2014年2月21日金曜日

「Prefixer」+「CSipSimple」の発信ループを回避する方法

プレフィックス付加アプリ「Prefixer」と、IP電話アプリ「CSipSimple」を組み合わせると、発信ループが発生します。
これは「CSipSimple」の設定で、Androidと統合している場合に発生します。




しかし、Androidと統合してこそ「CSipSimple」はその真価を発揮するため、絶対に統合はしたいところです。
そこで、「CSipSimple」をAndroidと統合しつつ、発信ループを防ぐ方法を紹介します。



【「Prefixer」と「CSipSimple」の競合】

スマホで通話料が半額になる「G-Call」は、もはや必須です。
さらに、それを上手に使うために「Prefixer」も必須です。

スマホでIP電話を使うためには「CSipSimple」が最良のアプリです。


…であれば当然、通常発信では「G-Call」(Prefixer)を、IP電話は「CSipSimple」を、と使い分けようとします。
しかし、用途の異なる2つのアプリ「Prefixer」と「CSipSimple」とを組み合わせると、電話の発信時に競合して永久ループに陥ります。

せっかく最高のアプリ同士なのに、組み合わせて使うことができません。
私はこのせいで、しばらく「CSipSimple」の使用を断念していました。

しかし、「G-Call 050」のSILK再対応を機に、この発信ループの解決に取り組んでみました。
(SILK:G-Call 050で使える高音質コーデック)

その結果、根本的な解決には至らないまでも、実用的な回避方法が見つかりました。



【発信ループの回避方法】

前提として「Prefixer」と「CSipSimple」はスマホにインストールされているものとします。
また、「Prefixer」は適切な設定がされているものとします。
参考:<「Prefixer」の紹介 (「楽天でんわ」や「G-Call」を快適に利用する方法)

1.「Prefixer」の「Confirm call」を「Yes」にします。(全ルール)


2.「CSipSimple」に次のフィルターを追加します。(スクリーンショットを参考にしてください。)

[モバイルを使用]
  • 直接呼び出し
  • 次の数字で始まる番号
  • 0063



    [G-Call 050]
  • 直接呼び出し
  • 次の数字を含む
  • 0



    以上で、設定は完了です。
    あとは運用になります。



    【運用方法】

    先ほどの設定が終わったら発信してみます。
    「Confirm call」を「Yes」にしたため、発信時には必ず確認画面が表示されるようになります。



    ここで「Make call」を選択するか「Dial original」を選択するかで、その次の挙動が変化します。

    ◆「Make call」を選択
    「Prefixer」で制御された状態で、キャリア回線から発信されます。

    ◆「Dial original」を選択
    プレフィックスが付加されていない番号で、「CSipSimple」から発信されます。
    なお、「CSipSimple」が立ち上がっていない状態からでも、「起動→発信」が滞りなく行われます。


    これで、すべて希望どおりの動作をしてくれます。



    【余談】

    「G-Call 050」が再び「SILK」をサポートしたおかげで、「CSipSimple」が最大限に活かせるようになりました。
    また、それと同時に「G-Call 050」が全IP電話サービスの中で、ダントツの性能となりました。

    まさか、「SILK」が再サポートされるとは思っていなかったため、この事実は嬉しすぎます。(ToT)

    「G-Call」と「G-Call 050」はスマホを使っている上で、ともに最良の選択です。
    まだ未契約の人がいましたら、ぜひ無料期間の間だけでも試してみてください。(G-Callはずっと無料です。)

    ● 通話料を半額にする呪文「0063」 (G-Call)
    ● スマホでIP電話「G-Call050」のすすめ
  • 2014年2月20日木曜日

    VoipBusterの登録手順 (VoipStuntなども同様)

    VoipBusterの登録とSIPクライアント(CSipSimpleなど)の設定方法を掲載します。

    本記事は「VoipBuster」の登録~運用までを、淡々と書いただけです。
    検証記事は<通話料無料のIP電話「VoipBuster」>をご覧ください。




    なお、「VoipStunt」や「poivY」などのBetamax系のサービスであれば全く同じ手順で登録・運用ができます。



    【VoipBusterのインストールから登録まで】

    「VoipBuster」公式サイトからアプリをダウンロードします。






    ダウンロードしたファイルを実行してアプリをインストールします。
    (変な抱合せソフトなどは一切ありませんので、「Next」連打でOKです。)

    アプリを実行します。
    (インストールを進めていくと自動的に実行されます。)

    ファイヤーウォールの警告が出たら、アクセスの許可をします。




    「a new User」を選択して「Next」




    各項目を入力します。後に「Username」がID、「Password」がそのままパスワードとなります。
    「Phone number」と「Country」は入力しません。
    下の「Sign me up for the VoipBuster newsletter!」のチェックを外します。
    そうして「Register」を押します。




    もし、ここで「Registering at the server...」が出たら、通信できていませんので「Abort」を押してキャンセルします。
    (もうここからは登録できないので、「Skip」します。)




    以下、上記で登録できなかった場合の方法です。
    「Account」→「Register New User...」を押します。




    先ほどと同様に必要事項を入力して「Register」を押します。




    希望するユーザ名が他の人に取られていた場合はこのような画面になりますので、違う「Username」を決めます。
    レジストされれば成功です。




    VoipBusterからメールが届いていますので、「verify your account here」を押して認証します。



    続いて、VoipBusterの画面に戻り、アカウントの詳細を決めます。
    「Click here to go to your account page」を押します。




