【つなぐ】の設置編として<ガラケー(話し放題)と、スマホ(MVNO)を【つなぐ】>アップしました。
    【つなぐ】で一体何ができるのかを、本記事よりは少しわかりやすく書いたつもりです。


    <2014.12.15 更新>
  • 設定ファイルの整合性が取れていなかったため「extensions.conf」を修正しました。
  • 【つなぐ】提供フォーム作成しました。

    <2014.12.22 更新>
  • 設定ファイルに「抜け」があったため「extensions.conf」を修正しました。
  • 2014年9月29日月曜日

    MVNO各社の「音声通話プラン」比較・検討(プラスα)

    Y!mobile(PHS)のMNPが10月から開始されます。
    転出:95%、転入:5%ぐらいの割合になるでしょうか。

    そんな5%の一人になろうとしている私ですが、本当にY!mobileへ移っても後悔しないのかを、最終確認したいと思います。

    なお、10月より「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のデータ量が2倍に拡充されます。
    これに他社も順次追従して来るでしょうが、現時点での比較を行いたいと思います。




    音声通話可能な各社のサービスを、同一条件で比較できるように一覧表を作成してみました。
    これを見ていると、キャリアと契約することが馬鹿らしく思えてきます・・・。



    【 キャリアより充実してきたMVNOに期待 】

    ドコモがキャリアの先陣を切って、話し放題プランを発表し、提供を開始しました。
    この「カケホーダイ」を発表したときは、本当に素晴らしく思い、ドコモを少し見直したものです。

    これにより、他社も追従せざるを得なくなり、ユーザはどのキャリアでも話し放題を選択できるようになりました。
    通話をたくさんする人にとっては、まさに夢のような話です。

    しかし、カケホーダイのインパクトも大きかったのですが、その後の経過も衝撃的です・・・。

    6月:カケホーダイ提供開始!(2700円)
    8月:旧プラン(743円)の廃止・・・(え?)
    8月:パケホーダイの容量削減・・・(えぇ?)(5700円:7GB → 5000円:5GBへ)
    9月:旧プランでの月々サポートの廃止・・・(ぬぅ?)(これで旧プランでは実質、機種変が不可能に)

    6月のカケホーダイ開始から、わずか3ヶ月でここまでやらなくても良かったと思います。
    私のようにカケホーダイ分も通話をしない人にとっては、とんでもない値上げです。

    そこで本格的に「ドコモ離れ」を考えました。

    第一候補としては「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」などの、音声プラン付きMVNOです。
    次点は「Y!mobile」です。Y!mobileと言っても、興味があるのは旧「Willcom」のPHSです。

    Y!mobileは「1500円」の話し放題「スーパーだれとでも定額」を提供しています。(ケータイプラン)
    私の通話料金は(G-Callで)1500円~2000円程度のため、現在からの置き換えには調度良いのです。

