2015年11月23日月曜日

Phytter




ここの最大の特徴は「03」から始まる番号が利用できるところにある。 通常、IP電話といえば「050-1234-5678」のような形となるが、Phytterを使うと「03-1234-5678」のような番号が取得可能である。
03番号は他社サービスではZivaPhoneでも取得が可能であり、03番号を使いたい場合はこのいずれかを使うこととなる。

なお、Phytterは音声コーデックにSILKを使えるため、モバイル環境における音声品質が優れている。 さらに、SIP情報が公開されているため、好みのSIPクライアントを使うこともできる。
しかし、良いことばかりではなく、月額利用料が高めであることと通話料の他に接続料がかかるこことが、唯一の泣所である。

料金
  • 課金方法:クレジットカード、PayPal
  • 初期費用:0円
  • 月額:

    発信先通話料(税抜)接続料
    30秒1分3分(1通話毎)
    国内固定電話

    携帯電話
    PHS
    国際電話アメリカ
    中国
    タイ
    フィリピン
    インドネシア
    1 ドル ≒ 円  ( 更新)

    無料通話先
  • Phytter同士のみ。

    仕様
  • 対応コーデック:G.711u , G.729 , GSM , SILK , iLBC
  • 留守電:対応
  • 転送電話:非対応
  • SIPクライアント:iPhytter/iPhytter2(公式アプリ)、その他汎用SIPクライアント(非公式)

    通話品質
    使うアプリによってかなり音質が異なる。「iPhytter」(有料:450円)はPhytter自社製純正アプリのようだが、これの性能は頗る悪い。遅延も大きければ音質も悪い。
    続いて「iPhytter2」(無料)、名称からVerUP版なのかと思いきや、中身はまるで別のソフト。これは、LinPhoneベースで作られており、性能もLinPhoneそのもの。遅延時間も小さく音質も良い。
    なお、汎用アプリである「Zoiper」でも検証を行ったが、Phytterとは相性が悪いのか、相手から自分への音声が届かず断念した。STUNを介しても音声が届かなかったことから何か別の要因があるのかもしれないが、「iPhytter2」が十分に高音質であったため、無理にZoiperを使う必要がなく、これ以上は追求しなかった。

    (iPhytter2での評価)
    音質については若干のザラつき感はあるものの、音声は明瞭で聞き取りやすい。ただ、会話の始まりに若干の途切れを生じることが何度かあった。支障が出るほどの長い途切れではなく「プツッ…」と0.1秒程度の、一瞬ノイズが乗ったような途切れ方をする。


    ◆ 検証方法

    通話品質の検証はPHSとの通話で行っている。 こうすることで実際の使用環境に近づくとともに、PHSのADPCMの特性により、音質の検証が正確になる。

    音質については、使われているコーデックやアプリ、サービスのスタンスによってかなり異なってくる。そのため、これを言葉で表現することが難しい。
    そこで、音質は5段階評価(5が最も良い)で示す。なお、これは音のキレイさではなく、聞き取りやすさを基準とする。


    ◆ 遅延時間と音質  

  • 専用アプリ(iPhytter)を使った場合
    通話方向遅延時間音質
    自分 → 相手0.40秒2
    相手 → 自分0.60秒

  • 専用アプリ(iPhytter2)を使った場合
    通話方向遅延時間音質
    自分 → 相手0.35秒4
    相手 → 自分0.45秒


    ◆ 推奨コーデック  

  • Wi-Fi接続時:SILK
  • 3G/LTE接続時:SILK もしくは iLBC

    SILKであれば十分高音質であるため、ネットワーク環境にかかわらずこれで良い。
    だが、モバイルネットワーク環境がかなり低速な場合は、SILK よりも iLBC の方が良い。iLBC は SILK よりも低域で使え、かつパケットロスにも強い。

    備考
        
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