    リンク先のページで各項目を入力します。
    私はここで、イギリスの電話番号を取得するつもりで、ロンドンの住所を入力しました。
    しかし、電話番号の取得は現在停止しているようですので、日本の住所で問題ありません。
    「Next」を押します。




    支払い方法を選択します。
    まずは「€10.00」を選択し、何で支払うかを選びます。
    (私はVISAを使いました。)
    「Next」を押します。




    ここで本人確認のために電話番号の入力が必要になります。
    現在使っている、日本の携帯番号を入力します。
    ただし、入力方法は国際電話方式になるため頭の0を抜いた番号になります。
    必要事項を入力して「Next」を押します。




    携帯電話にSMSを送るか、電話をかけるか選択する画面が出てきます。
    SMSが受信できる電話であればSMSを選びます。(無料)
    「Next」を押します。

    送られてきた4桁の番号を入力し、「Next」を押します。

    なお、電話での認証は確認していませんが、電話に応答すると自動音声メッセージで数字を読み上げるタイプだと思います。






    必要事項を入力して、「Pay」を押します。
    なお、「Enable Automatic Recharge for this card」のチェックは外しました。(あとから変更できます。)
    これで支払い完了です。





    【SIPクライアントの設定】

    VoipBusterの登録ができてしまえば、あとは簡単です。
    以下の項目をSIPクライアント(CSipSimpleやAcrobits)に入力します。
    (参考にVoipBuster以外の情報も掲載しておきます。)

    ◆VoipBusterのSIPサーバ

    ユーザID:VoipBusterのID
    パスワード:VoipBusterのパス
    SIPサーバ:sip.voipbuster.com
    ポート番号:5060(デフォルト)

    以上を設定すれば使用可能になるはずです。
    もし、Stunサーバを利用する場合は以下のとおりです。

    Stunサーバ : stun.voipbuster.com


    ◆VoipStuntのSIPサーバ

    ユーザID:voipstuntのID
    パスワード:voipstuntのパス
    SIPサーバ:sip.voipstunt.com
    ポート番号:5060(デフォルト)
    Stunサーバ : stun.voipstunt.com


    ◆poivYのSIPサーバ

    ユーザID:poivYのID
    パスワード:poivYのパス
    SIPサーバ:sip.poivy.com
    ポート番号:5060(デフォルト)
    Stunサーバ : stun.poivy.com


    ◆INTERNETCALLS.COMのSIPサーバ
    ユーザID:INTERNETCALLS.COMのID
    パスワード:INTERNETCALLS.COMのパス
    SIPサーバ:sip.internetcalls.com
    ポート番号:5060(デフォルト)
    Stunサーバ : stun.internetcalls.com

    2014年2月19日水曜日

    通話料無料のIP電話「VoipBuster」

    固定電話(IP電話)宛がすべて無料、さらに発信者番号通知は「好きな番号を指定」できる夢のようなIP電話サービス「VoipBuster」を紹介します。




    この夢のIP電話「VoipBuster」に期待しましたが、半分は本当に夢でした・・・。



    【VoipBusterとは?】

    以下Wikiの抜粋です。

    VoipBuster
    VoipBuster(ボイプバスター)は、ドイツのBetamax社が開発するインターネット電話の無料ソフトウェアである。Skype Technologies社のSkypeよりも通話料が安い傾向にあり、「Skypeより安い」として売り物にしている。2005年からサービスを開始。
    


    「VoipBuster」と同種のサービスとして
  • VoipStunt
  • poivY
  • internetcalls.com

    などがあります。
    どれも大体似たようなサービスですが「VoipBuster」は、イギリスの電話番号が取得できるとのことでこれを選びました。(結果、できませんでした。)
    なお、無料期間(120日)終了後は最初のチャージ分を消費していく形になります。
    チャージ消費後は再チャージで更に120日無料になります。

    通話料は以下のとおりです。

    ◆チャージ後120日間(無料期間)
  • 固定電話宛:無料
  • IP電話宛:無料
  • 携帯電話宛:9.028円/分

    ◆無料期間終了後
  • 固定電話宛:2.778円/分
  • IP電話宛:2.778円/分
  • 携帯電話宛:9.028円/分

    さらに、認証できた番号であれば、発信者番号としてどのような番号も指定できます。
    つまりは、携帯番号を発信者番号に指定できるということです。

    こちらからはVoipBusterで発信しているにもかかわらず、相手の電話には自分の携帯番号が通知されるのです。



    【VoipBusterの問題点】

    すべてが揃った「VoipBuster」に思えますが、いくつか問題があります。
  • 登録から利用まですべて英語
  • 専用ソフトが必要

    「VoipBuster」の公式ページはすべて英語です。
    また、サービスの詳細を解説したようなサイトも日本にはありませんでした。
    私は特に英語が得意というわけではなく、いまいちサービスの内容がわかりません・・・。
    そこで、実際に登録してみてサービス内容を確認することにします。

    このように1点目の問題は試せばわかることなので、クリアできます。
    しかし、「VoipBuster」の利用に専用ソフトを使わなければならないことはどのようにクリアするか・・・。

    公式サイトでは、次の2パターンの利用が想定されていました。
    1. PCかスマホで専用ソフトを使う
    2. SIP対応のIP電話機を使う

    SIP電話機に対応しているということは、きっとSIPアプリも使えます。
    と言うことで汎用SIPアプリを使ってみたら、何の苦もなくあっさり使えました。

    これで両問題ともクリアです。



    【VoipBusterの登録手順】

    (別記事で紹介します)

    【SIPクライアントの設定方法】

    (別記事で紹介します)