    そこで、音声付きMVNOだけでなく、Y!mobileも候補として考えます。



    【 音声プラン付きMVNOの比較 】

    話し放題以外の通話にはすべてG-Callなどの第三者課金サービスを用いることを前提に考えます。
    よって、各社の通話料はここでは比較しません。



    音声プラン付きMVNO一覧表

    キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド データ通信量ツウシンリョウの上限ジョウゲン/月ツキ
    1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
    ドコモ 制限時セイゲンジ128kbps     6500円エン     8000円エン   9700円エン(8GB)
    12500円(10GB)
    15500円(15GB)
    19000円(20GB)
    25500円(30GB)
    au 制限時セイゲンジ128kbps     6500円エン 7200円エン   8000円エン   9700円エン(8GB)
    11000円エン(10GB)
    12800円エン(13GB)
    ソフトバンク 制限時セイゲンジ128kbps
    (※注チュウ1)
        6500円エン     8000円エン   12500円(10GB)
    15500円エン(15GB)
    19000円エン(20GB)
    25500円エン(30GB)
    Y!mobile(3G) 制限時セイゲンジ128kbps
    (※注1)
    2980円エン     3980円エン     5980円エン Y!mobile備考ビコウ
    (10分間×300回
    の話し放題)
    3980円エン
    (2年後ネンゴ)
    4980円エン
    (2年後ネンゴ)
    6980円エン
    (2年後ネンゴ)
    Y!mobile(PHS) 200kbps程度テイド
    (PHS通信ツウシン)
    2315円
    2881円
    1500円(キャンペーン適用、3年後ネンゴは2881円エン)
    話ハナし放題ホウダイ
    IIJmio
    みおふぉん
    制限時200kbps
    (※注2)
        1600円エン   2220円エン   3260円エン
    (シェア可)
    IIJmio備考ビコウ
    BIC SIMで
    Wi2利用可リヨウカ
    BIGLOBE
    音声オンセイ通話ツウワSIM
    制限時セイゲンジ200kbps 1600円エン   2405円エン 3738円エン     4690円エン BIGLOBE備考ビコウ
    Wi2利用可リヨウカ
    1800円
    U-mobile
    通話プラス
    制限時128kbps
    (※注3)
    1580円エン     1980円エン   3380円エン 4580円エン  
    b-mobile
    スマホ電話SIM
    フリーData
    制限時200kbps 1900円エン   2510円エン 3120円エン     3980円  
    So-net モバイル
    LTE +Talk S2(L)
    制限時300kbps
    (※注3)
      1890円エン           4180円エン
    (無制限ムセイゲン)
    hi-ho LTE
    typeD
    制限時200kbps
    (※注2)
        1633円エン       2838円エン
    (シェア可)
    hi-ho備考ビコウ
    7GBプランの3日ニチ規制キセイの詳細不明ショウサイフメイ
    2109円エン
    (シェア可)
    mineo
    デュアルタイプ
    制限時200kbps 1590円エン   2190円エン 2940円エン       mineo備考ビコウ
    au回線カイセンのMVNO
    キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド 1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
    (120MB/3日ニチ制限セイゲン) (1GB/3日制限セイゲン) (3日ニチ制限セイゲンなし)
    (360MB/3日制限セイゲン) (2GB/3日制限セイゲン)
    ※注1:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度となる。
    ※注2:データ通信量が上限に達していなければ、3日規制キセイを受けない。(上限ジョウゲンに達タッした場合バアイは制限セイゲン速度ソクド以下イカの激ゲキ遅チとなる。)
    ※注3:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度以下の激遅となる。



    【 検討・考察 】

    このように一覧表にして並べてみるとわかりますが、3大キャリアが異常なまでに高いことがわかります。
    縦の列で比較すればサービス内容はほぼ同等です。

    また、ソフトバンクはキャリアにも関わらず、3日規制があります。
    よって、ソフトバンクよりもMVNOのほうが、充実したサービスが受けられることがわかります。

    あとはそれぞれMVNOの特徴が出ています。
    各サービス毎に検討してみたいと思います。


    ◆ ドコモ

    言うまでもないキャリアの大御所です。
    サービス提供エリアは3大キャリア中最も広域で、通話品質も最高を誇ります。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     →   公式オンラインショップ


    ◆ au

    3大キャリアの1つです。
    固定回線とのセット割「auスマートバリュー」を用いれば、キャリアの中では最も安価になります。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     →   公式オンラインショップ


    ◆ ソフトバンク

    3大キャリアの1つです。
    かつては、数々の魅力的なサービスを提供してきましたが、今となっては特筆するところはありません。
    しかし、発売される機種には魅力的なものが多く、端末重視の人にはおすすめです。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     → 公式オンラインショップ


    ◆ Y!mobile(3G)

    「イー・モバイル」と「ウィルコム」が合併して生まれた新生キャリアです。
    ソフトバンクを親会社とするため、マーケティングは似ていますが、サービス内容はなかなかのものです。
    シンプルな価格設定に好感が持てます。

