2013年7月3日水曜日

IP電話に最適な「MVNO」選び

IP電話を快適に使うために必要なことは、回線の通信速度ではありません。応答速度(Ping)です。

しかし、よく見かける「MVNO」の紹介記事は大抵の場合、通信速度ばかりに焦点が当てられていて、肝心な応答速度(Ping)についてはあまり重要視されていていません。

「MVNO」では通信速度など遅くて当然ですから、応答速度(Ping)に重点を置き、IP電話に最適な「MVNO」を探したいと思います。



【MVNOとは?】

wikiより抜粋
仮想移動体通信事業者 (Mobile Virtual Network Operator, MVNO)は、 携帯電話 や PHS などの物理的な移動体回線網を自社では持たないで、実際に保有する他の事業者から借りて(再販を受けて)、自社ブランドで通信サービスを行う事業者のこと。
要約すると、MVNOとは携帯キャリアの回線を、安くユーザに提供してくれる中間業者のことです。

ただし、安く提供するための条件は、MVNOによって様々です。
その条件の一つに「通信速度規制」があり、その速度もMVNOによって様々です。



【なぜ今更MVNOなのか?】

まず、私が言うMVNOは1000円以下しか考えていません。
確かに1000円程度であれば安価ですが、これまでに紹介してきた
ドコモ3台持のすすめ
変則型スマホ2台持のすすめ
au/SBからドコモへ「変則型スマホ2台持」のすすめ
はもっと安かったはずです。

それなのに、なぜ今更MVNOなのかと言うと、その理由は次の3種類のいずれかです。
  1. ドコモの運営方針の変更待ち
  2. MVNOは運用が簡単
  3. 家族用のケータイ

ドコモの運営方針の変更待ち

ドコモは現在、「高額キャッシュバック」や、「高額月々サポート」を打ち切っています。
今でも、特定の機種だけはその恩恵を受けられるのですが、その特定の機種以外が欲しい場合、お得感がかなり薄れます。(※)

そこで、次回ドコモが「高額キャッシュバック」及び「高額月々サポート」の戦略を発動するまでの間、MVNOを“つなぎ”として使います。
そして、ドコモが上記戦略に切り替えたタイミングで、MVNOを解約してドコモにMNP転入します。


※ 欲しい機種の月々サポート金額がある程度あれば、MVNOより上記で紹介した「変則運用」の方が節約できます。購入するショップの条件によっても変わってきますので、スマホを買うときは月サポ金額などを良く確認してください。


MVNOは運用が簡単

MVNOは契約してから実運用までが非常に簡単です。
「スマホの使用料は安くしたい。だけど、プリモバイルを契約したりMNPしたり・・・は面倒臭い。」
このように、『楽して安く!』がモットーな人には非常にお勧めです。


家族用の電話

これはかなり本命的な使い方だと思うのですが、家族用のケータイです。
家族が使うケータイを「MVNO」+「IP電話」にするのです。

私の場合、これが理由でMVNOを考え始めました。
家族でなくても、恋人や友人でも良いかと思います。

IP電話同士であれば、通話はいつでも無料ですし、その他どこに電話をしても通話料は安価です。
メールにはGmailを使います。(ドコモのメールを使う場合は525円増額)
これで、電話もネットも可能なスマホが1000円(IP電話代を含めても1300円)で出来上がります。



【IP電話を前提としたMVNO】

しかし、いくらIP電話が前提とはいえ、SNSや通常のブラウジング程度は快適に使いたいものです。
また、たまにはアプリのDLなども行うでしょうから、ある程度の通信速度は必要です。

それらを踏まえた上で、MVNOに求める条件をまとめます。
  1. 月額利用料は1000円以下
  2. いつでも解約できる契約にする(違約金なし)
  3. IP電話の通信規制なし(日本通信系は規制あり)
  4. 回線速度は200kbps以上
  5. Pingは概ね100ms以下

これらの条件をすべて満たせるMVNOはかなり限られます。
以下は、私が主観で選んだ5種類のMVNOです。

  • IIJmio (ミニマム スタート)
  • BB.excite (モバイル LTE 3Gコース)
  • ビックカメラ (BIC SIM ミニマムスタートプラン)
  • OCN (OCN モバイル ONE)
  • BIGLOBE (ライトSSプラン)

    MVNO 料金/月 応答速度
    (Ping)※
    回線速度 速度規制 速度規制後
    回線速度
    備考
    IIJmio 948円 70ms 200kbps 366M/3日 100kbps IIJ系列の本家
     BB.excite  787円 70ms 200kbps 366M/3日 100kbps 紹介中で最も安い
    BIC SIM 945円 70ms 200kbps 366M/3日 100kbps 公衆無線LAN(wi2 300)が利用可能
    OCN 983円 65ms 200kbps 無し 200kbps 速度規制無し
    BIGLOBE 983円 80ms 256kbps 360M/3日 128kbps 回線速度は最速
    ※ Pingは目安です。レビューなどから想定した数値になります。