    上記2項目は量が多くなるため、別の記事として掲載しました。
    VoipBusterの登録手順



    【音質の検証】

    さて、いくら使い慣れたSIPアプリに登録できたとは言え、実際の使い勝手が悪ければ意味がありません。
    そこで、「VoipBuster」の性能を検証してみました。

    まず、対応コーデックは次のとおりです。
  • G711μ
  • G729a
  • G726
  • G723(今回検証対象外)
  • iLBC
  • SILK 16k(ただし3G接続のみ)
  • GSM(今回検証対象外)

    SILKが使えたことには驚きました。
    また、「G726」への対応にも心が躍ります。


    SILK → Skypeで使われている音声コーデック。(高音質)
    G726 → 音質・帯域ともに、G711μとG729aの中間程度。


    検証は今までと同様に、「相手に聞こえる音声」を録音しました。
    IP電話において「自分が聞く相手の声」はほとんどの場合でクリアな音声に聞こえます。
    毎度の台詞ですが、重要視すべきことは「相手に届く自分の声」です。


    [使用した端末・アプリ]
  • L-01F (CPU:4コア 2.2GHz)
  • CSipSimple

    [回線]
  • Wi-Fi・・・KDDI系 光回線(Ping10~20ms程度)
  • LTE・・・ドコモXi

    [録音環境]
  • 「FUSION IP-Phone SMART」の留守電(128kbps RIFF-WAVE)

    [遅延測定環境]
  • 「IP電話で音声データを発信してから、携帯電話でそれを受信する」までのタイムラグの測定(※)


    携帯電話同士の遅延時間は200ms程度です。したがって、IP電話単体の遅延時間を知りたい場合は、この測定した遅延時間から約100msを引いた値が本来の値となります。
    ただし、ここでは実用的なデータを載せたいため、「IP電話→携帯電話」の遅延時間をそのまま掲載します。



    【音質の検証結果・検討】

    <音声の元データ>


    SIP コーデック 音声データ 遅延時間
    VoipBuster G711μ

    685ms
    G729a

    測定不可
    G726

    723ms
    iLBC

    測定不可
    SILK

    816ms(LTE接続)



    まず、音質についてです。

    ◆G711μ
    本検証コーデックの中で最も音質はクリアで聞き取りやすいです。
    (しかし、その特性上、どうしても通信量は多くなります。)

    ◆G729a
    音質はかなり良好です。
    「G711a」は通信量を極限まで切り詰めたコーデックですので、音声の「こもり」はあるものの十分実用できます。
    なお、後に出てくる「iLBC」と同様、極限までデータを絞っているためか、遅延測定ができませんでした。

    ◆G726
    私は今までに相当数の検証を行ってきましたが「G726」は初めてです。
    心躍らせながら検証するも、実用不可という結果です。
    ロボットがしゃべっているような音声になりました。
    これはコーデックが悪いわけではなく、何かほかに原因があるとは思います。
    アプリの設定を変えるだけでも結果は変わるのかもしれませんが、今回の検証ではここまでとします。

    ◆iLBC
    「FUSION IP-Phone SMART」でも使用できる高圧縮・高音質のコーデックです。
    なかなか優秀で、これであれば十分実用範囲といえます。
    遅延の測定ができないほど、不要なデータが削ぎ落とされました。
    初めて検証したコーデックですが、気に入りました。

    ◆SILK
    これだけはどういうわけかWi-Fi環境では使用できません。そのためLTE接続での検証となります。
    今まで多くのコーデックを検証しましたが、やはりSILKは良いです。
    出だしで若干のもたつきを感じましたが、その後は高音質を保っています。

    ◆遅延時間について(全コーデック共通)
    全体的にかなり遅延します。
    最も遅延が少なかった場合はG711μの「685ms」です。
    なお、3G接続で実用するであろうSILKは「816ms」も遅延しました。



    【発信者番号通知の検証結果】

    以下の電話に発信し、どのように発信者番号通知がされるか確認しました。
    なお、VoipBusterの発信者番号通知には携帯番号(※)を登録しました。

    ※ 携帯番号は仮に「090-1234-5678」とします。

    発信者番号通知一覧
    ドコモ
    通知不可能
    au
    +819012345678
    ソフトバンク
    09012345678
    KDDI固定電話
    通知不可能
    IP電話(050plus)
    819012345678
    Fusion留守電
    09012345678


    「ドコモ」「固定電話(KDDI)」で通知不可、それ以外はちゃんと番号表示がされました。
    ただし、「au」と「050plus」には日本の国番号である「81」が付加されました。
    なお、相手のケータイに自分の番号が登録されていれば、国番号が付加されても自分の名前が表示されます。

    <余談>
    話が逸れますが、「ViberOut」の発信者番号通知もこのとおりになるはずです。



    【まとめ】

    音声品質についてはコーデックの選定を間違えなければ、きれいな音質で音声も聞き取りやすいです。
    しかし、問題は遅延時間です。

    遅延時間としては「G711μ」以外は実用に堪えない結果です。(測定不可を除く)
    しかし、仮に「G711μ」を用いたとしても、この遅延時間ではテンポの良い会話は困難です。

    「FUSION IP-Phone SMART」を使ったことがある人は、それより更に遅延時間が増えると考えればイメージしやすいと思います。(Fusionの遅延時間は565ms)
    参考:<スマホでIP電話をゼロから考える(Part2)【実証】


    いずれにしても、この遅延時間では誰にでもお勧めできるようなサービスではありません。
    しかしながら、「VoipBuster」は「無料通話」という最高のアドバンテージを持っています。

