2014年9月29日月曜日

MVNO各社の「音声通話プラン」比較・検討(プラスα)

Y!mobile(PHS)のMNPが10月から開始されます。
転出:95%、転入:5%ぐらいの割合になるでしょうか。

そんな5%の一人になろうとしている私ですが、本当にY!mobileへ移っても後悔しないのかを、最終確認したいと思います。

なお、10月より「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のデータ量が2倍に拡充されます。
これに他社も順次追従して来るでしょうが、現時点での比較を行いたいと思います。




音声通話可能な各社のサービスを、同一条件で比較できるように一覧表を作成してみました。
これを見ていると、キャリアと契約することが馬鹿らしく思えてきます・・・。



【 キャリアより充実してきたMVNOに期待 】

ドコモがキャリアの先陣を切って、話し放題プランを発表し、提供を開始しました。
この「カケホーダイ」を発表したときは、本当に素晴らしく思い、ドコモを少し見直したものです。

これにより、他社も追従せざるを得なくなり、ユーザはどのキャリアでも話し放題を選択できるようになりました。
通話をたくさんする人にとっては、まさに夢のような話です。

しかし、カケホーダイのインパクトも大きかったのですが、その後の経過も衝撃的です・・・。

6月:カケホーダイ提供開始!(2700円)
8月:旧プラン(743円)の廃止・・・(え?)
8月:パケホーダイの容量削減・・・(えぇ?)(5700円:7GB → 5000円:5GBへ)
9月:旧プランでの月々サポートの廃止・・・(ぬぅ?)(これで旧プランでは実質、機種変が不可能に)

6月のカケホーダイ開始から、わずか3ヶ月でここまでやらなくても良かったと思います。
私のようにカケホーダイ分も通話をしない人にとっては、とんでもない値上げです。

そこで本格的に「ドコモ離れ」を考えました。

第一候補としては「BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM」などの、音声プラン付きMVNOです。
次点は「Y!mobile」です。Y!mobileと言っても、興味があるのは旧「Willcom」のPHSです。

Y!mobileは「1500円」の話し放題「スーパーだれとでも定額」を提供しています。(ケータイプラン)
私の通話料金は(G-Callで)1500円~2000円程度のため、現在からの置き換えには調度良いのです。