    最初から「10分間×300回」の準話し放題プラン「だれとでも定額」が適用となっています。
    これに魅力を感じる人には非常にお勧めです。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     → 公式オンラインショップ


    ◆ Y!mobile(PHS)

    ここのメリットは1つ、「スーパーだれとでも定額」です。
    それ以外はデメリットしかありません。
    提供エリアも狭く、魅力的な機種もありません。

    なお、PHSのため、通話品質は全キャリア中、最も高音質です。
    キャンペーンと合わせることにより、3年間は「1500円」のみで、通話・データ通信ともに無制限です。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     → 公式オンラインショップ


    ◆ IIJmio みおふぉん

    MVNOの先駆者と言えます。
    ダントツのサービス内容です。

    普通に考えたら、これ以外を選択する必要がありません。
    料金・サービス内容ともに文句なしです。
    SIMカードをシェアする必要がない場合は、ここを選べば間違いありません。

     →   詳細を確認(公式サイト)
     →   SIMカード(BIC SIM)価格(Amazonへのリンク)


    ◆ BIGLOBE 音声通話SIM

    「みおふぉん」と比べると見劣りします。
    ここのメリットは「PING値の速さ」と「2chの規制を受けない」ことです。

    MVNOと併用してIP電話を利用したい人はここを選んでください。
    また、2chへの書き込みを必要としている人も、ここを選べば間違いないという、ちょっとマニアックな仕様です。

    なお、IP電話に最適な理由は、3日制限を受けても「200kbps」での安定した通信が可能なためです。

     → 詳細を確認(公式サイト)   [購入は公式サイトのみ]


    ◆ U-mobile 通話プラス

    価格は全MVNO中で最安値です。
    回線の品質自体は悪くないのですが、3日規制が厳しく、規制後はWEBサイトの閲覧もできないほどです。
    また、回線は逼迫しており、昼間の時間帯(12時~13時)には通信速度がかなり低下します。

    正直言いまして、お勧めできるようなMVNOではありません。
    「最安値」という言葉の響きに、魅力を感じる人用のMVNOです。

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    ◆ b-mobile スマホ電話SIM フリーData

    MVNOとしては老舗の日本通信です。
    昔は回線が逼迫し、パンク状態になったこともありましたが、今はかなり改善されています。

    イオンなどの店頭で端末とセット販売されていることが多く、魅力を感じる端末に出会えれば契約しても良いと思います。

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    ◆ So-net モバイル LTE +Talk S2(L)

    全キャリア・MVNOの中で唯一の無制限プランを持っています。
    しかし、3日規制があるために、いくら仕様上は無制限であっても、それを活かすことはできません。

    ここのメリットは1つ。応答速度です。
    よほどユーザがいないのか、応答速度は爆速です。

    そのため、IP電話向けとしては最高のMVNOでもあります。
    ですが、3日規制を受けるとIP電話すらままならない、というジレンマです。
    結局のところ、データ通信はWEBサイトの閲覧やメール、LINE程度しか行わない、というユーザ限定でおすすめできます。

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    ◆ hi-ho LTE typeD

    ここのメリットは通話プランにも関わらず「2109円」でSIMカードのシェアができるところです。
    (2109円は通話可能SIMが1枚の価格。2枚で2809円、3枚で3509円。)

    数あるMVNOの中でも、この価格はダントツの最安値です。
    また、回線はIIJmioと同じものを使用しているため、安定性に関してもトップクラスです。

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    ◆ mineo デュアルタイプ

    ケイ・オプティコム(KDDI系)が運営する「mineo」です。
    ここのおかげで、auのスマホでMVNOの利用が可能になりました。
    現在、auを使っているユーザはここしかありません。

    選択肢が1つしか無いため、サービスの品質を心配してしまいます。しかし、そんな心配はいりません。
    現在、mineoが、全MVNO中で最も高品質と言えます。

    回線速度・応答速度ともに最高クラスであり、IP電話も含め、いかなる分野もこなせます。
    auに不満をもつ人は、即時ここにMNPして良いぐらいのMVNOです。