    このジレンマと言いましょうか、バランスと言いましょうか・・・。

    結局は、「遅延を理解した上で利用する分には、十分に利用価値がある」という結論です。


    今後、SIP電話機にこれを登録するなどして、さらに検証を進めていきたいと思います。

  • 2014年2月15日土曜日

    「mopera U」以外のISPを使って月額料金を下げる

  • ドコモ製ではないスマホ
  • ルータ
  • SIMフリー機
    これらは「SPモード」が使えず、「mopera U」が必要になります。




    しかし、「SPモード」が月額315円なのに対し、「mopera U」は月額525円かかります。
    「SPモード」も「mopera U」も同じことをしているのに、料金が違うことに納得ができません。

    そこで、「mopera U」必須と思われている上記端末を、別のISPから接続する方法を紹介します。
    これで「SPモード」と同様の金額で運用できます。

    なお、副産物的に2chの書込規制を回避できるようになります。
    (人によってはこちらの方が大きなメリットかも知れません。)



    【 mopera U や ISP とは?】

    以下、wikiの引用・抜粋です。

    mopera U
    mopera Uは、NTTドコモが運営しているインターネットサービスプロバイダ (ISP)である。
    iモードやspモードのような限定接続型の携帯電話IP接続サービスとは異なり、モバイル通信に特化しつつも一般的なISPとして運営されている。
    

    ISP
    インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider)とはインターネットへの接続を 提供する組織のことである。プロバイダやISPなどと略して呼ばれることが多い。
    

    「mopera U」は「ISP」の1つであり、ドコモがそれを運営していると言うだけです。
    つまり、スマホやルータをモバイル回線で使うためには他社の「ISP」でも良いわけです。

    しかし、「mopera U」の525円より安い「ISP」なんてありません。
    ・・・と思っていましたが、ありました。



    【BIGLOBEサービス 「Xi・FOMA」オプション】

    ビッグローブのサービスのひとつに『「Xi・FOMA」オプション』と言うものがあります。
    これを「mopera U」の代わりとします。
    (サービスの詳細はビッグローブ公式ページをご覧ください。)

    ただし、普通に契約するだけでは「mopera U」と同じ料金になってしまうため、意味がありません。

    『「Xi・FOMA」オプション』の内訳は次のとおりです。
  • ベーシックコース:210円
  • オプション料金:315円

    この中のベーシックコース(基本使用料)は無料にできるため、315円で「ISP」が契約できます。
    なお、すでにビッグローブを契約している場合も、ベーシックコース料金(210円)は発生しません。


    【基本料無料でBIGLOBEサービスを利用する】

    まずは「特定ISP会員向け特約」でビッグローブを契約します。
    やり方は下の記事【特定ISP会員向け特約の利用】を参考にしてください。
    「BIGLOBE LTE・3G」の月額料金を安くする方法(エントリープランなら770円/月)

    その後、同アカウントを用いて、『「Xi・FOMA」オプション』を契約します。

    1.「Xi・FOMA」オプションのページにアクセスし、真中ぐらいの「お申し込み」を押します。

    2.「BIGLOBE会員の方」を押します。

    3.「特定ISP会員向け特約」で取得したアカウントでログインします。
      (すでにログイン済みでしたらログインページは表示されません。)

    4.ページ下方の「規約に同意して申し込む」を押します。

    5.申込完了です。

    6.ルータやスマホのAPN設定を行います。
      設定方法は公式ページに詳しく記載されています。

    7.完了



    【回線速度/回線品質の比較・検証】

    以下3種類のISPで比較をしました。
  • SPモード
  • mopera U
  • BIGLOBE

    夜の計測は最も空いていそうな午前3時~4時とし、昼間の計測は最も混雑している12:30~12:40「魔の昼休み」としました。
    なお夜中の測定地は埼玉県、混雑時の測定地は東京都です。
    (接続はすべてLTEです。)

    測定回数はそれぞれ10~20回程度で、表の値はその平均値を示しています。


    ◆埼玉県 (夜中の空いている時間での測定データ)
    ISP DL
    [Mbps]
    UP
    [Mbps]
    Latency
    (PING)
    SPモード 7.54 4.02 89 ms
    mopera U 7.76 3.79 100 ms
    BIGLOBE 7.39 3.47 112 ms


    ◆東京都 (昼休時の混雑時の測定データ)
    ISP DL
    [Mbps]
    UP
    [Mbps]
    Latency
    (PING)
    SPモード 18.38 3.89 90 ms
    mopera U 18.99 3.12 84 ms
    BIGLOBE 18.02 7.81 89 ms


    これを見てまず気がつくことは、空いている時間帯であろうが、混んでいる時間帯であろうが、全く影響が無いということです。
    そもそも混雑時に速度が落ちるのは低品質MVNOの話であって、今回比較した各ISPはこの程度では影響がでません。

    なお「超混雑時」は基地局自体がパンクするため、ISPに関係なく回線速度は低下します。
    これはBIGLOBE回線であっても、キャリアの基地局を使用しなければならないため、避けられません。


    今回の検証で、特筆すべきところが一点あります。
    東京都で計測した時のBIGLOBEのUP速度です。

    明らかに他IPS(ドコモ)より高速です。
    これは、ドコモよりBIGLOBEの方が「回線に対する収容人数」に余裕があるためと考えられます。
    なお、これが契約者数の差なのか、回線のバックボーンの差なのかはわかりません。

    いずれにしても「BIGLOBE」の方が「SPモード」や「moperaU」よりUPに関しては優れています。



    【まとめ】

    ビッグローブの『「Xi・FOMA」オプション』は、「SPモード」や「moperaU」と比較しても遜色ない回線品質でした。
    遜色がないどころか、アップロードに関しては「BIGLOBE」の方が優れていました。