そこで、音声付きMVNOだけでなく、Y!mobileも候補として考えます。



【 音声プラン付きMVNOの比較 】

話し放題以外の通話にはすべてG-Callなどの第三者課金サービスを用いることを前提に考えます。
よって、各社の通話料はここでは比較しません。



音声プラン付きMVNO一覧表

キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド データ通信量ツウシンリョウ上限ジョウゲンツキ
1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
ドコモ 制限時セイゲンジ128kbps     6500エン     8000エン   9700エン(8GB)
12500円(10GB)
15500円(15GB)
19000円(20GB)
25500円(30GB)
au 制限時セイゲンジ128kbps     6500エン 7200エン   8000エン   9700エン(8GB)
11000エン(10GB)
12800エン(13GB)
ソフトバンク 制限時セイゲンジ128kbps
(※チュウ1)
    6500エン     8000エン   12500円(10GB)
15500エン(15GB)
19000エン(20GB)
25500エン(30GB)
Y!mobile(3G) 制限時セイゲンジ128kbps
(※注1)
2980エン     3980エン     5980エン Y!mobile備考ビコウ
(10分間×300回
の話し放題)
3980エン
(2年後ネンゴ
4980エン
(2年後ネンゴ
6980エン
(2年後ネンゴ
Y!mobile(PHS) 200kbps程度テイド
(PHS通信ツウシン
2315円
2881円
1500円(キャンペーン適用、3年後ネンゴは2881エン
ハナ放題ホウダイ
IIJmio
みおふぉん
制限時200kbps
(※注2)
    1600エン   2220エン   3260エン
(シェア可)
IIJmio備考ビコウ
BIC SIMで
Wi2利用可リヨウカ
BIGLOBE
音声オンセイ通話ツウワSIM
制限時セイゲンジ200kbps 1600エン   2405エン 3738エン     4690エン BIGLOBE備考ビコウ
Wi2利用可リヨウカ
1800円
U-mobile
通話プラス
制限時128kbps
(※注3)
1580エン     1980エン   3380エン 4580エン  
b-mobile
スマホ電話SIM
フリーData
制限時200kbps 1900エン   2510エン 3120エン     3980円  
So-net モバイル
LTE +Talk S2(L)
制限時300kbps
(※注3)
  1890エン           4180エン
無制限ムセイゲン
hi-ho LTE
typeD
制限時200kbps
(※注2)
    1633エン       2838エン
(シェア可)
hi-ho備考ビコウ
7GBプランの3ニチ規制キセイ詳細不明ショウサイフメイ
2109エン
(シェア可)
mineo
デュアルタイプ
制限時200kbps 1590エン   2190エン 2940エン       mineo備考ビコウ
au回線カイセンのMVNO
キャリア・MVNO 制限速度セイゲンソクド 1GB 1.5GB 2GB 3GB 4GB 5GB 7GB 8GB以上イジョウ
(120MB/3ニチ制限セイゲン (1GB/3日制限セイゲン (3ニチ制限セイゲンなし)
(360MB/3日制限セイゲン (2GB/3日制限セイゲン
※注1:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度となる。
※注2:データ通信量が上限に達していなければ、3日規制キセイを受けない。(上限ジョウゲンタッした場合バアイ制限セイゲン速度ソクド以下イカゲキとなる。)
※注3:データ通信量の上限に関わらず、3日規制を受ける。規制後は制限速度以下の激遅となる。



【 検討・考察 】

このように一覧表にして並べてみるとわかりますが、3大キャリアが異常なまでに高いことがわかります。
縦の列で比較すればサービス内容はほぼ同等です。

また、ソフトバンクはキャリアにも関わらず、3日規制があります。
よって、ソフトバンクよりもMVNOのほうが、充実したサービスが受けられることがわかります。

あとはそれぞれMVNOの特徴が出ています。
各サービス毎に検討してみたいと思います。


◆ ドコモ

言うまでもないキャリアの大御所です。
サービス提供エリアは3大キャリア中最も広域で、通話品質も最高を誇ります。

 →   詳細を確認(公式サイト)
 →   公式オンラインショップ


◆ au

3大キャリアの1つです。
固定回線とのセット割「auスマートバリュー」を用いれば、キャリアの中では最も安価になります。

 →   詳細を確認(公式サイト)
 →   公式オンラインショップ


◆ ソフトバンク

3大キャリアの1つです。
かつては、数々の魅力的なサービスを提供してきましたが、今となっては特筆するところはありません。
しかし、発売される機種には魅力的なものが多く、端末重視の人にはおすすめです。

 →   詳細を確認(公式サイト)
 → 公式オンラインショップ


◆ Y!mobile(3G)

「イー・モバイル」と「ウィルコム」が合併して生まれた新生キャリアです。
ソフトバンクを親会社とするため、マーケティングは似ていますが、サービス内容はなかなかのものです。
シンプルな価格設定に好感が持てます。

最初から「10分間×300回」の準話し放題プラン「だれとでも定額」が適用となっています。
これに魅力を感じる人には非常にお勧めです。

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◆ Y!mobile(PHS)

ここのメリットは1つ、「スーパーだれとでも定額」です。
それ以外はデメリットしかありません。
提供エリアも狭く、魅力的な機種もありません。

なお、PHSのため、通話品質は全キャリア中、最も高音質です。
キャンペーンと合わせることにより、3年間は「1500円」のみで、通話・データ通信ともに無制限です。

 →   詳細を確認(公式サイト)
 → 公式オンラインショップ


◆ IIJmio みおふぉん

MVNOの先駆者と言えます。
ダントツのサービス内容です。

普通に考えたら、これ以外を選択する必要がありません。
料金・サービス内容ともに文句なしです。
SIMカードをシェアする必要がない場合は、ここを選べば間違いありません。

 →   詳細を確認(公式サイト)
 →   SIMカード(BIC SIM)価格(Amazonへのリンク)