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    【 まとめ 】

    いつもは、決定打に欠けて悩むことが多いのですが、今回は逆です。
    どこも魅力的で、目移りしてしまいます。
    それ程に、MVNO各社のサービスは魅力的です。

    Y!mobileへMNPしようとしている自分を後押しするつもりで、一覧表にまとめてみたのですが、より悩む結果となりました。
    しかし、一覧にしたことで、次のことがわかりました。

    ここを選んでおけば間違いない →   「IIJmio みおふぉん」
    IP電話も併用したい → 「BIGLOBE 音声通話SIM」
    SIMカードをシェアしたい →   「hi-ho LTE typeD」
    チャレンジ精神が旺盛な人・・・?   →   「Y!mobile(PHS)」


    私は・・・、チャレンジ精神は旺盛ですが、SIMカードもシェアしたいし、IP電話も併用したいです。
    ということで、「BIGLOBE」と「hi-ho」と「Y!mobile」の合併を待ちます。(嘘です)

    どこを選んでも、3大キャリアを使い続けるより、満足できることは確実です。
    時期が来たら、上記4社のいずれかに早々にMNPしたいと思います。

    2014年5月27日火曜日

    「OCN モバイル ONE」と「050plus」の組み合わせ

    「OCN モバイル ONE」と「050plus」との組み合わせで、月額使用料が安くなるサービスが開始されました。
    MVNOトップクラスのサービスを提供している「OCN」と、IP電話で老舗の「050plus」の組み合わせです。

    もし、IP電話サービスやMVNOを選ぶ上で、「決め手となる何か」を求めていた人には朗報ではないでしょうか。




    「OCN モバイル ONE」と「050plus」の両サービスとも「NTTコミュニケーションズ」が提供しています。
    そこで、これらを組み合わせることによって「050plus」の音質(遅延時間)に影響があるのではないかと考え、その検証を行いました。



    【050plusの紹介】

    「050plus」は非常に優秀なIP電話サービスです。
    しかし、せっかく優秀なサービスであっても、相手側に流れるガイダンス「050 plusにおつなぎします」のせいで、すべてを台無しにしていました。

    このガイダンスだけが「050plus」唯一の欠点でした。
    ガイダンスさえなければ・・・

    ということで、2014年3月27日から「050plus」の接続時のガイダンスが廃止されました。
    これにより、「050plus」は文句の付けようがないサービスとなりました。

    専用アプリは優秀、使用コーデックは「G729a」で、モバイル環境に最適化されています。



    【OCN モバイル ONEの紹介】

    「OCN モバイル ONE」というサービスは「NTTコミュニケーションズ」が提供するMVNOサービスです。
    月額900円で利用でき、ドコモなどのキャリアとの契約は不要です。

    Youtubeなどで頻繁に動画を見るような用途でなければ、「OCN モバイル ONE」で必要十分です。
    WEBブラウジングやSNS、IP電話などの利用ではキャリア回線と遜色ない速度がでます。



    【050plusとOCNの組み合わせ】

    「OCN モバイル ONE」でキャリア回線と遜色ない速度が出ると言いましたが、IP電話だけに的を絞った場合、もしかしたらキャリアより快適になるのではないかと考えました。

    これはネットワーク経路の問題です。
    通常、IP電話を利用するためには、キャリアのISPを介してから目的のSIPサーバに接続します。

    しかし「050plus」と「OCN」は両方とも「NTTコミュニケーションズ」のサービスです。
    つまり、「OCN モバイル ONE」で「050plus」を使うことによって、ネットワーク経路は最短ルートで接続されるはずです。

    このように、ネットワーク上のロスがなくなることによって、IP電話の音質(遅延)は必ず良くなります。



    【検証条件】

    [使用した端末]
  • SH-07D

    [回線種別]
  • OCN モバイル ONE
  • BIGLOBE LTE・3G
  • spモード
  • 光回線

    ※
    OCNとBIGLOBEはL-03Eで接続
    spモードはL-01Fで接続
    光回線はauひかりを使用

    [録音環境]
  • 「FUSION IP-Phone SMART」の留守電(128kbps RIFF-WAVE)

