そこで、プリモバイルに代わる、安価で迅速なMNP弾の入手方法を考えたところ、3大キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)ではなく、So-netが提供しているMVNO「So-net モバイル LTE +Talk」に行き着きました。
「So-net モバイル LTE +Talk」はWebサイトから契約でき、さらにMNP予約番号もWebから発行できます。
なお、MNPにかかる費用はMVNOの中で最も安く設定されています。
今回は、この「So-net モバイル LTE +Talk」を利用したMNP用SIM(MNP弾)について紹介します。
[ 通常のMNP弾の作成方法 ]
普通、他社にMNPするためには以下の手順を踏みます。
- ショップに端末持込→2年縛り無し契約
- 3ヶ月間待つ(ブラックリスト回避)
- MNP番号発行
これには様々な問題が発生します。以下はその例です。
特に「3ヶ月間の待ち」は耐えられません。
これでは欲しい端末を入手するタイミングを逃してしまいます。
またそれどころか、非常に流動的なケータイ業界は「3ヶ月後」の保証なんてありません。
そこで、ゼロからでもすぐに契約できて、すぐにポートアウト可能な「MNP弾」が必要になります。
[ So-net モバイル LTE +Talk ]
「So-net モバイル LTE +Talk」は、MVNOの音声付きプランです。
MVNOというと、通話ではなくデータ通信を思い浮かべますが、音声プランを提供しているMVNOも存在します。
これが、3大キャリアではないケータイ事業者です。
今回はここから3大キャリアである、ドコモ・au・ソフトバンクにMNPします。
即時解約するため、詳細は必要ないと思いますが、参考に「So-net モバイル LTE +Talk」の主要部だけ載せておきます。
なお、これは余談ですが「So-net モバイル LTE +Talk 」の回線網にはドコモの設備が使われていますので、実はソフトバンクより広いサービスエリアが提供されています。
<So-net モバイル LTE +Talk>
[ MNP弾の作成にかかる費用 ]
「So-net モバイル LTE +Talk」から他社にMNPする際の費用は以下のとおりです。
「So-net モバイル LTE +Talk」のMNP転出費用
契約事務手数料
3150円
月額利用料
2310円
MNP予約番号発行手数料
2100円
解約金(1年以内の解約)
5250円
合計
12810円
日本通信を使ったMNP情報を良く見かけますが、これは「So-net モバイル LTE +Talk 」と比べると割高です。
参考に、日本通信の各プランにおいてのMNP費用を掲載します。(合計金額のみ)
日本通信(b-mobile)のMNP転出費用
携帯電話SIM
17104円
スマホ電話SIM
16830円
スマホ電話SIMフリーData
16338円
[ ブラックリスト入りの危険性は? ]
「So-net モバイル LTE +Talk 」でブラックリスト入りは、今までに聞いたことがありません。
また、3大キャリアと違い、So-netには顧客をブラックリスト入りさせるメリットが全くないため、「ブラック無し」で確定かと思っています
なお、仮にSo-netにブラック入りしたとしても、ドコモやauなどに契約を断られるわけではないため、大した問題ではありません。
[ So-net モバイル LTE +Talk 申込時の注意点 ]
申し込みは公式サイトから行うのですが、必ず「So-net モバイル LTE +Talk」に申し込んでください。
(「So-net モバイル LTE +Talk S」ではありません。)
Sが付くだけで、月額料金が500円高くなり、解約金までも高くなります。
もう一点気をつけることとしては、お客様情報入力の「住所」です。
アップロードした本人確認書類に記載の住所と、申込みの際に記入する住所とを「完全に」合わせる必要があります。
例えば、本人確認書類が「東京都品川区大崎2丁目1番1号」という住所であれば、申込時の“お客さま情報”には「東京都品川区大崎2-1-1」と略してはいけないということです。
ちゃんと本人確認書類に合わせ「東京都品川区大崎2丁目1番1号」と書きます。
[ 難点とその回避策 ]
万能な「So-net モバイル LTE +Talk」にも、ひとつだけ難点があります。
それはドコモへのMNPポートインです。
元々ドコモの回線網を利用しているMVNOのためか、ドコモへのMNPを嫌がるショップがあったそうです。(MVNOだとショップの取分が少ないのか?)
しかし、理屈的には全く問題なくドコモへMNPできるはずです。
そのため、MNPの際は「MVNOからの転入と告げずに」そのまま契約を行ったほうが良いようです。
ちょっと騙しているような気もしますが、ドコモは「MVNOからの転入は認めない」なんて一切告知していませんので大丈夫です。
しかし、流動的なこのケータイ業界に「絶対大丈夫」というものは一切ありません。実行の際は自己責任でお願いします。
[ 同一名義による所持回線数の上限について ] (追記)
「So-net モバイル LTE(データ+音声)は、同一名義にて6契約以上のお申し込みはできません。」
これは公式サイトに書かれている、注意書きになります。
これについて「契約数には解約分も含むらしい」という有益なコメント頂いたため、ソネットサポートに問い合わせてみました。
私 「音声SIMは5契約までとあるが、この数字には解約したSIMも含まれるのか?」
サポセン 「含まれます。」
私 「では、5回線契約したら今後一切御社とは契約できないのか?」
サポセン 「そんなことはありません。解約後180日経過すれば、再度契約できます。」
私 「180日という期間は、複数SIMのうち最後に解約したSIMから起算するのか?」
サポセン 「いいえ。現在の回線所持数が上限に達していると仮定して話をします。AというSIMを1月1日に解約したとします。続いてBを2月1日に解約した場合、再度契約可能になる日はAの解約日である1月1日から180日後となります。また、次に契約枠が空くのはBを解約した2月1日から180日後、となります。」
ソネットのサポートセンターは素晴らしい対応でした。
私の質問に対し、1つ1つちゃんと確認をしながら答えてくれました。
ということで、「So-net モバイル LTE +Talk」は同一名義で5契約まで可能です。
しかし、解約(MNP)してから180日間は次の音声契約ができませんのでご注意ください。
[ 余談 ]
「So-net モバイル LTE +Talk」と言われて、ソネットがMVNOなんてやってたか?と思うかも知れませんが、旧サービス名の「NURO」を聞くとピンと来るかもしれません。
旧サービス名は「NURO LTE」です。こちらの方が聞き慣れている人も多いかもしれません。