    アップロードが速いと何が得なのかと言うと、写真や動画のアップです。

    私はスマホで撮影したメディアは、リアルタイムで「Flickr」と「Google+」にアップロードしています。
    このように頻繁にアップロードを行う場合、BIGLOEの回線速度が活きてきます。


    ◆BIGLOBE回線のまとめ
  • Mopera Uと同等のサービスで料金が安い。(525円→315円)
  • アップロードが速い。
  • 複数端末で使い回せる。(※1)
  • 2chに書き込める。(※2)

    ※1
    複数台端末による同時接続はできません。
    しかし、複数端末の同時使用をしない人であれば、かなりのメリットです。

    ※2
    果たしてこれをメリットというのかわかりませんが、私は一度の書き込みのためだけに2000円支払おうとしたぐらいなので・・・。なお、書き込み制限をされないという保証はありません。


    もし、これらにメリットを感じる人がいれば「moperaU」からの乗り換えだけでなく、「SPモード」からの乗り換えも十分検討に値することと思います。


    と、この記事を書いているうちに、hi-ho側のサービス終了がアナウンスされました。
    もしも、実行したい人は急いでアカウントを取得してください。


    【追記】
  • 2014/03/05
    FOMA専用機では通信できないことがわかりました。
    『「Xi・FOMA」オプション』の利用はXi対応機が必要です。
  • 2014年2月8日土曜日

    無料で留守電サービスを使う方法

    転送先にG-Call(0063)を付加できず、「Fusion IP-Phone SMART」を使った“格安留守電システム”の構築ができませんでした。
    G-Callの「0063」を付加して転送電話を使いたい



    そこで、違う方法を紹介します。
    「Fusion IP-Phone SMART」を使うことは一緒ですが、転送を2回行うことですべてを無料にします。



    【留守電について】

    通常、キャリアの留守電サービスは以下の様な流れだと思います。
    1. 留守電通知を受ける
    2. 留守電センターに発信する
    3. ガイダンスに従って数字を押す
    4. 相手のメッセージを聞く

    いちいち留守電センターに電話してメッセージを聞くのは面倒です。
    しかも、留守電センターの通話料は無料ではなく、通常どおり課金されます。

    もし無音メッセージ(相手が「ピーッ」の後にすぐ切った場合)でも、それを確認するためには留守電センターに電話して、ガイダンスに従って数字を押して~~~と、それでやっと無音を確認できます。

    あれ?と思って、何度か操作している時にもどんどん通話料は課金されていきます。
    あとで録音メッセージを聞き直す場合は再度、通話料がかかります。

    留守電1件聞くだけでも、通話料は100円ぐらいかかるのではないでしょうか。
    こんなサービスですが、さらに月額使用料(315円)もかかります。

    これでは仮に月額無料だったとしても、使いたくありません。

    と言うことで、ドコモ等キャリアの留守電は解約します。

    その代替サービスとして「FUSION IP-Phone SMART」を選択します。



    【「FUSION IP-Phone SMART」の留守電について】

    「FUSION IP-Phone SMART」はIP電話としては全く使えませんが(※)、留守電としてはこれ以上のサービスは無いぐらいに優秀です。
    (※ IP電話としても使えなくはないのですが、遅延が酷すぎて実用的ではありません。)

  • 月額無料
  • 高品質で録音される音声(非常にクリアで聞き取りやすい)
  • 着信通知サービス
  • 録音されたメッセージと着信通知はメールで受信可
  • 録音メッセージはWEB上(PC)からも確認可

    留守電専用であればアプリのインストールなどもせずに、HPから申しこんですぐに使えます。



    【前提条件】

    完全無料で留守電サービスを使うためには1つだけ条件があります。
    それは「寝かし回線」があることです。
    (もちろんファミリー割引適用済みのものです。)

    特に寝かしている必要はありませんが、スマホを複数台契約すると、その中で使っていない端末(SIM)があると思います。
    これは3円維持のSIMのみだったり、イエデンとして活躍していたりと、用途は様々です。

    そのような端末に着目します。
    きっと、月額料金を相殺しても、なお余っている「月々サポート」があると思います。
    私は毎月、1000円分ぐらい余っています。

    余っても捨ててしまうだけなので、これを利用します。
    この余った分の「月々サポート」料金を、「FUSION IP-Phone SMART」転送用の通話料に回します。



    【手順】

    手順は簡単です。
  • メインのケータイを「SIM1」と略します。
  • 月サポが余っている契約を「SIM2」と略します。
  • 「FUSION IP-Phone SMART」を「Fusion」と略します。


    1.マイドコモなどから「SIM1」と「SIM2」に転送でんわサービスを追加します。(無料)

    2.「SIM1」の着信を「SIM2」の電話番号に転送する設定を行います。(※1)
     → これはスマホやケータイから簡単に設定できます。

    3.「SIM2」の着信を「Fusion」に転送します。(※2)

    4.「Fusion」の通知先を「SIM1」で受信できるメールに設定します。(WEB上から設定可能)(※3)

    5.完了。


    これで、無料留守電サービスの完了です。


    ※1:SIM1からSIM2への転送にかかる料金はファミ割で無料になります。
    ※2:SIM2からFusionへの転送にかかる料金は月サポ分で相殺します。
    ※3:Fusionから送られてくるメールに料金はかかりません。