    [遅延測定環境]
  • 「050plusで音声データを発信してから、携帯電話でそれを受信する」までのタイムラグの測定(※)

    ※
    携帯電話同士の遅延時間は200ms程度です。したがって、IP電話単体の遅延時間を知りたい場合は、この測定した遅延時間から約100msを引いた値が本来の値となります。
    ただし、ここでは実用的なデータを載せたいため、「050plus→携帯電話」の遅延時間をそのまま掲載します。



    【検証結果】

    <音声の元データ>


    <050plusの接続元(プロバイダ)による音質差の一覧>
    キャリア(MVNO) 音質 遅延時間
    光回線

    396ms
    BIGLOBE

    661ms
    spモード(LTE)

    484ms
    OCN

    502ms



    【検討・考察】

    どのプロバイダを使った場合においても、その音質にはほとんど違いがなく、非常にクリアで聞き取りやすいです。
    さすがに老舗の「050plus」といったところでしょうか。

    しかし、遅延時間は利用するプロバイダによってかなりの差が出ました。

    光回線はさすがに低遅延で、396msといった結果です。
    一方、BIGLOBEの遅延時間は大きく、これでは通常の通話においても、違和感を感じるほどになります。

    特筆すべきところは、spモード接続と「OCNモバイルONE」とで、遅延時間にほとんど差がないことです。

    通常、3G(LTE)通信おいては、キャリアの回線が最も低遅延となります。
    それと同等の遅延時間を記録した「OCNモバイルONE」は相当のものです。

    なお、これがネットワーク経路によるものなのか、他の要因によるものなのかを確かめるため、ネットーク経路を追ってみました。
    しかし、050plusサーバ(kar-f2fcp.050plus.com)はICMPに応答する仕様にはなっておらず、測定不能でした。


    【まとめ】

    ドコモの料金見直しにより、スマホの月額維持費が跳ね上がりました。
    電話をあまりかけない人にとっては、カケホーダイなんていりません。

    そんな人には、1000円程度でスマホを維持できる「OCN モバイル ONE」と「050plus」の組み合わせは、十分検討に値します。

    「050plus」は安定性や信頼性の面から考えると最高のサービスです。しかし、音質と遅延時間だけで考えると「70点」と言ったところです。

    人によっては使い物にならないと言います。
    人によってはケータイより音が良いと言います。

    なぜこのように種々のレビューがあるのかというと、それはスマホの機種によって音質にかなりの差があるためです。(スマホ性能ではなく相性です。)
    こればかりは、本当に使ってみないとなんとも言えないところです。

    「050plus」は2ヶ月は無料で使えます。(解約金などはかかりません。)
    まずは無料期間中に「050plus」だけでも試してみると良いと思います。

  • 050plus公式ページ(詳細)



    【半額の契約について】

    セット割により、無料期間終了後にも「050plus」の月額利用料が半額の150円になります。

    しかし、購入時に「OCN モバイル ONE」のオプションとして「050plus」をセットにしてはいけません。
    こうすると、自分の好きな電話番号が選べなくなります。

    必ず、好きな050番号を取得した後に、セット割を適用してください。


    ◆1.現在、「OCN モバイル ONE」のみ契約している人

    公式ページから「050plus」を契約します。
    その後、「OCNと050plusのセット割申し込みページ」から手続きします。


    ◆2.現在、「050plus」のみ契約している人

    「OCN モバイル ONE」を契約後に、先行で契約していた「050plus」とセットにします。
    公式のNTTコムストアから購入できるのですが、アマゾンのが安く入手できると思います。
  • アマゾンの価格(OCN モバイル ONE)

    その後、「OCN モバイル ONE」を契約し、「OCNと050plusのセット割申し込みページ」より手続きします。


    ◆3.両方とも新規に契約したい人

    まずは「1」を参考に「050plus」を契約し、希望する電話番号を入手します。
    その後、「2」を参考に「OCN モバイル ONE」を契約し、WEBからセット割の手続きします。
  • 2014年3月8日土曜日

