このCuBox-iと同じようなコンセプトの小型PCとしては、「Raspberry Pi」が有名です。
しかし、CuBox-iの方が圧倒的に小さく、そして格好いいです。
ここではCuBox-iにUbuntuをインストールするまでを紹介します。
【CuBox-i】
CuBox-iはSolidRun社が開発した超小型PCです。
スペック毎にいくつかのモデルがあり、CPUは1~4コア、GPUは通常モデルか高性能モデルかを選べます。(以下参照)
もちろんハイスペックなほど、お値段もハイスペックになります(>_<)
私はLinuxサーバ(IP-PBX)として使うことが目的なので、高性能の必要性はなく「CuBox-i2」を選択しました。(1万円弱)
【Cubox-i2にLinuxをインストールする】
Linuxのディストリビューションをどれにするか迷った結果、「ArchLinux」か「Ubuntu」かに絞りました。
当初はArchLinuxに心が傾いていたのですが、紆余曲折した結果、Ubuntuを採用しました。
(ArchLinuxはインストール時に間違ってWindowsパーティションを削除してしまい、心が折れました。そして、インストールが簡単なUbuntuの採用に至りました・・・。)
CuBox-i2にUbuntuをインストールする大まかな手順は以下のとおりです。
- 準備(WindowsマシンでMicroSDカードを読み書きできるようにする)
- CuBox-i4pro用Ubuntuイメージを入手する。
- Win32 Disk ImagerでイメージをMicroSDに書き込む。
- Ubuntuが書き込まれたMicroSDをCuBox-iに挿して起動する。
- Ubuntuをアップデートする。
Linuxのインストールは、Gigazineに書かれていたCuBox-i1の記事が非常に参考になりました。
『約5000円と激安の超小型PC「CuBox-i1」でAndroidとLinuxを動かしてみた』
【Cubox-i2にUbuntuをインストールする手順】
◆ 1.準備(WindowsマシンでMicroSDカードを読み書きできるようにする)
<用意するもの>
「MicroSDカード」は信頼のおけるブランドを選びます。
これが理由でトラブルが発生すると、原因の特定に苦労します。
人それぞれ好みは分かれますが、私は東芝製を選びました。(安価な割になかなか速い)
「MicroSDカードリーダ/ライタ」は、変換アダプタを介すものは面倒なので避けます。
なお、これは安価なもので構いません。
「Win32 Disk Imager」をダウンロードしてWindowsマシンにインストールします。
使い方は・・・、私が説明するよりも「Gigazineの記事」がわかりやすいです。
◆ 2.CuBox-i4pro用ubuntuイメージを入手する。
Solid Run社のページからUbuntuイメージをダウンロードして解凍します。
http://cubox-i.com/linux-distros-ready-ubuntu-fedora-debian/
(この中の「Ubuntu (for CuBox-i4pro, the rest of the models will be added soon)」というところ)
CuBox-i4proモデル専用イメージのように思えますが、CuBox-i2でも使えました。
◆ 3.Win32 Disk ImagerでMicroSDに書き込む。
◆ 4.Cubox-iに挿して起動する。
これはGigazineの記事そのままなので割愛します。
記事内では「Android」と「GeexBox」イメージを使っていますが、それらは使わずに、先ほどダウンロードした「Ubuntu」を使います。
なお、Ubuntuの初期ユーザ名とパスワードは以下のとおりです。
ユーザ名:linaro
パスワード:linaro
これは必要に応じて変更します。
◆ 5.Ubuntuのアップデート。
インストール直後のUbuntuを最新版にアップデートします。
ターミナルを起動して、以下コマンドを入力します。
(Ubuntuマークのアイコン(Dashホーム)をクリックし、検索で terminal と入力する。)
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
(非常に時間がかかる上に、途中でYes/Noを問いかけてくるので、付きっきりです・・・。)
$ sudo rm /var/lib/dpkg/info/vim*.postrm
$ sudo rm /var/lib/dpkg/info/vim*.postinst
$ sudo apt-get clean
$ sudo apt-get install vim
これは必要に応じて行います。(UpdateManagerアプリ)
私の目的はUbuntuを使うことではなく、Asteriskを使いたいだけなので、Ubuntu11.10のまま利用しています。
【おまけ?(CuBox-i2ギャラリー)】
購入時の箱と明細
CoBox-iのサイズ(私の手の大きさを参考に)
MicroSDはこの向きに挿入する。
引き抜くときは押しても取れない。
先の尖ったもので引っ掛けて取るしか無い。(iPhoneのSIMトレイに挿すピン?がピッタリだった。)