    【補足】

    もし、SIM2をイエデンに活用している人は、番号によって着信をブロックできるアプリを使います。
    すると、ブロックしたものだけ転送(留守電)されます。
    これを利用して、家族以外からの着信はすべてブロックしておけば、イエデン+無料留守電システムになります。

    (着信を拒否するアプリはたくさんあるため、ここでは紹介しません。)


    寝かし回線は持っていないけれど、なるべく安く留守電を使いたいという人は、「ファミリー割引指定一般電話番号」を利用してください。(FOMA限定)
    「ファミリー割引指定一般電話番号」に「FUSION IP-Phone SMART」の番号を追加するだけで転送料金(通話料)が10%安くなります。
  • 2014年2月6日木曜日

    G-Callの「0063」を付加して転送電話を使いたい

    ドコモと私の数時間に及んだ戦いの記録をここに綴ります。

    キャリアの転送電話サービスを使って、転送先電話番号にG-Callの「0063」を付加したいと思ったことはありませんか。
    これは普通に登録しようとしても「接続に問題があるか、MMIコードが正しくありません。」とエラー表示され、登録がはじかれます。




    ・・・細かい説明は抜きにして、ドコモ(サポートセンター)との戦闘結果を報告します。


    ◆私
    0063を経由して「転送でんわ」を使いたい。
    携帯電話からの設定がはじかれることから、通常の方法で使うことができないことは分かっている。
    その上で聞きたい。第三者課金サービス経由で転送電話を使うことは可能か?
    0063自体は国際電話経由のはずなので、国際着信転送サービスを用いたケースも併せて考えてほしい。

    ◆ドコモ
    お調べいたします。
    <3分ぐらい経過>
    すぐにお答えできないため、詳細を確認してから折返し連絡いたします。
    <20分ぐらい経過(折返し連絡あり)>

    ◆ドコモ
    0063とはソフトバンクテレコムの回線網ですね。
    他社サービスの詳細は分かりかねます。
    しかし、過去の事例の中に0063の転送設定ができなかった、と言うものがありました。

    ◆私
    他社サービスのことを聞いているわけでもないし、転送設定ができないということも知っている。
    それを承知の上で今の質問をしている。
    携帯電話からの設定ができないのであれば、手動で設定をしてほしい。
    自分で可否を確認する。ダメなら戻す。

    ◆ドコモ
    設定ができないということは、使えないということです。

    ◆私
    ・・・・。
    わかった。では「国際着信転送サービス」について詳細を聞きたい。

    ◆ドコモ
    担当者へ電話を回します。

    <混み合っていて回らず>
    <5時間後、再度ドコモへアタック!(今度は国際電話サービス担当へ)>

    ◆私
    国際着信転送サービスとは何か?

    ◆ドコモ
    お客様への着信を、国外の電話に転送するサービスになります。

    ◆私
    それを利用して、私宛の着信をソフトバンクテレコム回線を介し、IP電話に転送したい。可能か?
    具体的には、「G-Call」と言う第三者課金サービスから、050番号のIP電話に転送をしたいということになる。

    ◆ドコモ
    050ということは国内の電話ではありませんか?
    国内への転送は「国際着信転送サービス」では転送できず、通常の転送電話サービスでご利用いただけます。

    ◆私
    それは承知の上で、2重に転送するようなことが可能かを聞いている。

    ◆ドコモ
    2重転送は可能です。しかし、それはNTTcom回線や、KDDI回線で国際電話サービスを使った場合の話です。
    お客様の言う「G-Call」でそれが可能なのかはわかりません。

    ◆私
    日本の国番号である81を付加して、006381050としたら国際電話扱いにはならないのだろうか?
    ただ、いずれにしてもプレフィックス「0063」が付いた時点で登録ができないので、どうにもならないのだが。

    ◆ドコモ
    「G-Call」側の話も絡むので何とも言えず申し訳ないのですが・・・。
    試してみますか?

    ◆私
    はい?(゚_゚;)
    すごく試したいでござる。

    ◆ドコモ
    国際着信転送サービスは無料で登録できます。これからお客様の回線に、本サービスを追加します。
    今から2分程度で登録が完了しますので、その後お試しいただければと思います。
    なお、お客様のご期待に添えなかった場合は、またご連絡ください。サービスを解除いたします。

    ◆私
    設定は通常の転送電話サービスを設定する方法と同じか?

    ◆ドコモ
    通常の設定方法と同様になります。

    ◆私
    このサービスを登録することで、今まで登録できなかった電話番号が登録できるようになるのか。

    ◆ドコモ
    はい。新たに国外の電話番号を登録可能な番号として認識するようになります。
    これで登録できないようであれば、諦めていただくほかありません。そのときは申し訳ございません。
    なお、仮に登録ができたとしても、正しく転送ができるのか、更に転送にかかる費用等につきましても保証いたしかねますが、ご容赦ください。

    ◆私
    御意!<(_ _)>



    と言うことで、設定してみました!!