    IIJmioから音声付き格安SIMが登場

    待ちに待った音声+データSIMの登場なので、思わず記事を書いてしまいました。
    そもそも最新情報を追うようなブログではないのですが、あまりの衝撃に負けました・・・。




    ということで、IIJmioから月額使用料2,052円という価格で、音声通話もできてデータ通信も出来るという夢のSIMが発売されます。
    IIJmioの公式サイトを見れば詳細はわかりますので、細かいところは割愛します。



    【IIJmio音声プランの概要】

    料金設定は以下の様な感じです。

    月額使用料:2052円(税込)

    [内訳]
  • 音声分:1080円
  • データ:972円

    音声はドコモ回線を使用していますので全国エリアカバーです。
    また、転送機能を備えているため、「FUSION IP-Phone SMART」を利用した無料留守電なども利用可能です。
    <メールで無料留守電サービス>


    データは4月1日より上限が1GB/月になります。
    クーポンのON/OFF制御は従来どおりのものが採用され、制御用アプリも存在します。

    なお、低速時(クーポンOFF)は200kbpsでの通信となりますが、必要十分です。



    【サービス開始時期】

    サービスの申込は「2014年3月13日 11:00から」とされています。
    それまでは申し込もうとしても、音声付きプランを選択することは出来ません。

    なお、ドコモ、au、ソフトバンクなど、他社からのMNPは4月中旬頃の開始を予定しているようです。



    【感想】

    今までも音声付きプランは「日本通信」や「so-net」で存在しました。
    しかし、その性能の悪さから、MNP弾程度にしかお勧めすることが出来ませんでした。

    IIJmioが音声SIMに参加したことによって、やっと「普通の人」にお勧めできるプランが登場したと言えます。

    さらにはIIJmioの参入により、OCNとBIGLOBEもこれに続くのではないかと予想されます。
    いままで、どこへ行っても自分の居場所がわからない状態でしたが、これで定住先が見つかったのではないでしょうか。
  • 2013年12月23日月曜日

    「BIGLOBE LTE・3G」の月額料金を安くする方法(エントリープランなら770円/月)

    「BIGLOBE」が提供するサービスを、すべて210円下げる方法を紹介します。
    月額で210円下がるため、長期間で考えると結構な金額です。


    裏技契約


    これからずっと「BIGLOBE」のお世話になろうとしている人は、ぜひ実行してください。



    【どういうことなのか?】

    BIGLOBEを契約すると、毎月必ずかかる「ベーシックコース」(210円分)というものがあります。
    これは、同社の提供するMVNOサービスでも(一部例外を除いて)支払う必要があります。
    これは大抵の場合、その該当プランに最初から含まれていて、ほとんど意識することがありません。

    しかし、これを意識してください。「一部例外を除いて」です。
    この「一部例外」を追求します。


    例えば、以下のサービスについて考えます。
  • BIGLOBE LTE・3G「エントリープラン」

    BIGLOBE MVNO エントリープラン

    これは通常契約すると、980円/月の使用料がかかります。
    しかし、この中にこんなメッセージが書かれています。

    「BIGLOBEの接続サービスをご利用の場合(770円/月)」

    普通はこれを既存のBIGLOBEユーザだけだと思います。
    しかしこれは違います。どんな形であろうが、「BIGLOBE」に接続できるユーザであれば良いのです。

    そこに着目し「特定ISP会員向け特約」と言うサービスを利用します。
    (なんだか難しそうに聞こえますが、非常に簡単です。)

    次からその手順を説明していきます。



    【特定ISP会員向け特約の利用】

    やり方は非常に簡単で、「hi-ho」経由で「BIGLOBE」を契約するだけです。
    「hi-ho」も超大手プロバイダなので、安心して契約できます。
    (もちろん、「hi-ho」との契約も無料です。)

