2013年6月12日水曜日

「G-Call050」+「CSipSimple」=「最良のIP電話」

スマホでIP電話を使う上で、最適な方法をずっと探してきました。
そしてやっと結論がでました。
現在は次の運用方法が最も優れています。

IP電話サービス:G-Call050
SIPクライアント:CSipSimple

そこで、今回は「G-Call050」を「CSipSimple」で使う際の検証を行います。



【これまでの経緯】

今までに多くのIP電話の検証を行ってきましたが、そのどれもが一長一短で「これが一番!」というものはありませんでした。
と言ってもスマホで有用なIP電話サービスは少なく、次の3つしかありません。

  • 050plus
         メリット:初心者でも使える
         デメリット:(他の2つに比べて)音質が悪い
  • FUSION IP-Phone SMART
         メリット:月額無料、好きなSIPクライアントが使える
         デメリット:通話料が高い
  • G-Call050
         メリット:高音質・低遅延、低速回線にも強い
         デメリット:専用アプリがかなり悪い

    私の場合、使いやすさよりも音質を重視するので、専用アプリには目をつぶって「G-Call050」を使っていました。
    しかし、今回「G-Call050」のSIP情報の抽出に成功したことにより、専用アプリの呪縛から逃れ、好きなSIPクライアントで使えるようになりました。

    そこでSIPクライアントに「CSipSimple」を使い、「G-Call050」の音声コーデックを変更し、その音質を検証しました。


    「G-Call 050」と「050plus」については、この記事を参照してください。
    スマホでIP電話「G-Call050」のすすめ
    スマホでIP電話「050plus」のすすめ

    各IP電話の音質比較はこの記事を参照してください。
    スマホでIP電話「各社の音質比較」編

    SIP情報の抽出法方は、この記事を参照してください。
    「G-Call 050」のSIP情報を抜く方法



    【音質・遅延の検証結果】

    [音質の比較]

    音質の比較については、「FUSION IP-Phone SMART」の録音機能を使いました。
    なお、遅延の測定は別に行なっているため、このデータはすべて光回線のWiFi接続によるものです。

    実は遅延測定と音質比較の録音を同時に行いたかったのですが、携帯で録音すると音質が若干劣化してしまい、コーデックによる差がわかりづらくなってしまいました。
    そこで、より正確な音質を得るため、「FUSION IP-Phone SMART」の留守電機能を利用しました。(FUSIONの録音は128kbpsの高ビットレートで録音可能)

    以下に、実際に録音した音声データを一覧にします。
    (夜中に録音している関係上、音量は小さめです。)


    <音声の元データ>



    <G-Call050音質検証>
    SIPクライアント 音声コーデック 音声データ 備考
    CSipSimple PCMU

     
    GSM

     
    SILK 24kHz

     
    8kHz

     


    エコーキャンセル・音声検出「ON」
    050plus G729a

    050plus純正アプリ使用
    G-Call050(純正アプリ) SILK? 品質「高」

    純正アプリが使うコーデックは詳細わからず
    GSM? 品質「低」

    Zoiper PCMU

    CSipSimpleとの比較用
    GSM



    [遅延の測定]

    遅延の測定は、PCスピーカから出力される音声を、ネットワークを通じて聞こえるものと、ダイレクトに聞こえるものとをミックスして録音し、その音声データの波形から解析しました。

    以下に、遅延測定結果を一覧にします。(すべて「G-Call050」と「CSipSimple」の組み合わせ)

    回線種別 音声コーデック 遅延(ms)
    PCMU 397
    GSM 350
    SILK 24kHz 387
    8kHz 385
    3G PCMU 616
    GSM 585
    SILK 24kHz 659
    8kHz 459


    [考察]

    正直言いまして、どのコーデックを使用した場合も激的な違いはありません。(GSMは若干こもったような感じになる。)
    コーデックによる遅延時間もほとんど影響ありませんので、好みで選んでもいいかと思います。

    傾向としては次のようになるかと思います。
  • 低スペックのスマホなら「GSM」
  • 固定回線のWiFi限定なら「PCMU」
  • それ以外は「SILK」

    なお、CSipSimpleの話になるのですが、「音声検出」の有無は音質に大きく影響しました。
    「エコーキャンセル」は場合により有効にしても良いかと思いますが、「音声検出」は常時OFFで良いかと思います。

    このCSipSimpleの話は他所で多くの情報があるため、それらを参考に自分の環境にあった設定を探してみてください。



    【まとめ】

    そもそも「G-Call050」は純正アプリを使用しても素晴らしい音質です。
    それを「CSipSimple」と組み合わせることによって、音質とアプリが両立した「スマホでIP電話の完成形」になったと言えます。

    今回の検証は「CSipSimple」をデフォルト設定で使っていますので、これを更に自分用に最適化できます。
    これは純正アプリの時には出来なかったことです。

    更には電話帳との連携や、バッテリーの低消費化など、今までには無かった恩恵が次々と受けられます。

    私はこれを機に「050plus」を解約します。
    そしてIP電話は「G-Call050」+「CSipSimple」、
    留守電専用として「FUSION IP-Phone SMART」を使っていこうと思います。


    「G-Call050」については、こちらの記事もご覧ください。
    スマホでIP電話「G-Call050」のすすめ



    【余談】

    今回はまずいです。
    検証が楽しくて、何も気にせず携帯とFUSIONに電話をかけまくっていました。
    約1分の通話を合計で50回ぐらいです。通話料が…。
    16.8円×50回=840円

    あれ?そんなでもないです。

    これが携帯だったら
    42円×50回=2100円

    こうなります。あらためてIP電話の安さを再認識した瞬間でした。