    転送先番号を設定
  • 0063050~
     ↓
    OKを押す!
     ・
     ・
     ・
     ・
    「接続に問題があるか、MMIコードが正しくありません。」


    できないし・・・(´;ω;`)
    できないし・・・(´;ω;`)
    できないし・・・(´;ω;`)


    淡い期待を胸に他の方法も試してみました。
  • 006381050~ → ×
  • 00638150~ → ×

    できない・・・(´;ω;`)

    更に「楽天でんわ」と「ブラステル」も試してみました。

    やっぱりできない・・・(´;ω;`)



    以上、残念な結果報告です。
    多分、先頭番号に「00」が付く時点ではじいているような気がします。

    全然関係ありませんが、転送先の番号を入力している瞬間のドキドキ感は最高でした。
    それと、またまた関係ありませんが、国際担当のドコモのおねーさんに惚れました。(〃∇〃)


    【2014/2/11 追記】

    何ができて何ができないのか分かりました。
    実は本記事の掲載後も色々と試していまして、結果わかったことは以下のとおりです。

    単純明快なことでした。
    「0063」を付加するとすべて蹴られます。



    備忘録的に試したことを記しておきます。
    (本当にメモです。乱文です。)


    イギリスの電話番号に転送先を設定。「0870-340-xxxx」
  • 006344870340xxxx  → ダメ

    設定がはじかれる。
    これでは「他社回線を介しての転送サービスの利用ができる」と言った、ドコモのサポートセンターの説明と異なる。
    ん、まてよ?そういえば「NTTcom回線や、KDDI回線で国際電話サービスを使うことはできる」と言っていたな。

    NTTもKDDIも契約していないけど、試すだけ試してみるか・・・。
    ということで、まずはKDDIから
  • 01044870340xxxx  → 通った!

    続いてNTT
  • 003344870340xxxx  → 通った!

    ってことはIP電話はどうなんだ?(KDDI)
  • 010815012345678  → 通ったよ!

    NTT
  • 0033815012345678  → これも通ったよ!


    んじゃ、もう一度G-Call
  • 006344870340xxxx  → ダメ
  • 0063815012345678  → ダメ

    はぅあ(´゚д゚`)
  • 2014年2月1日土曜日

    DualSIM化(ドコモ+MVNO)に成功した

    「Xperia SX」でDualSIM化に成功しました。
    DualSIMに対応したことで、1台のスマホで2つの異なるSIMが使えるようになりました。

    これで、「キャリア契約」と「格安MVNO」とを1台のスマホで運用できます。
    また、「ドコモ」と「ソフトバンク」のように異なるキャリアも1つのスマホで運用可能です。




    私は現在、「Xperia SX」を以下のように運用しています。
  • SIM1:ドコモのFOMA契約(780円)→ G-Callで発信
  • SIM2:BIGLOBEのMVNO(770円)→ ネットとIP電話


    DualSIM化は費用もさほどかからず、思ったよりも簡単にできました。
    また、本体の改造も必要としないため、リスクが少ない割に、得られるメリットは絶大です。



    【DualSIMとは何か?】

    以下そのままWikiの引用です。

    DUAL SIM
    デュアルSIMは、2つのSIMスロットを有し、一台の端末で任意に回線を切り替えられる携帯電話端末のことである。もしくは、通常の携帯電話に2枚のSIMカードを装着し、必要に応じて切替えて使用できるようにするためのアダプターのことを言う場合もある。ビジネス用とプライベート用、又は違った契約内容のSIMカードを1台の電話機で切替えて使う事が出来るので、電話機を2台持ち歩く必要が無くなる便利なグッズである。日本での利用者は少ないが、欧州やアジアのGSM圏では過去から利用者の多いポピュラーなアイテムである。
    

    つまり、スマホの画面上から「ドコモ」と「ソフトバンク」の切替えが出来たり、「ドコモ」と「格安MVNO」を組み合わせて使うことが可能になることです。

    なお、Wikiに記載されているとおり、日本では「DualSIM」に対応したスマホはありません。これを利用したい場合は海外製品を使うことになります。



    【海外のDualSIM端末】

    海外を探せばいくつかは「DualSIM」に対応した製品は見つかると思います。
    しかし、そのどれもが日本のLTE規格には対応しておらず、通信速度の遅い規格(W-CDMA)で接続されます。
    (通信規格の全く異なる「GSM」のみ対応の機種もあります。)

    また、海外製品の多くは「FOMAプラスエリア」に対応していません。
    (※ FOMAプラスエリア:都市部や山間部等、電波が届きにくい場所のこと)

    更に海外製品は、日本の独自規格である「Felica」(おサイフケータイ)に対応しません。
    海外製品で「Felica」が搭載されている機種はありません。
    当たり前ですが、これに対応していないと「Suica」や「EDY」などは一切使えません。



    【Xperia SX の DualSIM化】

    前置きが長くなりましたが、「Xperia SX」のDualSIM化に成功したのでその手順を掲載したいと思います。
    なお、日本製端末である「Xperia SX」(SO-05D)は、もちろん「LTE」、「FOMAプラスエリア」、「Felica」に対応しています。


    ◆ DualSIMとして使いたいスマホを用意する。

    小型でXi対応機種は「Xperia SX」一択だったため、迷わずこれを「DualSIM化端末」に選びました。
    なお、「DualSIM化」は、すべての端末でできるとは限りませんし、全くの無保証(自己責任)です。

    私は「Xperia SX」の白ロムを楽天で購入しました。
    楽天かアマゾンを探せば、大抵の場合は最安値で入手できます。
    (オークションより安全で安価に購入できます。)

  • 楽天で「Xperia SX」を検索する
  • アマゾンで「Xperia SX」を検索する


    ◆ DualSIM化に必要な機材を揃える

    普通のスマホはそのままの状態ではSIMを複数枚装着することは出来ません。
    そこで、SIMを複数枚装着できるようになる「DualSIM アダプタ」を用意する必要があります。

    私はNANO SIM用を購入したつもりが、届いた製品はMicroSIM用のものでした。(はさみで切って使えってことなのでしょうか?)
    商品説明写真とも違い、さらにiPhone用のトレーもありませんでした。
    (返品しようかとも思ったのですが、商品自体は正規品と全く一緒だったため、そのまま使用しました。)
  • iPhone5 対応 デュアル SIM アダプター