    【MVNOの選択】

    ここから実際にどこのMVNOにするか迷うところですが、正直言いましてこの5種類のMVNOならば、どれを選んでも失敗はないと思います。

    私が考える各社のポイントは次のとおりです。
    (IP電話を前提にしていますので、他所とは違う意見かもしれません。)

  • IIJmio
      →  IIJ系の本家なので、安心感がある。しかし、付加価値がないため、あえてこれを選ぶ理由はあまりない。

  • BB.excite
      →  少しでも安くしたい人向け(他より約200円安い)。なお、それ以外はIIJmioと同様のサービス。

  • BIC SIM
      →  IIJmioと同様のサービスに公衆無線LAN「wi2 300」が付加されたもの。「wi2 300」に価値を見いだせるならばこれ。

  • OCN
      →  規制もなく安定性はダントツ。ハードに使うならこれ。

  • BIGLOBE
      →  通常速度で256kbpsはこの中で最速。Ping値も他とほとんど変わらないため、速さを求めるならこれ。


    私は「BIC SIM」を選びました。
    理由は自分の使用方法は思ったほどハードではないことと、「wi2 300」に価値を感じたためです。

    購入方法は「BIC SIM」と「OCN」についてはアマゾンから購入可能です。
    それ以外はイオン等の店頭販売のみとなります。
  • NTTコミュニケーションズ OCN モバイル ONE マイクロSIMパッケージ T0003670
  • IIJ BIC SIMウェルカムパック SMS非対応 マイクロSIM 【ビックカメラグループオリジナル】


    まだ購入はしていませんが、購入したら「IP電話」と「wi2 300」を中心にレビューを行います。


    なお、IP電話については別記事で紹介しています。
    スマホでIP電話「G-Call050」のすすめ
    スマホでIP電話「050plus」のすすめ


    [10/1 追記]

    葛藤に負け、「BIC SIM」だけでなく、その他(以下)のSIMも購入してしまいました。
  • IIJmio (BIC SIM ミニマムスタートプラン)
  • OCN (モバイル ONE [30Mコース])
  • BIGLOBE (ライトSSプラン)
  • 楽天ブロードバンド (エントリープラス)

    MVNOにとって最も過酷な時間帯「昼休み」を中心に、4者の速度検証を行いました。
    IP電話に最適な「MVNO」を検証する
        
  • 3 件のコメント :

    1. 私がほしい情報がいっぱいあります!!凄いです!!
      キャリア3社すべてを持ち(ドコモ以外は3円)日々携帯代を節約する研究をしているアラフォー、旦那子供持ちです。
      奥様はこのような内容に興味無しですか?ウチは旦那が興味無しです(^^;)
      これからも沢山の情報を待っています♪

      返信削除
      返信
      1. コメントありがとうございます。

        3キャリアお持ちとは・・・羨ましいです。私もそろそろauとSBにも目を向けようと思っているところです。au/SBにも楽しそうなことがいっぱいです(^。^)

        はい。妻はこれ系にまるで興味なしです。
        それどころか、私が遊んでいるようにしか見えていないと思います。
        元々は家計のことを考えて始めたことなので、少しは褒めてもらいたいものです"(ノ_・、)"

        と言いつつ、現在はこれが趣味化してしまっているので、遊んでいるようなもので合っていますが(笑)

        これからも、自己満記事を書いていきます。つまらない記事もあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。

        うれしいコメント、ありがとうございました!

        削除
    2. 電話アプリならブラステルカードをファミリーマートやサークルKサンクス等でファミポートやATMの上部に置いてある所から無料で持って行けます。
      ブラステルのHPにアクセスし、ログインし、必要情報を入力。その後に発行されるIDとPASSを入手。
      そのあと、自分の携帯番号とパスワードを入手するとSMSが来て4桁のパスコードが受信されてくるので、それを入力すると、050から始まる番号が入手できます。
      Ios又はAndroidでcloudsoftphoneと検索すると雲と電話の灰色のアイコンが出てきますので、インストールさます。
      アプリを立ち上げると二つ空欄が出てきますが、上段にはbrastelと入力。下段は空欄のままにしてログインするとアプリがブラステル用に設定を変えてくれるのでしばらく待ちます。
      ダウンロード終わったらあとはIDとpassを打ち込むだけです。
      ちなみにアプリ間の050番号での通話はスマートピットの入金なしでできてしまいます。
      入金しない場合、050番号有効期限は1年間有効。
      スマートピットの入金額は2,000円からで少々高いと感じてしまうかも知れませんが、一年以内に一度でも残高が変動すればその日からまた残高が一年延長するという仕組みになっていて実質ほぼ無期限で使えてしまいます( ´∀`)
      通話料も安く、固定3分8.4円、携帯30秒5.5円と激安です。固定にかける場合は3分課金なので1秒でも3分でも同じ料金。携帯にかける場合は30秒課金、国際電話は6秒課金になってます。

      返信削除