ここの最大の特徴は「03」から始まる番号が利用できるところにある。 通常、IP電話といえば「050-1234-5678」のような形となるが、ZivaPhoneを使うと「03-1234-5678」のような番号が取得可能である。
03番号は他社サービスではPhytterでも取得が可能であり、03番号を使いたい場合はこのいずれかを使うこととなる。
Phytterとの違いは料金のほか、通信方式にある。通常、IP電話はSIPで通信を行うが、ZivaPhoneはこれに加えてIAXでの通信が可能である。
SIPとIAXとの違いはここでは詳しくは記載しないが、IAXはSIPに比べて優れている点が多々ある。 例えば、SIPは公衆無線LANで通話ができないが、IAXではこれが可能となる。また、SIPに比べて通信量も減る。
さらに、ZivaPhoneはIAXが使えるだけでなく、このSIPとIAXとを同時に使うことができる。
これにより、SIPはイエデンとして固定電話代わりとし、IAXはスマートフォンに設定して持ち歩くと言ったことも可能となる。
ここを普通に使うと、月額利用料が1000円かかるが、1年分をプリペイド支払いすれば「7000円/年」(583円/月)となる。まずは短期間を試験運用し、問題がなければ年払いに切り替えるといった運用方法が良いだろう。
料金
発信先 | 通話料(税抜) | 接続料 | |||
30秒 | 1分 | 3分 | (1通話毎) | ||
国内 | 固定電話 | 8円 | |||
携帯電話 | 18円 | ||||
PHS | 18円 | ||||
国際電話 | アメリカ | 2.5円 | |||
中国 | 2.5円 | ||||
タイ | 2.9円 | ||||
フィリピン | 20円 | ||||
インドネシア | 8円 |
無料通話先
仕様
通話品質
非常に音質が良く、遅延もない。また、SIP接続とIAX2接続ともに音質に違いは感じられず、どちらも快適に利用できる。公式サイトでは対応コーデックについては特に記載がないが、G.729a にも対応している。G.729a を使うと、なぜか G.711u に比べて遅延時間が減少する。通常は G.729a よりも G.711u の方が低遅延のはずなのだが、ZivaPhoneにおいては G.729a の方が遅延が少なく高音質であった。これは特に問題と言うわけではなく、むしろ好都合のため、ZivaPhoneを使う場合はG.729aを積極的に用いたい。
音質については G.711u を用いた時は若干のザラザラ感を感じる。だが、G.729a を使えばこのザラザラ感はなくなり滑らかな音質となる。なお、Briaなどのノイズリダクション機能を持ったSIPクライアントを用いることでも、G.711u のザラザラ感を除去できる。
◆ 検証方法
通話品質の検証はPHSとの通話で行っている。 こうすることで実際の使用環境に近づくとともに、PHSのADPCMの特性により、音質の検証が正確になる。
音質については、使われているコーデックやアプリ、サービスのスタンスによってかなり異なってくる。そのため、これを言葉で表現することが難しい。
そこで、音質は5段階評価(5が最も良い)で示す。なお、これは音のキレイさではなく、聞き取りやすさを基準とする。
◆ 遅延時間と音質
通話方向 | 遅延時間 | 音質 |
自分 → 相手 | 0.20秒 | 4 |
相手 → 自分 | 0.40秒 |
◆ 推奨コーデック
ZivaPhone は G.711u よりも G.729a を使った方が高音質となる。 もしかすると G.729a ではなく、G.729 で繋がっているのかもしれないが、特にデメリットはないため、これ以上の追求はしていない。
備考
    
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