    それでしたらiPhone用に不要なケースは付きますが、正規パッケージ品であるこちらを購入したほうが良かったです。
  • Q-SIM iPhone4 デュアルSIMアダプター


    ◆ 「Xperia SX」のどこに装着するかを計画する

    「Xperia SX」の裏蓋を開け「DualSIMアダプタ」を設置できそうな場所を探します。
    しかし、「Xperia SX」のどこにも「DualSIMアダプタ」を置けるスペースなどありません。



    何よりこのICチップの高さのせいでどこにも設置できません。



    そうしてやっと見つけた、唯一ICチップが入り込めそうな場所です。
    (SDカードの爪部分が入る場所)



    ◆ 装着手順

    まずは「Xperia SX」のSDカードを引き抜いておきます。
    「DualSIMアダプタ」は金属部分を外しておきます。

    「Xperia SX」は切欠が手前に来るようにMicroSIMを挿入しなければなりません。
    そのため、「DualSIMアダプタ」のフレキシブルケーブルをSIM1に一周ぐるっと巻き付けます。
    (巻いた後にフレキシブルケーブルに軽く折り目を付けると良いです。)



    この状態のまま本体のSIMスロットに挿し込みます。
    (洗濯ばさみは気にしないでください(^_^;) 動作試験中のものです。)



    SIM2は標準サイズのSIMが想定されていますが、関係ありません。
    接触する端子部分を合わせ、SIM2をテープで固定します。



    「Xperia SX」の裏蓋を閉めたときに、SDカード引抜部の窪みにICチップが入り込むようにします。
    その位置から動かないように、テープでとめます。
    すると必然的にこのような形になります。




    あとは裏蓋を閉めるだけです。
    しかし、「Xperia SX」を裏側から見て左上の部分(カメラレンズの左側)の蓋が閉まりません。

    ここは引っかかる爪部分が本体に噛まないために、発生しています。
    指でつまんで蓋を閉めつつ、内側に押さえてあげれば爪がしっかり噛みます。
    (写真では蓋は閉まっています。)



    完成です。



    ◆ 起動確認

    「Xperia SX」を起動します。
    SIM1/SIM2ともに認識されると「SIMツールキット」というアプリが自動的に追加されます。



    SIM1がしっかりと認識されているかを確認します。
    これは、電話番号表示の有無で確認できます。
    (設定→端末情報→ステータス→電話番号)
    ここでSIM1にFOMA契約のSIMを使っていた場合にはアンテナ表示に「×マーク」が表示されます。

    その場合はモバイルネットワークの設定から「データ通信を有効にする」のチェックを外します。
    これで「×マーク」が消えて通話可能な状態になります。
    (これは「DualSIM」とは関係なく、Xi端末でFOMA契約SIMを挿したときの制限です。)


    ◆ SIMを切り替える

    いよいよSIM2に切り替えます。
    「SIMツールキット」を起動します。
    初期設定のままでも動くと思いますが、「Setup」内にある「iPhone4s」のチェックを外します。



    切り替えます。
    「Switch Number」を押し「SIM2」を選びます。



    20秒ほどで切り替わります。

    SIM1のときと同様にSIM2が正常に認識されているかを確認します。
    「SIM1」がFOMA契約だった場合は、先ほどデータ通信を無効にしたため、「データ通信を有効にする」にチェックします。


    ◆ Taskerのインストール(FOMA契約の場合のみ)

    FOMA契約SIMを使っているとSIM1/2切替の都度、データ通信の有効/無効を切替えなければなりません。
    そこで、Task自動化ツールを使って、SIM切替と同時に「データ通信の有効/無効」も切り替えるように設定します。

    「Tasker」の設定は簡単です。
    単純にプロファイルを2つ用意して、それぞれに対応したタスクを実行しているだけです。



    ◆ 着信転送の設定

    SIM2に切替えた場合、SIM1の着信を受け付けられません。
    そのため、必要に応じてドコモの転送サービスを活用します。(SIM2がデータSIMであれば、転送先をIP電話に設定します。)

    そうすれば、SIM2に切替えているときの着信にも対応できます。

    なお、私は着信転送は留守電用「FUSION IP-Phone SMART」の050番号にしています。
    こうしておけば、音声SIMに着信があればすぐに着信通知が届きますので、かけ直すなどの対応が可能です。


    ◆ 完成

  • 基本使用料:780円
  • データ通信:770円
  • ケータイへ発信は「SIM1」でG-Call
  • 固定電話へ発信は「SIM2」でIP電話
  • おサイフケータイ(Felica)対応

    まさに夢のようなスマホの完成です。



    【あとがき】

    だいぶ前に「感無量」と言う言葉を聞いた気がしますが、今まさに私もその言葉を使いたい・・・感無量です。(大げさ)


    「DualSIM化」に関しては様々なレビューや先人達の報告を参照しました。
    その中で失敗例も多く見かけました。
    しかし、私の勘では失敗している人のほとんどが接触不良ではないかと疑っています。

    もし、私と同様に「DualSIM化」を試してみようと言う人がいるならば、(そんな人いないか(^_^;))DualSIMアダプタとSIMの接触不良には十分注意してください。

    なお、不覚にも試してしまった人は、「○○の端末ではできた」「○○はできなかった」「できたけど裏蓋が締まらない」などの情報を頂けるとうれしいです。

    また「もしも」ですが、こんなことに興味のある人が多ければ、端末ごとの可否を一覧にしてみようかな、とも思っています。