◆ BIGLOBE 音声通話SIM

「みおふぉん」と比べると見劣りします。
ここのメリットは「PING値の速さ」と「2chの規制を受けない」ことです。

MVNOと併用してIP電話を利用したい人はここを選んでください。
また、2chへの書き込みを必要としている人も、ここを選べば間違いないという、ちょっとマニアックな仕様です。

なお、IP電話に最適な理由は、3日制限を受けても「200kbps」での安定した通信が可能なためです。

 → 詳細を確認(公式サイト)   [購入は公式サイトのみ]


◆ U-mobile 通話プラス

価格は全MVNO中で最安値です。
回線の品質自体は悪くないのですが、3日規制が厳しく、規制後はWEBサイトの閲覧もできないほどです。
また、回線は逼迫しており、昼間の時間帯(12時~13時)には通信速度がかなり低下します。

正直言いまして、お勧めできるようなMVNOではありません。
「最安値」という言葉の響きに、魅力を感じる人用のMVNOです。

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◆ b-mobile スマホ電話SIM フリーData

MVNOとしては老舗の日本通信です。
昔は回線が逼迫し、パンク状態になったこともありましたが、今はかなり改善されています。

イオンなどの店頭で端末とセット販売されていることが多く、魅力を感じる端末に出会えれば契約しても良いと思います。

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◆ So-net モバイル LTE +Talk S2(L)

全キャリア・MVNOの中で唯一の無制限プランを持っています。
しかし、3日規制があるために、いくら仕様上は無制限であっても、それを活かすことはできません。

ここのメリットは1つ。応答速度です。
よほどユーザがいないのか、応答速度は爆速です。

そのため、IP電話向けとしては最高のMVNOでもあります。
ですが、3日規制を受けるとIP電話すらままならない、というジレンマです。
結局のところ、データ通信はWEBサイトの閲覧やメール、LINE程度しか行わない、というユーザ限定でおすすめできます。

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◆ hi-ho LTE typeD

ここのメリットは通話プランにも関わらず「2109円」でSIMカードのシェアができるところです。
(2109円は通話可能SIMが1枚の価格。2枚で2809円、3枚で3509円。)

数あるMVNOの中でも、この価格はダントツの最安値です。
また、回線はIIJmioと同じものを使用しているため、安定性に関してもトップクラスです。

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◆ mineo デュアルタイプ

ケイ・オプティコム(KDDI系)が運営する「mineo」です。
ここのおかげで、auのスマホでMVNOの利用が可能になりました。
現在、auを使っているユーザはここしかありません。

選択肢が1つしか無いため、サービスの品質を心配してしまいます。しかし、そんな心配はいりません。
現在、mineoが、全MVNO中で最も高品質と言えます。

回線速度・応答速度ともに最高クラスであり、IP電話も含め、いかなる分野もこなせます。
auに不満をもつ人は、即時ここにMNPして良いぐらいのMVNOです。

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【 まとめ 】

いつもは、決定打に欠けて悩むことが多いのですが、今回は逆です。
どこも魅力的で、目移りしてしまいます。
それ程に、MVNO各社のサービスは魅力的です。

Y!mobileへMNPしようとしている自分を後押しするつもりで、一覧表にまとめてみたのですが、より悩む結果となりました。
しかし、一覧にしたことで、次のことがわかりました。

ここを選んでおけば間違いない   「IIJmio みおふぉん」
IP電話も併用したい 「BIGLOBE 音声通話SIM」
SIMカードをシェアしたい   「hi-ho LTE typeD」
チャレンジ精神が旺盛な人・・・?     「Y!mobile(PHS)」


私は・・・、チャレンジ精神は旺盛ですが、SIMカードもシェアしたいし、IP電話も併用したいです。
ということで、「BIGLOBE」と「hi-ho」と「Y!mobile」の合併を待ちます。(嘘です)

どこを選んでも、3大キャリアを使い続けるより、満足できることは確実です。
時期が来たら、上記4社のいずれかに早々にMNPしたいと思います。