2015年11月23日月曜日

G-Call050



非常に低遅延のIP電話サービスである。自分から相手への音声到達時間は、携帯電話を凌駕する。
対応コーデックにSILKが使えた頃は最高のIP電話サービスであったが、後にSILKのサポートは廃止された。
現在では、低帯域用コーデックとして G.729a をサポートする。G.729a は SILK ほど高音質ではないが、SILKよりも使用帯域が少なくて済み、音質と帯域のバランスが良い。

料金は一般的なIP電話と同等だが、国際電話は他と比べて安い。
なお、フリーダイヤルにも発信可能な、数少ないIP電話サービスである。

料金
  • 課金方法:クレジットカード
  • 初期費用:0円
  • 月額:280円

    発信先通話料(税抜)接続料
    30秒1分3分(1通話毎)
    国内固定電話8円
    携帯電話16円
    PHS
    国際電話アメリカ5円
    中国10円
    タイ10円
    フィリピン20円
    インドネシア10円

    無料通話先
  • G-Call050同士のみ。

    仕様
  • 対応コーデック:G711u , G729a , GSM
  • 留守電:対応
  • 転送電話:非対応
  • SIPクライアント:Cloud Softphone(公式アプリ)

    通話品質
    非常に遅延が小さいため、IP電話とは思えないほどスムーズな会話ができる。また、その遅延時間からエコーの発生も全く感じず高音質である。
    現在はSILKに対応していないため、低帯域のモバイルネットワークは G.729a を利用することになるが、この場合も非常に低遅延で高音質である。

    専用アプリ(Cloud Softphone)を使った場合は、ノイズイダクション機能が効き過ぎている感があるため、汎用アプリ(Zoiper)を使った方が音質はクリアになる。
    だが、Cloud Softphone と Zoiper とで大きな差があるわけではないので、SIP情報を抜き取るのが手間であればそのまま専用アプリ(Cloud Softphone)でも問題ない。


    ◆ 検証方法

    通話品質の検証はPHSとの通話で行っている。 こうすることで実際の使用環境に近づくとともに、PHSのADPCMの特性により、音質の検証が正確になる。

    音質については、使われているコーデックやアプリ、サービスのスタンスによってかなり異なってくる。そのため、これを言葉で表現することが難しい。
    そこで、音質は5段階評価(5が最も良い)で示す。なお、これは音のキレイさではなく、聞き取りやすさを基準とする。


    ◆ 遅延時間と音質  

  • 専用アプリ(Cloud Softphone)を使った場合
    通話方向遅延時間音質
    自分 → 相手0.25秒3
    相手 → 自分0.50秒

  • 汎用アプリ(Zoiper)を使った場合
    通話方向遅延時間音質
    自分 → 相手0.20秒4
    相手 → 自分0.50秒


    ◆ 推奨コーデック  

  • Wi-Fi接続時:G.711u
  • 3G/LTE接続時:G.729a(またはG.711u)

    Wi-Fi接続時は、G-Call050の低遅延が最も活かせる G.711u を使い、モバイルネットワーク環境では低帯域の G.729a を使うことを推奨する。
    ただし、モバイルネットワーク環境下でも十分な帯域が確保できる場合は G.711u の方が良い。

    備考
        
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