    以下、その手順です。


    1.「hi-ho」にアクセスして、「hi-ho CHECK ID について」を押します。

    裏技契約の手順1


    2.「hi-ho CHECK IDの新規登録」を押します。

    裏技契約の手順2


    3.必要事項の入力を進めていき、登録を完了させます。

    裏技契約の手順3


    4.再度、「hi-ho」にアクセスして、「hi-ho with BIGLOBE」を押します。

    裏技契約の手順4


    5.「初めてご利用される方 入会はこちら」を押します。

    裏技契約の手順5


    6.「hi-ho with BIGLOBE サービスに登録する」を押します。

    裏技契約の手順6


    7.「hi-hoコンテンツ会員、hi-ho CHECK会員の方はこちら」を押します。(3で表示されたIDとパスワードを入力)

    裏技契約の手順7


    8.画面の指示に従い、必要事項を入力していくと「BIGLOBE」へ連携します。「次へ」を押します。

    裏技契約の手順8


    9.「BIGLOBE」サイトに自動で移ります。色々と規約が書かれていますので、一読して「同意し、オンラインサインアップを続ける」を押します。

    裏技契約の手順9


    10.必要事項の入力を進めていき、登録を完了させます。

    裏技契約の手順10


    これで、無料で使えるBIGLOBEアカウントが出来上がりました。



    【無料のBIGLOBEアカウントについて】

    この無料で登録したBIGLOBEアカウントは、MVNOやIP電話で利用する場合、有料のものと何ら変わりはありません。
    (余談ですが、ここからメールアドレスも発行でき、無料でプロバイダメールも得ることも出来ます。)

    あとは、申し込む際に「BIGLOBE会員の方」を選び、通常どおり手続きを完了させれば、各サービスの月額が210円引きとなります。

    [ BIGLOBE LTE・3G 料金 ]
  • エントリープラン : 980円 → 770円

  • ライトS プラン : 1580円 → 1370円



    一例として、エントリープランの申込み手順を掲載します。

    1.「BIGLOBE LTE・3G」 の申込みページヘ進み、下方の「お申し込み手続きへ」を押します。

    裏技でエントリープラン1


    2.該当プランとSIMの大きさの「選択する」を押します。(SIMの大きさはドコモの機種仕様ページに書かれています。)

    裏技でエントリープラン契約2―1

    裏技でエントリープラン契約2-2


    3.ここでプランとSIMを選んだら「BIGLOBE会員の方」を選びます。

    裏技でエントリープラン契約3


    4.先ほど登録したIDとパスでログインします。(上記10で表示されたIDとパス)
     (すでに、ログインしていた場合はこの行程はパスされます。)

    裏技でエントリープラン契約4


    5.プランとSIMに間違いがないかを確認後、「配送先住所」にチェックを入れ、「規約に同意して進む」を押します。

    裏技でエントリープラン契約5-1

    裏技でエントリープラン契約5―2


    6.ページ下方の「お申し込みを確定する」を押します。

    裏技でエントリープラン契約6


    7.申込み完了です。770円のMVNO回線の出来上がりです。

    裏技でエントリープラン契約7



    【感想】

    私はしばらくビッグローブのお世話なるつもりなので、通常契約していた「BIGLOBE LTE・3G」を解約して、この方法で新規にビッグローブを契約し直しました。

    たかだか 210円/月 ですが、長期間で見ると大きな差になります。
    また、これだけ安ければ「2本契約してもいいかな」なんてことも目論んでいます。

    超高品質のBIGLOBE回線がこの価格で契約できて、実はかなりウキウキ気分です。

    ただし、地域によっては速度に差があったりするようなので、契約してみて速度が遅い場合は、スパッと諦めて他社のMVNOを使ってみるのも手です。
    このようにMVNOには「縛り」がないことも、サービスの魅力のひとつだと思います。

    ちなみに私の生活圏内(埼玉の田舎 ~ 都内中心ぐらいまで)は非常に高品質で、昼時の速度低下すら一切ありません。