種類が増えることは良いことなのですが、それだけ一つ一つが分かり辛くなってきます。
そこで、複数ある【つなぐ】について整理をしたいと思います。
【 「つなぐ」とは何か? 】
以前は、『話し放題を契約したガラケーを、スマホから利用できるようにすること』と、説明していました。
しかし、現在は3G版【つなぐ】や、アプリ版【つなぐ】があることから、その説明が合わなくなってきました。
今の【つなぐ】は、次のような説明がしっくり来ると思います。
『話し放題を契約してない端末から、話し放題を利用すること』
なお、今までの【つなぐ】に関する記事は、ブログ右側(スマホサイトの場合は一番下)のメニュー「つなぐ」からご覧ください。
【 4種類の異なる「つなぐ」 】
現在は以下の4種類の【つなぐ】が存在します。
「BT-GW版」、「3G版」、「BT版」【つなぐ】は、VoIPを利用します。
アプリ版【つなぐ】はキャリア回線(PSTN)を利用します。
まずは、これが大きな違いとなります。
各【つなぐ】は、それぞれ特徴が異なりますので、簡単に説明していきます。
なお、金額の紹介では、月々サポートや各種キャンペーンは除外した料金としています。
◆ BT-GW版【つなぐ】
Bluetooth-VoIPゲートウェイとIP-PBXにより構成されます。
これと、話し放題を契約したケータイをBluetooth接続することで実現します。
常時持ち歩く端末はスマホ1台のみです。
なお、発信者番号は、話し放題回線の番号が通知されます。
<メリット>
<デメリット>
<月額費用>
話放題回線料(¥1500~2200)
MVNO料金(¥1000程度から)
例)1人で利用した場合
2200+1000=¥3200
例)5人が個々に使った場合(カケホを2200円として計算)
(2200+1000)×5=¥16000
例)5人でシェアした場合
2200+(1000×5)=¥7200
◆ 3G版【つなぐ】
3Gモデム(話し放題SIM入り)が接続されたIP-PBXのみで構成されます。
常時持ち歩く端末はスマホ1台のみです。
なお、発信者番号は、話し放題回線の番号が通知されます。
<メリット>
<デメリット>
<月額費用>
話放題回線料(¥2200)
MVNO料金(¥1000程度から)
例)1人で利用した場合
2200+1000=¥3200
例)5人が個々に使った場合(カケホを2200円として計算)
(2200+1000)×5=¥16000
例)5人でシェアした場合
2200+(1000×5)=¥7200
◆ BT版【つなぐ】
話し放題ケータイとBluetooth接続されたIP-PBXで構成されます。
常時持ち歩く端末はスマホ1台のみです。
なお、発信者番号は、話し放題回線の番号が通知されます。
<メリット>
<デメリット>
<月額費用>
話放題回線料(¥1500~2200)
MVNO料金(¥1000程度から)
例)1人で利用した場合
2200+1000=¥3200
例)5人が個々に使った場合(カケホを2200円として計算)
(2200+1000)×5=¥16000
例)5人でシェアした場合
2200+(1000×5)=¥7200
◆ アプリ版【つなぐ】
今までの【つなぐ】とは異色の存在。
話し放題回線の転送先を変更することにより、別の端末から無料発信が可能。
家族間無料通話と話し放題回線とを組み合わせることにより実現する。
上記操作をアプリで自動化することにより、シームレスな発信を行う。
なお、発信者番号は話し放題回線の番号ではなく、アプリを入れた端末の電話番号が通知される。
<メリット>
<デメリット>
<月額費用>
話放題回線料(¥2200)
au最安料金プラン+Eメール(ガラケー:¥1043 スマホ:¥1234)
MVNO料金(¥1000程度から)
アプリ利用料(¥84)
例)2人で利用した場合(1人で利用は無意味なので2人を掲載)
2200+(1043~1234+1000+84)×2=¥6454~¥6836
例)5人でシェアした場合
2200+(1043~1234+1000+84)×5=¥12835~¥13790
【 「つなぐ」の選び方 】
まず、理解して頂いきたいのが、音質についてです。
音質と言っても、音のキレイさではありません。
「音声が途切れない」などの品質になります。
「BT-GW版」、「3G版」、「BT版」はすべてVoIPと呼ばれる技術を用いて通話します。
VoIPでの通話は、9割は完璧です。
しかし、残りの1割(電波の弱い場所など)は通話相手がかなり聞き取りづらい状況となります。
よって、この1割をも網羅するためには「アプリ版【つなぐ】」が必須となります。『VoIP版【つなぐ】』(※)は向きません。
まず、以上が大前提となります。それを踏まえた上で、以降の導入編をお読みください。
【つなぐ】を選ぶ上でまず必要なことは、導入費及び月額料金、そして用途です。
導入費などの金額は、キャリアの施策によって大きく変動します。
よって、ここでは金額については触れず、用途別に【つなぐ】の選び方の一例を紹介します。
なお、それぞれの【つなぐ】で何ができるか?ではなく、「○○にはどの【つなぐ】が向いているか?」の形式で紹介したいと思います。
※ ここでは「BT-GW版」、「3G版」、「BT版」【つなぐ】を総称して、『VoIP版【つなぐ】』と言います。
◆ スマホの2台持ちになっても構わない。・・・アプリ版【つなぐ】
◆ 2台持ちは嫌だ、1台持ちにしたい。・・・VoIP版【つなぐ】
◆ 回線をシェアして且つ、発信者番号をそれぞれ異なるものとしたい。・・・アプリ版【つなぐ】
◆ キャリアの契約を極力減らしたい。・・・VoIP版【つなぐ】
◆ 家の固定回線が遅い、もしくは不安定。・・・アプリ版【つなぐ】
◆ 利用は自分一人。用途はプライベート。・・・VoIP版【つなぐ】
◆ とにかく安くすることが目的。安ければ大抵のことは許容できる。・・・VoIP版【つなぐ】
【 まとめ 】
スマホの2台持ちになっても構わない人や、VoIPが嫌な人は、アプリ版【つなぐ】がお勧めです。
スマホやケータイの2台持ちから開放されたい、スマホ1台に集約したいという人は、VoIP版【つなぐ】がお勧めです。
しかし、アプリ版【つなぐ】は現在まだ開発中です。(BitBadOldMan氏による)
開発が完了した時点であらためて紹介するとともに、BitBadOldMan氏への利用申込手段も考えたいと思います。
VoIP版【つなぐ】は多少の英語とLinuxの知識さえあれば、自分でも製作可能です。
上記のVoIP版【つなぐ】オーダーは自分で作れない人のために、私が一式製作してお送りするものです。
可能であれば、自分で楽しみながら作ることをお勧めします。
なお、アプリ版【つなぐ】も、プログラムが書ける人(スマホアプリが作れる人)であれば制作可能です。
しかし、学生時代に友人の書いたプログラムを、丸写しして提出していたような私にはさっぱりわかりません\(^o^)/